六十八話『オラァァァァァァァァァァァァ!やんのかァァァァァァァァァァァァァァァァ!?いてまうぞォォォォォォォォォォォォォォ』
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「だぁああああああああ!」
赤の剣を構えながらイエローに向かっていくレッド。だがイエローの黄色の剣に弾かれ飛ばされてしまう。
「おりゃあああああああああ!」
ピンクもイエローにピンクの金属バットで殴りかかろうとするが、イエローは
「・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・」と無言でピンクがいる場所を見つめ、ピンクに向けて破壊光線を繰り出す。
「きゃあああッ!」
ピンクのヒーロースーツの腹の部分が一瞬だけ燃えてしまうが、避けた事ですぐに消火し難は逃れた。
「ハツネちゃん!」
駆け寄るグリーン。
「フレッシュ・ラブ・リー・チェーン‼」
ピンクがイエローを拘束しようとピンクの鎖を繰り出す。だがその鎖はすぐに消失する。
「なに⁉」
と驚くピンク。
同時に、上空から着地するダーククイーン。
「クイーン…!」
ホワイトはその名前を呟く。
「あの時の…!」
グリーンもダーククイーンの登場に息を呑み、その場が凍りついた。
ダーククイーンは「あの男も終わらせようとしているな。この無意味な連鎖を」と呟くダーククイーンに、ホワイトは、「ダークマスター…」と続ける。
ダーククイーンは「そうだ」とホワイトに答える。
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大佐は「なぜイエローがこんな…裏切るような真似を…!」と拳を震わせる。
ダーククイーンは、口元だけで笑った後、「それはお前の親父に聞いたらどうだ」とダーククイーンは佐野本部長へ視線を向けた。
マナが「どういうことですか佐野本部長!!」と怒りの声をあげる。
ヒーローたちからの視線も佐野本部長に集まる。
「すまない…!正義に侵されるままに…!あの時お前たちに相談すべきだった…私は…私は!」
と体勢を崩す佐野本部長に、ダーククイーンは「取引」と呟く。
マナは「え…」と全てを察し、悲しみさえ覚えるような表情を向けた。
「その男はクロウサギのメンバーのリストを手にする代わりにスーパーイエローを差し出すと言う取引をした」
ダーククイーンの言葉に大佐は「ってことは…」と瞳を揺らす。
カーガが、「スーパーイエローの居場所を知っていた上…私たちに秘密で敵と内通していたんですか⁉」と驚きの声をあげる。
「そんな…」
と怒りに震えるマナ。
ダーククイーンは鼻で笑った後、「リストを手にして何がしたかったんだ?直にはいどうぞと受け渡すと思ったのか。馬鹿め」と続ける。
ブラックは「なんで仲間を売るような真似を…」と佐野本部長に駆け寄る。
佐野本部長は、「イエローは私人だ、実験が終わった以上、戦士として契約を結ぶわけにもいかない。その上情報漏洩でもあろうものならたまったもんじゃない!スーパーイエローは見られてはならない人体実験の象徴なんだ!」と叫んだ。
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ダーククイーンは、「ふッ」と哀れな男を見つめて笑った。
「私は幾度と無く見てきた。正義というのはこの世には存在しない。なぜなら正義の裏側にはいつも、悪の側面がある。正義という言葉は一言で矛盾している。なぜなら正義は自分の中の価値観でしか成立しない。その場合、価値観が合わない人間から見ればそれは安易に悪になる。お前らだってそうだ。クロウサギを悪と決めつけているんだからな」
ダーククイーンの言葉に、「私の星を滅ぼした奴らが悪じゃないわけないやろ」とピンクが言い返すが、ダーククイーンは、「そのまま憎悪を溜めてみろ」とピンクを煽る。
「クロウサギの二の舞どころじゃない。お前が一番の悪になるぞ」
そう言うとダーククイーンは「この状況下でも油断は禁物だ」と続け、二回手拍子した後、佐野本部長、カーガ、マナを一瞬で消した。
「親父‼」と叫ぶ大佐。
