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4-4. グリーフシードへの状態遷移
ソウルジェムが容量超過および制御系崩壊の段階を経ると、
最終的に「グリーフシード」と呼ばれる状態へ遷移する。
この時点で重要なのは、
グリーフシードをソウルジェムとは別系統の存在として
扱わないことである。
本稿では、グリーフシードを以下のように定義する。
・ソウルジェムと同一系列の構造体である
・人格情報および制御OSを保持していない
・呪いのエネルギーを高密度かつ大量に保持可能である
すなわち、グリーフシードとは
「破壊されたソウルジェム」ではない。
制御機能と人格統合機能を喪失した結果、
エネルギー保持特性のみが拡張された
別状態へ遷移した構造体である。
この状態では、
意思決定・抑制・自己認識といった機能は存在せず、
行動は自律的制御を伴わない反応として現れる。
グリーフシードが魔女と呼ばれる存在の核となるのは、
この制御喪失状態が固定化された結果であり、
善悪・感情・意図といった評価軸は
この段階の構造には関与しない。
以上より、
グリーフシードへの変質とは、
倫理的変化ではなく
純粋な構造状態遷移として整理される。




