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異世界の女子どもが俺のぱんつを狙ってる  作者: シャイン樽画
第一章 旅立ち ~俺のぱんつを狙ってる~
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 19枚目 こじんのかんそうです

「本当に、何とお礼を言えばいいのか……このご恩は一生忘れません!」


 用は済んだからと、ヴォルマルさんの家を出ようとしたところ、メリーさんが見送りにやって来て、感激のあまり泣いていた。


 あーあ……

 俺は内心、溜め息をついた。


 俺に知っている異世界ものラノベでは、こうやって無償で助けた女の子は、この後、主人公の嫁候補に加わるのだが……


 ここまで異世界テンプレ通りいったことのないので予想はしていたが、案の定、今回も何も無さそうだ。

 せめて、メリーさんのぱんつでもくれればなあ……


 まあ、助けたのがシスター・クレアだから仕方ないか……

 そもそも、シスターが実験したいと言いだして付き合っただけですしおすし。


 てか、このメリーさんをどうこうするのって、土台無理なんだけどね。

 いいか? 見てろよ?


 サッ!


 ビクッ!


 ホラな……

 俺のこと、ぱんつ魔としてすっごい警戒しているから、俺がちょっと動いただけで、メリーさん、ビクッって体震わせてるんだもの……

 いけないよ……こういうマジ反応は……

 俺の聖剣、ションボリしてしまうもの……



「しかし、色々とんでもないことに使えそうですね、これは……」


 ヴォルマルフ邸を後にしてから、シスター・クレアは、俺のぱんつをマジマジと眺めながら言った。

 清楚な女子に、自分のぱんつを真剣な表情で見つめられるのって……何だか、ちょっと興奮する。

 何か、別の性癖に目覚めそう!


「ユータさん、このぱんつ……その……売ってくれませんか?」


 シスターは言いながら、急に言ってて恥ずかしくなったのか、途中で顔を赤らめた。

 やっべ! マジ興奮するわ、それ!


 俺はウキウキとした気分で……でも、なるべくそれを表に出さないようにして答える。


「ン~フフフ、い、いやぁ、売ることは、やぶさかではないんですが……使い捨てなんですよ、それ……」

「そうなんですか?」

「ええ、その都度、使う度に、次の使用済みぱんつを使わないといけないんで……」

「そうですか……なるほど」


 シスターは残念そうな顔をして俯いた。


「使い続けていれば、そのうち臭いも薄くなるかと思ったのですが……そう上手くはいかないものですね」

「ええ」


 まったく、その通りだ。

 しかも、まだ未確定だが、ぱんつが汚れていれば汚れているほど力を発揮するっぽいから、臭いの薄くなったぱんつとか価値がないだろう。


「ところで、ユータさんは、どうやってこのような能力を手に入れたのですか?」


 あ、それ聞いちゃいます?

