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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第二十章

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追撃は終わらない

 近づいて来る軍勢から一騎だけ出て来た。

 その一騎は司馬懿であった。

「曹将軍。到着が遅れてしまい申し訳ありません」

「いや、司馬懿。思っていたよりも早く来たな」

 曹仁が予想以上に早く司馬懿と合流で来たので、意外と思いつつ述べた。

「はっ。運よく蔡瑁殿の水軍と会う事が出来まして、早く渡る事が出来ました。その後、昼夜分かたず駆けた事で此処におります」

 岸を渡った後は、司馬懿は昼夜兼行の強行軍で駆けた事で、合流する事が出来たのだと知り、曹仁達はその苦労を労った。

「これからどうしますか?」

「そうよな。軍を再編したい所であるし、何処かで野営するか」

「ですな。もう日が暮れますし、今日は負傷者の治療もしたいですからね。休みましょう」

 曹純は空を見上げながら述べた。

 太陽が沈みかけていた。

 加えて、公孫続の最後の抵抗で、それなりの数の死傷者を出した。

 負傷者の治療と軍の再編をするべきと判断した。

 曹仁もその言葉に同意し、野営をする事にした。


 同じ頃。


 劉備軍は野営を取っていた。

 公孫続が時間稼ぎをしてもらったお陰で、かなり距離を稼ぐ事が出来た。

 これまでの長い行程で兵も民も疲れており、夜になりそうであったので、野営を取る事にした。

 林に入り身を休める劉備軍。

 皆、木に背を預けるか固まって暖を取っていた。

 劉備は腰を下ろして、休んでいた。

「・・・・・・公孫続はどうしているであろうか?」

 劉備の呟きに、傍に居た孫乾が反応した。

「さて、敵を撃退しているのか、それとも敗れて何処かに逃げているのか。または・・・・・・」

 孫乾はそれ以上先は言わなかった。

 劉備もその言葉の先が、何を言っているのか分かっているので訊ねなかった。

 二人の間に重い沈黙が流れた。

 其処に張飛が入って来た。

「兄者。このまま南下するのは良いが、何時頃に西へと向かうんだ?」

 皆益州に向う事は知っているので、何時頃に西へ向かうのか気になっていた。

 劉備も顎に手を添えて、何時頃に西へ向かおうかと考えていると、馬順が話に入って来た。

「江陵まで行っては、西に行くのに時が掛り過ぎます。ですので、当陽県を越えた当たりで西へ向かうのが良いと思います」

 話しながら、小さい巻物を広げた。

 巻物にには荊州南郡の地図が描かれていた。

 県名だけ書かれているだけであったが、とりあえずの目標地点だけ分かるだけでも十分と言えた。

「まずは当陽県を目指すか。皆もそれでいいな?」

 劉備の問いに、全員異論ないのか頷いた。

 その夜。劉備達は早めに休みを取った。

 明日はどれだけ強行軍か分からないので、少しでも体力を回復しようと思ったからだ。

 この日の夜は、強行軍を続いていた劉備軍にとって久しぶりにゆっくり休む事が出来た。

 

 翌日。


 朝日が差し込むと同時に、劉備軍は禄に朝食をとる事無く、南へと駆けて行った。

 とりあえずの目標地点は当陽県と決め、皆駆けるのであった。

 

 同じ頃。

 一晩で曹仁は新しく司馬懿軍が加わり再編成を終えていた。

 曹仁は兵達に起床を促す為に、銅鑼を鳴らした。

「者共、起きろ! 鎧を纏い終えた者達から並べ! これより我らは劉備を追い駆けてそのそっ首を取るぞっ。朝食は駆けながら食べよ!」

 曹仁は大声を上げながら、そう命じていた。

 そういう曹仁も命じながら、朝食なのか糧食として作られている羊羹を齧っていた。

「うむ。この羊肝餅は朝食に良いな」

 甘くて食べ応えが良いので、曹仁は味わいながら忙しい時に食べるのに良いなと思っていた。

 食べ終える頃には、全軍の準備が終わった。

 曹仁は全軍に進軍を命じて、駆け出して行った。

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― 新着の感想 ―
そろそろ捕まえた奴を開放したら 疑心暗鬼で耳長一行が崩壊しそうな気もするw
羊羹が糧食とは画期的w耳長団は次追撃されたら誰を捧げるか。孫乾さんかな…
糧食の改善はまさに革命でしたな、煙も出ないし動きながら食べられる
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