第46話 マイトノーベル家の代表者
決戦当日の朝。
天気は快晴、まさに決戦日和。
俺とラハール家当主カバランとラハール家の執事長ラインバッハさんは馬車に乗り決戦の地である荒野へと向かっていた。
馬車に揺られながら、
「バラン様お体の方は万全でしょうか?」
「ええ、ばっちりです」
ラインバッハさんの問いに元気に返してみせる。
「あぁ~、ぼ、ぼくちゃん緊張するなぁ。マイトノーベル家の人、怖い人だったらどうしよう~」
「大丈夫ですよカバラン様、カバラン様には危険なことなど何もありませんから。カバラン様はただ堂々となさっていればよいのです」
「う、うん。そうだったね。ぼ、ぼくちゃん頑張るっ」
俺の隣に座るカバランは拳を握りしめ自分を奮い立たせていた。
これが幼い少年なら可愛げもあるが四十前後のおっさんだからなぁ。
『今日でこいつとサヨナラできると思うと嬉しくて飛び上がりそうだわ』
とエクスカリバー。
エクスカリバーはカバランのことを生理的に受け付けないようだった。
馬車の中はカバランの荒い息と太った体で暑苦しい。
俺は開いていた窓から顔を外に出した。
ふぅ~……新鮮で涼しい風が顔に当たって気持ちいい。
馬車の窓から見える風景は段々と建物や民家が減り、その代わりに山々が視界に入ってきていた。
地面も舗装された道ではなくなり土があらわになってきている。
「そろそろ取り決めのあった決戦の場所に到着いたします。お二人ともご準備の方はよろしいでしょうか?」
「う、うん。ぼくちゃんは平気だよ」
「はい、大丈夫です」
と俺は答えた。
そしてしばらくすると馬がいななき馬車が止まった。
俺たちは馬車を降りる。
と、
既にマイトノーベル家の者たちは到着していたようで荒野に三人の人間が立っていた。
一人はラインバッハさん同様タキシード姿の背の高い男。おそらくマイトノーベル家の執事だろう。
そして一人は中肉中背の女性。派手なドレスときらびやかな装飾品を身に着けているのでマイトノーベル家の当主だろうか。
そして最後の一人は青色の髪に真っ白な肌、緑色のローブを身に纏った可憐な少女――
「っ!? お、お前……」
「バ、バランさんっ……!?」
とても見覚えのある杖を持ったその少女は現Sランクの勇者パーティーの聖者で元俺の仲間のマリアだった。
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