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転生して異世界に指導者として出向くことになった  作者: よぎそーと
三章

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47/57

47歩目 世の中、多少は落ち着いてくれている、そのはずなのだが

前回から何年も経って、ようやく少しだけ続きが書けた

 その後、転生を繰り返して部族を成長させていく。

 川沿いに展開していたそれらは、水路を作ることで水源から離れた所まで展開していく。

 また、鉄器も使えるようになって生産性も向上した。

 採掘技術なども伝え、工業生産力も増大させる。



 そういったものに加え、医療知識や技術も伝え始めた。

 どれだけ豊かになっても、死ぬ人間が多くては意味が無い。

 当面、ある程度の拡大が必要なこの時期、死傷者は少ない方が良い。

 その為にも、病人の減少、怪我人の治療が出来るようになるのは大きい。

 薬草の見つけ方と使い方、可能ならば栽培法法。

 そして手当や看病のやり方など。

 これらを普及させていく。



 これらをひろげるためにも、土台としての教育も必要になる。

 まだまだ全体的に貧しいので、全員に施すのは難しい。

 だが、少しでも余裕があるならば、学問学業を教えていく。

 それが高度な知識を伝える土台になり、後世に伝わっていく事になる。

 また、知的産業による新発見にもつながる可能性がある。

 ヒロフミに頼らずとも新たな何かを見つけてくれるかもしれない。

 そうなれば発展も更に加速していく。



 こうなると筆記具と保管庫も必要になる。

 どんな発見も、記録して残していかねば消えてしまう。

 再度発見される事もあるだろうが、それがいつになるのかは分からない。

 そんな失伝をしないように、記録を残していかねばならない。

 その為に、紙や筆、保管用の倉庫なども作っていく。



 こういった事を伝える為に何度も転生を繰り返していく。

 一度で大量の知識ややり方を伝えもしたが、それでも時間はかかる。

 寿命が50年にもならない世界で、一度に伝えられる事が出来る量はたかが知れている。

 それでも少しずつ進歩や発展をさせるために、何度も地上に出向いていった。



 その際の拠点になるのが、この集落の出発点となった場所だ。

 神社を奉ったその地域に、知識や技術の保管庫を設置している。

 学習の場もそこに設置し、そこが知的分野の中心地になっていく。

 かつての忌まわしい出来事もあり、それほど頻繁に人が訪れる場所ではない。

 だが、それも含めて、ここは知識や伝承の集積所になっていった。



 その出来事をもとに作られたものもある。

 かつて起こってしまった反乱。

 それによって生じた損失。

 これにより、発展はかなり遅れる事になった。

 そんな事が二度と起こらないように、対策する部門が生まれていく。

 治安維持、ひいては反乱などの殲滅のための部署が。



 それは起こった事を鎮圧するものではない。

 起こりそうな可能性の段階で潰す事を旨としている。

 不平や不満を発生させ、あおり、問題を大きくしていく連中を。

 そういった者を見つけて早期に始末するための組織。

 それも繰り返される転生の中で作り上げていった。

 二度と愚劣な行為が引き起こされないように。



 こういったものが出来上がり、集落は更に拡大していく。

 国と言うにはまだ小さいが、里や郷というには十分な程だ。

 そんな状態の集落を、ヒロフミはあえて国と呼ぶことにした。

 実態としてはそうなのだから、それで良いだろうと。



 そんな国は数世代を経て更に発展・拡大。

 人口数万人に到達し、規模は更に拡大しようとしていた。

 発展の速度は更に加速していく。

 問題も事前に摘み取り、余計な面倒も起こらない。

 あとはこのまま成長を続けるだけ。

 そう思っていた。



 しかし、世の中というのはままならないもの。

 上手くいってると思えば別の問題が浮上してくる。

 それだけ人の悪意というものがそこかしこに潜んでるという事だろう。

 今まではそれを実現する力がなかった、機会がなかったから表に出てこなかっただけで。

 そんな悪意、あるいは愚かさがヒロフミの国でも発生しようとしていた。

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おまえら、教えやがれ
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  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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