 それ聞かれると、芋づる式に俺が勇者であることもバレそうだから、困るんだよなあ……


 そんな風に、俺が返答に困っていると、


「話せない事情があるのですね……思い至らなくて、ごめんなさい」

「え、いや……まあ……」

「でも、考えてみれば当然ですよね……これほどの力ですもの。秘密があっても仕方ないと思います」


 そして、シスターは、ぽんと叩いてみせた。


「それじゃあ、約束の聖水を取りに、教会に戻りましょうか」


 シスターがそう言って、行こうとする。

 俺は、後ろからシスターに尋ねる。

 さっきの回復魔法で、少し思ったことがあるんだ。


「ちょっと思ったんですが……シスターのさっきの魔法って、俺にも使えますか?」

「さっきの魔法って、ゴッドブレスのことですか?」

「ええ……」


 見てて思ったんだが、病気を取り除けるゴッドブレスの魔法なら、レッドドラゴンから神力を取り除けるような気がした。


 何せ、どうやったら、レッドドラゴンから神力を取り除けるのかわからん。

 一つの方法に失敗した時のために、プランはBでもCでも、より多くの方法を用意しておくに越したことはないだろう。


 しかし、俺の質問に対して、シスター・クレアは、少し困ったような顔をして言う。


「うーん……厳しいと思います。ゴッドブレスは神聖魔法で、聖職者として何年も修行してやっと使えるものですから……」

「そうですか」


 まあ、そんな感じはしてた。

 てか、名前からして、聖職者の最高位魔法っぽいもんな。

 ダメもとで聞いただけだから気にすまい。


「しかし、失礼ですが、神聖魔法なんて覚えてどうするんですか?」

「えーと、詳しくは言えないんですが、ある相手にかかった魔法を解かなければいけなくて……」


 俺がそう答えると、シスターは目を丸くしてビックリしたように言う。


「神聖魔法が必要な程なんですか? あれは大病の治癒の他には、悪霊祓いとか魔族への対抗策とか、そういう使い方をする魔法ですよ?」


「ええーと……」


「普通、魔法を解くのであれば、一般的にはディスペルという魔法がありますが、それではダメなんですか?」


 そうか、ディスペルというものがあるのか……

 それが使えるのであれば、そっちでいいかな?

 誰か、その魔法を教えてくれる奴いないかな?


 そんなことを考えて黙っていると……


「ごめんなさい。余計な詮索でしたね……」


 シスターが、ぺこりと頭を下げてきた。


「い、いえ、別に……そういうつもりでは……」

「でも……何かあったら、一人で思い詰めないで相談して下さいね」


 この人、ホント優しいな。

 初めの頃、守銭奴みたいに思ってたが、完全に俺の勘違いだったな。

 申し訳ない。


「有料ですが、破格の低料金で相談に乗りますよ?」


 シスター・クレアは、にこやかにそう言った。


・・・・・・


 それから教会に着くと、シスターは奥から聖水の入った器を出して、俺の持って来た小樽に注いでくれた。

 俺はシスターに別れを告げると、教会を後にした。


 ふぅ……予定より時間がかかってしまったが、これで聖水は確保した。


 あとは何の準備をした方がいいかな……

 洗い流すっていうが、聖水で十分なのかな?


 その時、ふと、さっきのシスター・クレアの言葉が頭をよぎる。



『普通、魔法を解くのであれば、一般的にはディスペルという魔法がありますが……』



 あれ?

 ということは、『一般的には』という言葉から考えて、ディスペルって、魔法使いでは常識なのか。

 てか、魔法をかける者にとって、魔法を解くことも同時に考えて当然ということで……

 そう考えると……もしかして神力の解除方法について、その使い手である女神様は知っていて当然……


 うわ……何で、そこに気付かなかったんだろ……

 最初から女神様に、神力の解除方法を聞けばよかったんじゃん。


 そう思った俺は、スイーツに尋ねることにした。


「なあ、今更だけど、神力解除については、女神様に聞いてみるのが一番早いんじゃないか?」


 俺がそう言うと、スイーツは頭を横に振った。


「ダメ。私もそう思って尋ねてみたんだけど……」


 スイーツはそう言って、俺にガラケーの画面を見せる。



『神力は、水で洗い流せるでしょうが、レッドドラゴンを倒すことをオススメします』



 そう書いてあった。


「どういうことだ? 水で洗えるのに、何でそんなにレッドドラゴンを倒すことに拘る?」

「わからない……けど、こう書いてあるんだし、とりあえず聖水使っちゃっていいんじゃないかしら? 討伐なんて絶対無理だもの……」


 何かあるのか?

 水をかけるとマズイことがあるとか?


 あれ?

 そういや……昔、何か、そういう似たような話、どっかで見たなあ……

 映画だったか……何だったかなあ……

 その映画の中で、モンスターが水に触れると、何かよくないことがあったような……



 そんなことを考えていた時だった……


「やっぱり無理よ! 無理! こんなの、無理!」

「そんな! ここまで来て!」

「往生際が悪い……」

「大体、あの方法自体が……」


 聞いたことのあるような少女達の声だった……


 場所は、商店が連なる人通りの多い道。

 どうも考え事しながら歩いていて、ここまで来たらしい。


「あ! あんた……」


 騒いでいた少女の一人が、こちらを振り向いて言った。

 赤髪の少女。

 どこか気品を感じさせる少女だが……残念なことに、その胸は平たんであった。

 やべ……こいつは……


「ぺ、ペターニア……」

「だ~れが、ペターニアよ! 私の名はターニア! 大魔導師ターニアよ!」


 ペターニアがそう名乗ると、間髪いれず、ささっと残りの二人がやって来る。


「やあ! 閃光のマナよ!」

「ども、魔弾のイータ……」


 マナとイータは、それからポーズを決める。


「「二人は、マナ・イータ!」」


「だれがマナ板じゃあ!」


 そして、例のごとくとび蹴りが、俺に飛んで来る……

 ドガッ!