「カーガさん!マナさん!」ブルーも二人の名前を呼ぶ。
イエローは力を持たない大佐から真っ先に狙う。
「こんなの、許されへん‼」
ピンクから怒りの覇気が放たれる。
ピンクの金属バットが、ハート型のバトンに変形する。
ブラックは「ピンク!」と彼女の名を呼んだ。
「…ええで、言いたいだけ言えばええよクイーン気取り…。でも…私の信じる正義を曲げる事は許せへん…!」
ピンクの心と、フレッシュバトンが共鳴する。
ホワイトが、「ピンクのバットが…」と震えた声で言う。
「バタフライ‼ピンクシュガー・レインボー‼」
フレッシュバトンから、強力ピンク色のレーザービームがクイーンとイエローのいる場所へと直線に繰り出される。
「やったか⁉」
とブラックも顔をあげるが、イエローにだけ攻撃が当たる。
「ッ⁉」
ピンクは驚いたような素振りを見せる。
レーザー光線を直撃したはずのイエローが、なぜか消えていた。
「仲間を撃つなんて最低だな、スーパーピンク」
とダーククイーンが口角を上げる。
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同時に、上空から二機のメカが舞い降りる。紫と、黒のメカだ。
「ロボット⁉」と顔をあげるホワイト。
『ふははははははははは!』
高笑いが聞こえたと同時に、周りの建物と庭の木々が炎で燃えている中、轢き殺さんばかりの勢いでメカが爆走する。
「危ない!」
レッドの声で一斉に避ける一同。
「メカまでご登場かよ!」
とツッコむブラック。
『レクス・テロリス!大手自動車メーカーが開発した一級品の人型殺戮兵器だ!レッド!これで貴様を殺してやる!』
楽しそうなダークマスターの声がホテル中に響く。
レッドは、「まずい、こっちも何か、何か策を…!」と言うが、レッドは暴走するメカに轢かれそうになる。
「全く‼手間を焼かせる‼」
ギリギリのところでホワイトがレッドを抱えて飛び出し難を逃れる。
『ふはははッはははははっははは‼』
と気分良さげなダークマスターはダーククイーンをメカの中に入れた後、戦士たちがいるにも関わらずホテルの庭の真ん中を疾走し、燃える木々を飛び越えて逃げ出す。
「逃げたぞあいつら‼」と叫ぶグリーン。
ブラックは「しゃあねえ!合体は出来ねえけど使うしかねぇ!」とユニバースカードリーダーにメカのキーをセットする。
「僕も!」「私も!」
戦士たちが後に続きそれぞれのメカを呼び出す。
喫茶の倉庫から発艦し五分足らずで到着するメカ。
「佐野Ⅾは私の後部座席乗ってや!」
と言うピンクに、大佐は、「嗚呼…!」と困惑しながら答える。
「こんなの運転したことが無い…」
と戸惑うグリーンに、『翠ちゃん、今は走ることだけを考えて!』とブルーが言った。
「わかってるっつーの!」と答えグリーンはメカをかっ飛ばす。
機体の中で聞こえる声を聞いていたブラックが、「どっかで見た事あるような感じなの辞めてくんね⁉」と叫ぶ。
だが即座にホワイトの『綾●を…返せ!』と言う声が入ってくる。
ブラックは爆走しながら、「テメェらいっぺん庵野さんに怒られろ‼」と畿内に設置されている通信機に向かって叫んだ。
徐々に火はホテルにも燃え移り、建物から瓦礫がぽろぽろと落下する。
一方、ダーククイーンを乗せて道路を疾走するダークマスターは、「ふんッ、なかなかよくできたメカじゃないか。恐怖の大王も悪くないな」と機体の出来の良さに上機嫌な様子だ。
だがダーククイーンは呆れた様子で、「これで完全に悪役だな」と呟く。
だがダークマスターは「お前が望んだ結果さ」と答えた。
「どこに行くんだ」
と後部座席からダークマスターを眺めるダーククイーン。
「このままデートなんてどうだ」
ダークマスターの提案に、ダーククイーンは、「リップサービスか」と気にも留めなかった。
ダークマスターは、「俺が好きな女は…この世でたった一人だけさ」と不敵に笑った。
「デートで自分からキスもできないような子供がよくいう」
ダーククイーンはダークマスターを煽る。
ダークマスターは「うるさい」と言いつつ、「俺は俺の物語に決着をつけるまでだ」と続けアクセルを全開にした。




