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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十四章

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やっぱり、的盧が原因か?

 数日後。


 単福は劉備がいる新野に向かう為、張飛と別れを済ませていた。

「張将軍。少しの間、窮屈な思いをするでしょうが。どうかご容赦を」

「分かっている。これも、兄者と我らが生き残る為の策なんだからな」

「その通りです。ですので、暫し堪えて下され」

 単福は膝を曲げて懇願した。

 張飛としても、襄陽に来た時点で逃げる事が出来ないと分かった為、単福の言葉を信じるしかなかった。

「ああ、そちらも交渉と兄者の事は任せたぞ」

「お任せを」

 単福は一礼しその場を離れて行った。


 そして、単福は蒯良率いる五百の兵と共に新野へと向かった。

(この者が表向きは補佐役で実際は監視役か)

 単福も蒯良がどんな人物なのか知っていた。

 劉表が荊州州牧として赴任した時から仕えている腹心であった。

 妥当な人選だと思いながら、単福は蒯良に話しかけた。

「率いる兵が五百とは少ないですな」

「此度の交渉は劉皇叔が行います。ですので、殿がわたしの身を守る程度の兵を連れて行くだけで十分と言い、この程度の兵を連れて行く事になったのです」

 蒯良は劉表の命令と言うが、単福はその意図を直ぐに看破した。

(成程。もし、交渉が失敗した場合、襄陽に素早く撤退する為に兵を少なくしたという所か)

 兵が少ない理由が分かったので単福はそれ以降は何も尋ねなかった。


 数日後。


 新野城内にある大広間。

 其処で劉備を含めた他家臣達が単福を出迎えていた。

「なにいぃっ⁉ 張飛を人質として置いてきただと⁉」

「はっ。張将軍も納得してお残りになりました」

 単福達が室内に通されると、劉備は直ぐに張飛が居ない事に加えて蒯良が居る事を不審に思い訊ねた。

 単福がその事情を話しだしと、劉備は目の前にある机を叩きながら怒鳴った。

 話を聞き終えた劉備は怒りに任せて手を傍に置いている剣に伸ばそうとしたが、直ぐに話を聞いた状況から劉備を暗殺するつもりだったのだと分かり、逃げる事が出来なかった為、そうするしかないと理解した。

 頭では理解したが感情の行き所が無くなった劉備は机を叩いて感情を落ち着かせた。

「殿。張将軍を助ける為も、一刻も早く江夏郡に向かい孫権と交渉致しましょう」

「・・・話は分かったが、わたしは孫権殿と交流が無いぞ?」

 劉備が義勇軍を率いていた時に孫堅とは交流した事があった。

 孫策とは反董卓連合の時に遠巻きで顔を見た事がある程度であった。

 その二人は既に亡くなっているので、交渉できるか?という思いしかなかった。

「大丈夫です。孫堅配下であった家臣達の中には知り合いがいたのでしょう。その者達を経由して話をしましょう」

「・・・・・・心当たりは二人しかおらんな」

 劉備は頭の中で孫堅の配下で顔を合わせて話した事があり生きている人物を思い浮かべると、程普と黄蓋の二人しか思いつかなかった。

「二人も居るだけで十分です。さぁ、黄祖殿の下に参りましょうぞ」

「うむ。そうだな」

 もうこうなれば、行くしかないと腹をくくる劉備。

 留守を廖化に五百の兵を預け任せ、残る全軍で江夏郡へと向かう事にした。

 出来るだけ早く進軍の準備を行う中、劉備はふと思った。

(これがもしかして乗り手に災いを齎すという的盧の呪い?)

 一瞬そう思ったが、直ぐに馬鹿げた事と一笑した。

 そして、劉備は夫人達に挨拶する為に足早に部屋へと向かった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 程普と黄蓋にしても曹昂、曹操に恩はあっても劉表ましてや劉備なんかに恩もないのに…w疫病神と手を結んで揚州、荊州ダブルで泥船化。史実よりも曹操が朝廷支えてますし、皇帝とも血族やし
[一言] 劉備が不幸になればなるほど輝いてる!!
[一言] 劉備氏劉備氏、現状を招いたのは君の「インガオホー!」だから。それを的廬のせいにしてはいけない(戒め
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