あやとり憑かれ
中学時代
寿樹の屋敷に泊まりに行ってから、寿樹との距離が近くなった。
だから、……父親の反対なんて 気にもとめなかった。
僕は寿樹がしてくれるHな事にハマって行った。おっぱいはそんなに大きくない、どちらかと言えばつるんとしている。僕は男の子だと思っていたので別にそんなのは 構わなかった。
むしろ、男友達なのに 寿樹のアソコに穴があって 僕のモノが入ってお互い気持ちいいって事に満足している。
父親はこんな事は到底知る由もない。
僕は、黙って 寿樹からのお誘いを待っている。……そう、待っているだけだ。
なんていうか、「やろうよ」とも言えない。
ただ、君といると いつかまた気持ちよくなれるかなって、夢をみているだけだ。
僕は、弱い。
体育の時間、君が着替えていると 目でじっと見てしまう。
君の肌の色が好きだ。
そして、胸がキュンとする。
また、待ってるって 自分で思う。
そう、僕は毎日君とすることを希望する 変態になってしまった。
これの事なのかな……。
父親のいう事聞かずに お屋敷へお泊りに行ってしまった事を 多少なり 後悔する。
そして、僕はかなり重症へと 病気が進行していった。
寿樹に会いに 神社の境内の雰囲気をみるだけで 胸がキュンとしてしまう。
いや、胸じゃない アソコがキュンとするのだ、その度に勃起しないように抑える 重症だ。
寿樹が裏山へ連れて行ってくれて、草むらへ僕を押し倒す。
転がる僕にのしかかる寿樹。
「僕、病気になったよ。」
寿樹が驚いた顔をする。
「寿樹の身体を見て 勃起するし。神社をみて 勃起しそうになった。」
寿樹が笑った。
「それ、ガマンし過ぎだよ。」
「我慢の?ガマンはしてる。」
「したい時は いつでも いいなよ」
寿樹が健太のズボンを下ろすと 既に勃起していた。
「毎日、いつでも したいんだ。」
寿樹がパンツを下ろすと
「ウソだろ?」
「寿樹はそんなことないの?」
「毎日はない。」
と笑った。
僕のイチモツのサイズに自信はない方だった。
けれど、寿樹のいう事には 僕のサイズが丁度いいって言ってくれる。
この頃は 寿樹の体内に 睾丸があって膣を圧迫しているなんて 知りもしなかった。
まだ、経験は寿樹しかいなかったからだ。
日差しの良い日に 寿樹と参道の祠へ草むしりに行った時の事。
寿樹が、白衣の裾の糸がほとけたところから 長い糸を結んでなにやら持ってきた。
「健太、出来たぞ!あやとりとってくれ!」
寿樹の持っているあやとりよりも 参道の山道で 傾斜になって見える太ももが僕の頭の70%を占めてしまって、いや90%だったか?うまく返答出来ずどもってしまった。
「お、おお 男の子はあやとりなんか 出来ないよ。」
「これ、とれぬのか?」
寿樹の太ももから必死に目を離そうとするのだが あやとりをパッと見ただけではやはり わからない。
「できないよ。」
無邪気な寿樹のあやとりを ちゃんと説いてあげようとせずに 申し訳ないと思う。
「一人でするのは もう 飽きた。」
(ひとりでしてるなんて なんてもったいない 僕は夜中寂しく ひとりで抜いてます 寿樹を想って……。)
キツネが出る祠へ行くと 寿樹がキツネの真似をして コンっと出て来た。
そういえば 寿樹は耳と尻尾が生えていても なんだか似合うな。
フッサフサの大きな尻尾をつけたら かわいかろう。
そう妄想していたら 寿樹のほっぺに 三本の長いヒゲがピーンと生えて ずるがしこそうな顔になった。
「まだ、やる事終わってないけど この先 隠れるところないから ここでするか?」
「えっ 何を?」
「とぼけるなよ お前の毎日でもやりたい事だ。」
僕は キツネに騙されたかと 思った。
ここは 本当にキツネが出るからだ。
寿樹の白い太ももを見たら 僕はもう、やる気しかないのだが、この祭 キツネでも何でもいいと思ったのは 寿樹には内緒だ。
ありがとう 寿樹。
僕の希望を叶えてくれて ありがとう。
家に帰ると ばあちゃんが 僕の顔をみて 心配した。
「健太 最近めっきり疲れた顔をしているが 大丈夫かい?」
鏡を見ると 草刈りと 寿樹の屋敷を往復しているせいか かなり痩せてほっそりしていた。
「あんまり 山へ行くと キツネが憑くから 気を付けんしゃい。」
ばあちゃんの 言葉に ゾッとした。
病気じゃなくて 憑かれていたんだって。