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ふっと蘇る感覚

 今日、スーパーの自動レジで会計をする時、ちゃんと入っているはずなのにブザーが鳴ってしまい、レジの人に助けてもらった。

 昼時で空いていたので、店員さんもすぐ気付いてくれて「○○まで読みましたか?」と言われ、「はい、はい」と自然と返事ができたことに驚いた。

 いつもしている頑張って喋る感じではなく、自然に言葉が出てきた。ずっと昔に忘れてしまった感覚。嬉しくなった。

 こんなことを書いても、何を言っているんだと思われてしまいそうだけど。

 ここはいつも行くスーパーで、店員さんも知っている顔の人だった。数年前はまだ不慣れな感じの残っていた店員さんがすっかりベテランの様相になり、それを見て、自分もそれに合わせて自分の中のギアを上げたのかもしれない。

 負けてられない、という感情が出てきたのかもしれない。

 相手に負けるのではなく、状況に合わせて言葉を喋れた状態。

 ずっとずれていたピントが一瞬だけ合うような、そんな感覚になることが、日々のなかで稀にある。



 だから、「自閉症」という言葉に自分を納めてしまっていいのかと、だんだんと薄れつつある疑問が久しぶりに浮かび上がった。

 ASDとかADHDとか、既存の病気で振り分けられない患者のためにできた概念。でも、そういうものがあると、そこへ自分を閉じ込めてしまう不安というのも、確かにある。

 実際脳に偏りがあるのは事実なのだろうし、難しい問題だろうけども。

 ただ、自分はまだ自分の可能性を捨てたくないのだ。たぶん。

 とは言いつつ、最近は諦めがちだけど……。

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