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「サン・ジェルマン並行宇宙を行く」(セーラー服と雪女 第22巻)  作者: サナダムシオ


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㉑ 超時空◯◯会議

 翌朝、サン・ジェルマンが亜空間レストランに出勤すると、カウンターバーに、封書の手紙が置かれていた。


 表面に日本語で"サン・ジェルマン伯爵殿へ"と書かれているが、差出人は不明だ。

 だが彼は、何故か迷わずそれを開けた。

 そうしなければならないような、気がしたからだ。


 手紙の文面はヘブライ語で書かれており、以下のような短いモノだった。




 親愛なる昭和のサン・ジェルマンどのへ


 キミも遂に、並行宇宙を旅する手段を手に入れた。

 いよいよ、我々と合流するべき時が来たのだ。

 ついては、以下に記した座標に来られたし。

 必ず来ると信じて、待っている。


 全宇宙で誰よりもキミと親しい友人より



 そしてその文章の最後に、確かに、とある座標が書かれていた。


 彼は"コレはアラハバキあたりの考えた、手の込んだ罠かも知れない"とも思った。

 しかし何故か、行かなくてはならない気がして、仕方がなかった。


 そしてとうとう、誰にも相談する事なく、その場で決断し、黒いビートルでその座標を目指す事にしたのだった。


 座標の場所にたどり着くと、そこはいわゆる亜空間だった。それは即ち、一つ目の時空を1、二つ目の時空を2とすると、1.5に当たる場所。


 しかし、彼のアジトたる亜空間レストランが、すぐ隣の時空の影響を受けて、ホンモノのテレビ塔の特徴を、色濃く残しているのに対して、ここは何も無い真っ白な空間だった。


 その空間のど真ん中に、大きなドーム型の建物が鎮座している。彼のビートルは、その周りを囲うように設けられた駐車場の一角に、キレイに収まるように座標を指定され、到着していた。


(誰だか知らないが、なかなかイイ仕事をする。)

 彼は素直に、そう思った。


 他の駐車スペースには、既に様々な乗り物が停められていた。


 それらはクルマに限らず、ヘリコプター型や、円盤型まである。恐らく全て、何らかのタイムマシンの類の擬態であろう。


 彼がクルマから降りて、ゆっくりとドームの入り口に向うと、両開きの扉が当然のように、自動で開いた。入って来いという訳であろう。


 彼は遠慮無く先へ進む。

 長い廊下の突き当たりにまたドアがある。

 それが自動で上にスライドして開いた。

 彼は、そこも躊躇わずに中に入った。


 内部は間接照明だろうか。

 暖色系の少し薄暗い灯りだった。

 ほとんどシルエットだが、すでに10名以上の人物が、円卓の席について居るのが分かった。


 上座にあたる正面の人物から声がかかった。

「昭和の時間軸から、よく来てくれたね。早速だが、席に着いてくれたまえ。」 


 サン・ジェルマンは言われるままに、目の前の空いている座席に収まった。

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