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【エッセイ短編集】あるあるなイライラ話や疑問を自分の為に都合良く解釈する所  作者: 杉崎 朱


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【エッセイ短編】 祖母と貯金箱(自分の卑屈な予想なんて当たらない)


 祖母が昨年末から今年の春前までうちにおりました。そこで色々と面倒を見てました。


 その間に、我が家で起こった事です。




 うちでは500円玉貯金をしていました。500円で貯金箱がいっぱいになると30万円になるという缶のヤツです。


 スーパーで食材を買うときに主に持ち歩く『買い物用の財布』が我が家にはあります。その財布に入っている500円玉を父に渡して、父が貯金箱に入れると言うのがうちのルールです。


 うちの祖母はお金が大好き。なので、その500円玉貯金を見てもなんとも思わないと思っていたのです。


 しかし、まさかの展開を迎えました。



 祖母がいる前で、私が父に500円を渡したのです。そして、この時は私の財布から500円1枚と、100円玉5枚で合計千円。

 家族の財布からではなく、500円貯金をしたい父の為に私が自分のお金を渡しました。なので、この場合は家のお金(=お金の出所が父)ではないので、私は()()と言うやり方をとっています。



 そして、その500円玉を貯金箱に嬉しそうに入れる父。


 を見た祖母が、自分の財布を取り出して小銭を確認した。


 500円玉が二枚あったそうで、小走りで貯金箱まで来て中に入れました。


 祖母が2枚入れたので1000円。千円札一枚を差し出して私が伝えました。


「うちは、両替方式だから、このお金を受け取ってね」

 

 すると祖母は憤慨しました。

「そんなものはいらねぇっ!!」

 と。



 お金が大好きな祖母。

 散財する祖母。

 近所で何かお祝い事があるとすぐにお金を包んで人にあげる祖母。


 でも、祖母の年金は少なく、自分の年金だけでは暮らしていけません。


 家の固定費は長男が払い。

 それ以外でも生活費も足りなく、ずっと長女が払っていたそうです。

 しかし、散財する祖母に怒り、もうお金を出さないと我が家にお鉢が回ってきました。



 たかだか1000円かもしれないが、1000円だって貴重なお金だ。

 しかも普段から散財しており、大体そうやってお金がなくなったら家が出さなければならない。しかも、母はずっと専業主婦だ。うちは現在父の年金暮らしなのだが、自分の家ですら節約しながらの生活なのに、祖母の生活費も出しているのだ。


 私ならブチギレる案件である。

 いや、今の我が家の状況をわかっているのは私なので、ちくりちくりと母に言ってはおります。

 言わないと私の気がすまないので。


 祖母の面倒を見るために母が家を空けるんです。その間、私は働きに行くことができません。

 父を見てなくてはいけないので。


 そう、今の祖母の暮らしに少しばかりではありますが、私も犠牲を払っているのです。



 そんな私は思いました。

 


『もう、貯金箱にお金を入れさせない』と。


 それに、この貯金箱に貯めるお金は、私は両替方式をとっておりますが、あくまで父が楽しみにしているから、本当に近い身内だけのお金で貯めたいと思っているのです。

 母や私や私の兄弟なら、両替なしでも貯めて良いのですが、あくまでなんと言いますか・・・年金暮らしの中で、小銭を貯めて貯めて、30万円になったね!と楽しむためのものなのです。


 つまり

 ・父の自分のお金、妻や子供の小銭で集めて

 ・集めた人たちで溜まった事を喜ぶ


 事が目的なのです。

 溜まったお金で何をするか、何を食べるかなんて決めてません、家もリフォームが必要なのでもしかしたらその修繕費になってしまうかもしれません。


 ですが、日々、消費されているだろうと思っていたお金からちょこちょこと貯まり、30万円になった!と言う喜びが欲しいのです。それも、あくまで『自分達のお金の中で溜まった』と言う感覚が欲しいのです。私が。



 なので、祖母とは言え、その貯金箱に入れるお金に関与してほしくないんです。

 母には『仲間はずれじゃない』と言われました。


 そうかもしれないです。仲間はずれと思った方もいるかもしれません。


 しかしですね?仕事や学校などの公の場の話じゃないんですよ。ただの核家族の中で楽しんでいる遊びというか行事なのです。

 そもそも祖母は私たち一家ととんでもなく価値観が違います。元々わかっているし、お金が絡むと更に面倒だからこそ、私は最初に両替を申し出たのです。




 母は言います。

「いいじゃないの。うちにお金が帰ってきてる様なもんなんだから」

 構図としてはそうなのですが、再三言いますがお金に関して祖母はうるさいのです。あげる癖に、うるさいのです。

 たくさんあるわけじゃなく、見栄でお金を出してるから結局は懐が寂しくなり、機嫌も悪くなり、『金がない』と言ってくるのです。



 なので、ある日に私は机を片付けると言って、貯金箱もろとも片付けました。

 その机は祖母がご飯を食べる机でもありましたので、ごちゃごちゃしないようにという大義名分ですが。



 そうしたら、机から消えたのは貯金箱だけではないのに祖母が怒り出したようです。


「貯金箱がない!!オレはあれにもう2500円も入れたんだ!!」


 知らない間に勝手にお金を入れていたか。

 

 

 私がいないところで散々起こって不貞腐れたようです。

 母の話を聞くと、『自分が貯金箱を盗むと思われたことに腹が立つ。盗むわけがない』だそうです。


 ・仲間はずれと思った

 ・盗むと思われたから貯金箱を隠された


 祖母の思考はおそらく上記に近いものだと思います。


 そう思い込んでそれはもう日中機嫌が悪かったそうです。



 上記に書きましたが、私が貯金箱を隠した理由は、『盗む』なんてかけらも思ってません。

 大体、既に缶の半分以上はもう入っているので重くて祖母では持ち出せません。



 祖母は母がいうに、昔から卑屈だそうです。



 祖母は祖母で気を悪くしたのでしょうが、私からすると、個人や私の家族が目的を持って自分達だけで楽しみにしているものに祖母が介入してきたわけです。


 クラスで一致団結している時に、隣のクラスの人間が入ってきたら気分良くないでしょう。

 あくまでも、うちの家に住んでいる者が出し合って貯めたお金だからこそ嬉しいのです。


 それを、祖母とはいえ他人が。それも、そもそも生活費が足りてないと年金暮らしの父からお金をもらっている人から500円をもらったってちっっっとも嬉しくないんです。私が。



 そして、まぁ催事の時期が近いこともありましたが、それが相当に気に食わなかったのか祖母は数日して他の人に連絡してうちから去って行きました。



 『盗む』と思われたと勘違いした祖母。

 『盗む』なんて心底思っていない私。


 【貯金箱を片付けた】


 という行為一つでこんなにも違いがあるわけです。

 

 人に拒絶や断られても、結局は断ったりした本人のメンタルや趣味嗜好、わがままや変な性癖が原因だと言うことなんて山ほどあるんだなと自分の思考を持ってして改めて実感しました。


 それに、勝手に自分で理由付けして、勝手に怒ってるんです。みんな。


 きっと、私の祖母に限ったことではありませんし、場面が違えば私も祖母のようにマイナス思考爆発することなんかいくらでもあります。



 でも、他人が断る理由って、こちらを不審に思ったり、嫌っていたりとかするわけではないんだなとわかりました。



 はい、いい勉強になりました。

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