表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まどマギ構造解説ーなぜ鹿目まどかは神となったのかー  作者: カトーSOS


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
54/54

8-1 処理不能状態の発生

魔法少女システムは、

世界状態が時間に沿って変化することを前提に設計されている。

願いによる能力付与も、

魔女化や時間遡行を含む再配置も、

すべては「状態が遷移する」ことを前提とした内部処理である。


能力拡張とは、

既存の世界状態に対して

特定の影響範囲を追加する操作であり、

再配置とは、

過去に存在した世界状態を再度採用する操作である。

いずれの処理も、

状態空間の内部においてのみ成立する。


しかし、

鹿目まどかの願いは、

特定の時点や特定の事象を変更するものではない。

それは、

魔女化という結果が発生するに至る

世界状態の遷移規則そのものを否定する内容を含んでいる。


この否定は、

「ある状態から別の状態へ移る」という

システムの根本前提に直接作用する。

結果として、

能力拡張の適用対象は定義できず、

再配置によって参照可能な過去状態も成立しない。


この時点で、

魔法少女システム内部における

すべての通常処理は前提を失い、

処理不能状態に陥る。

本章では、

この内部破綻が

感情的・象徴的な異常ではなく、

構造的必然として発生したことを確認する。

【あとがき補足:8-1について】


8-1では、魔法少女システムが前提としている考え方と、

鹿目まどかの願いがどこで食い違ったのかを説明している。


魔法少女システムは、

「世界は時間に沿って変化し、その流れの中で能力が作用する」

という前提で構成されている。

過去・現在・未来という区分があり、

どこかの状態に対して力を適用する、という枠組みである。


しかし、鹿目まどかの願いは、

「ある時点を救う」「特定の出来事を修正する」

といったものではない。

魔女化が起きる、という前提そのものを

世界の成立条件から外すことを求めている。


そのため、

どの時点に作用させるのか、

どの状態を基準にするのか、

という判断自体が成り立たなくなる。


本文で用いている「処理不能」という表現は、

何かが暴走した、失敗した、という意味ではない。

魔法少女システムが前提としている枠組みと、

鹿目まどかの願いが噛み合わなくなった状態を指している。


この段階では、

鹿目まどかが神になった理由を説明しているわけではない。

あくまで、

「魔法少女システムの言葉では記述できない状態が現れた」

という位置づけを確認している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