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のほほん異世界暮らし  作者: みなと劉


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69 秋の終わりと栗の木の発見

秋も深まり、朝晩の冷え込みが増してきた頃、僕は畑の周りを歩きながら、次の季節に備えて土地の状態を確認していた。空気は澄んでおり、木々の葉は赤や黄色に染まって、美しい秋の景色を作り出している。


その時、少し奥まった林の中で、ひときわ目を引く木を見つけた。枝に目をやると、小さな茶色い実がいくつもぶら下がっている。近づいてみると、それは見覚えのある形状だった。


「これは…栗の木?」


興奮を抑えられず、木の周りをぐるりと回りながら観察した。いくつかの栗の実がすでに地面に落ちており、そのいがの中から覗く茶色い光沢が秋の陽光を反射して輝いていた。僕はひとつ拾い上げ、指先でそっと触れてみた。つるりとした感触が手に伝わる。


「まさか、こんな近くに栗の木があったなんて…」


これは、新たな食材として使えるかもしれないと直感した。栗ご飯や焼き栗はもちろん、甘露煮にして保存食としても活用できる。村の食卓に新しい風を吹き込むに違いない。


急いで家に戻り、収穫用の袋を持って再び栗の木へと向かう。林の中はひんやりとしていたが、秋の終わりを告げる風が心地よく感じられた。これからの冬支度に向けて、豊かな恵みを迎える準備が整いつつあることに、心は期待で満ちていた。



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