↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生先は大空でした  作者: 高木 藍
第五章 私には普通ではない学校と貴族には普通の学校

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/124

幕間〜リーネの奮闘(3)

いいね&評価、ブックマーク更に誤字報告、有り難うございます!


 倉庫を出ると、薄暗い廊下になっていた。影のままで廊下を進む。少し上がったところで、見覚えのある場所に出た。


 ―特別高位王族塔?いや、それにしては少し廊下が狭いし、装飾も控え目だ。ああ、恐らくここはお金を出せば借りられる貴族塔だろう。


 出口を探していると、一つの扉から声が聞こえた。


 …防音の結界もせずに話をするとは、本当に意識の低い人達だわ。私には有り難いけれど。


 扉のギリギリまで近付くが、何を話しているか迄は聞き取れない。影変化のままで聞きたいが、私は影変化と集音の魔術を同時に行使出来ない。


 …システィーナ様なら出来るんだろうな。修行が足りないな

  

 こんな所で、改めてシスティーナ様の偉大さを思い知る。


 仕方なく、一度影変化を解除して、集音の魔術を唱える。


 「集音の術(イコススレゴ)」 



 『…わかっています。少し噂が広まってしまいました。今連れてきた二人なら何か知っているでしょう』


 ―私に話し掛けた上級生ね。相手は誰かしら。


 『この所、アトワジール公爵がスペロニル子爵にちょっかいを出している様だ。先を越される訳にいかぬ』


 ―大人の声ね。


 『集魔の術を我々が扱えれば…』


 ―シュウマ?なんの事かしら


 『スペロニル子爵が秘伝の魔術と決して明かさぬのだ。8年前に私の秘蔵の混じり物を失いよったにも関わらず…』


 …混じり物って…まさか…


 『父上、スペロニル子爵には思う所はございますが、彼が居なくては困るのも事実。アトワジール公爵に奪われぬ為にも、早急に混じり物の平民を探します。流石に高位王族となっている筈はないので、もう少し粘ります』

 『頼むぞ。ガラファド家に名に恥じぬ様にな』

 『はっ!心得ました』


 ―!!ガラファド公爵!私を拐ったのは、5年生のアドルフォス・アトワーフ・ガラファドだったのね!


 『今から授業ですので、捕まえた二人は昼に尋問します。自白剤を飲ませて、忘却の魔術を掛ければ問題にはならないでしょう』

 『抜かるなよ』

 『お任せを』


 アドルフォスが出て来そうな気がしたので、慌てて集音の魔術を解除して、影変化を掛ける。


 ―早くここから出なくては。システィーナ様にお話しないと!


 塔から出ようとする、アドルフォスの後を影変化でついていく。


 ―やっと塔から出たわ!急いでシスティーナ様の私室に行かなくては


 私は大急ぎで、特別高位王族へ向かった。

 昼休み迄に、ウォーリック令息を助けなくてはいけない。


 特別高位王族塔に入る前に、浄化の魔術で汚れを落とす。


 システィーナ様の私室の前に着くと、中に人が居るのが分かる。魔石に魔力を通す。


 『リーネ!無事だったのね!』


 テスの声と共に扉が開いた。


 中へ入ると、テスとラン、システィーナ様まで飛び付いて来た。


 「心配したのよ」「何処にいたの?」「何かあったの?」


 夢中で気が付かなかったが、こんなにも仲間を心配させていたのかと、反省する。


 「ご心配おかけして、申し訳ございません。何者かに拐かされ、眠らされていました」


 私がそう言うと、皆青褪めた。


 「大丈夫?」「怪我はない?」「不覚だったな」


 ―ウルフが混ざったわね。ええ、不覚だったわよ。煩いわね


 私はウルフを一瞥してから、システィーナ様に向き直った。


 「私を下級生と侮っていた為、魔術が使えましたので、問題ありませんでした。そこで、重要な話を耳に致しましたので、システィーナ様にお伝えします」


 システィーナ様は真剣な顔で頷いた。私は、登校してからさっき迄の話を順を追って話しだした。


 

 

 


 

リーネ編はここ迄。ちょっと短いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。