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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

書いている途中の作品です!(その三)

眠っているの? 葉。

最新エピソード掲載日:2026/10/07
 そこには真っ白な色のカプセルがあった。葉はその中に入り込もうと思ったのだ。ここは寒い。だから、少しでも寒さを防げないかな? というただそれだけの子供っぽい単純な動機でそうしようと思ったのだ。
「冷たい。優しくない」
 カプセルはとても冷えていた。さっき確認したときよりも随分と冷たく感じた。人生は厳しいなと葉は思った。
 カプセルの中に入ると葉は丸まって、瞳を閉じて、そのままじっとして、眠るようにして、動かなくなった。私はここでさなぎになるのだ、と葉は思った。そう思うとなんとなくだけど笑いたくなった。いや、実際に葉の顔はにっこりと笑っていた。
「おやすみなさい」葉は言う。
 そしてそのまま、本当に葉は真っ白な色のカプセルの中で眠りについた。寒かったせいか本当にすぐに眠ることができた。それはとても深く、とても安らかな眠りだった。
 ドアをくぐって部屋の中に入った桃が見たものは真っ白な色のカプセルの中でぐっすりと眠り続けている葉の姿だった。桃は眠っている葉の姿を見て、一瞬、『すごくびっくりした』けど、よく観察してみると、葉はきちんと呼吸をしていて、小さな寝息も立ててきた。
 葉、……よかった。桃はほっとして胸を撫で下ろした。
 それから一度深呼吸をして気持ちを切り替える。いつもの桃に戻って、寝ている葉の体を揺すって、葉を夢の世界から現実の世界へと引き戻す作業をした。
 葉はすぐに反応して、うっすらとまだ眠たそうな眼を開けた。
「……、桃? おはよう」葉は言う。
「お帰りなさい、葉」呆れたような、ほっとしたような表情をしながら桃が言った。
 葉はカプセルの中で体を起こして大きなあくびをした。それからそっと桃を見つめる。
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