 うん、ここまでが予定調和。


 俺は、意図せず、暗黒の淑女会に出くわした。


 うわぁ……この忙しい時に……

 自分で撒いた種だけど、このタイミングで出遭いたくなかったぞ……

 文句なら後で聞くから、後にしてくれ~。

 今、俺はレッドドラゴン問題でいっぱいいっぱいなんだよ!


「丁度、あんたに話があったのよ!」


 ペターニアがそう言い出して、俺は心臓が跳ね上がるように感じた。

 話……

 効果がなかったから制裁ってことか?

 脳裏に浮かぶのは、スリープの魔法(物理)……


 や、やばい!

 こうなったら、先手を打とう!


「ご、ごめんなさい!」


 俺は、直立不動になって、深々と頭を下げた。


「は?」

「悪気はなかったんだ! 勘弁してくれ!」

「あんた……何を?」


 ああ、わかってるわかってる!

 お前の言いたいことは重々承知しているつもりだ!


 尻をバンバン叩きながら「びっくりするほどユートピア」と叫んでいたところ、全く効果がなかったと言いたいんだろう?


 あれについては謝る!

 ごめん!

 この通りだ! 許してくれ!

 もちろん、こんなことで許してもらえるとは思っていないが、今は別件で手いっぱいなんだ! 苦情なら後で……


 と、そんな言い訳を必死で考えていると……

 ちょんちょんっといった感じで、後ろから俺の肩をつつく者がいた。


「ふっふーん!」


 振りかえると、そこに居たのは、大きく胸を張った青髪の少女。

 満面の笑顔を浮かべた彼女の名は、マナだ。


「私達、何か変わったと思わない?」

「どやぁ……」


 尋ねられて、一瞬戸惑う。


「え? ごめん、わからない」


 首を傾げながらそう言うと、マナとイータは盛大にずっこける。

 え? 何なんですか? 俺、何かやっちゃいました?


「バストよ、バスト! 胸が大きくなったの!」

「2ミリも大きくなった……」

「あんたの、ユートピア体操、ホントすごいよね! まる一日やっただけでこれだもの!」

「このままのペースでいけば、1ヵ月後には、我々も巨乳の領域に……」


 うっわ! マジか!

 何か、『この異世界の女子ども、地球人とは別の生物説』浮上!

 あんなものに、本当に効果があったのか……

 適当に言っただけだったのに。


 あ、ちょっと待って。

 真に受ける人がいるといけないから、言っておくぞ。



『 * * 個人の感想です。感じ方には個人差があります * * 』



 ふぅ……

 これで、万が一、絶壁と名高い某アイドルとか、PAD愛用してる瀟洒なメイドさんとか、ネギ好きの貧乳歌姫とかが、「効果がなかった!」と、怒鳴りこんできても何とか言い訳が立つよ。


 ふーむ……しかし、こう考えてみると、貧乳娘は何故か戦闘力高そうなのが多いよな……


 でも、うんうん、そうかそうか。

 よかったよ。

 効果があってくれて。

 何か、一瞬、「集団催眠でもかかってるんじゃね?」とか頭を過ぎったが。


「ペターニアも大きくなったのか? よかったな」


 気を良くした俺は、笑顔で尋ねた。

 しかし……


「はあ? 何言ってるの? 見て……わかるでしょ?」


 ターニアは俯いて、体をわなわなと震わせた。


 はて?

 何を怒ってらっしゃるのか?

 え? 何?

 何か、怖いんですけど……


「私だけ変化がなかったのよ!」


 ペターニアは大声でそう叫び、地団太を踏んで悔しがった。

作者「10万文字ぐらいで、第一章とかやって一区切りつけるつもり」


作者「昨日の21時のPVが97アクセスと、瞬間最大更新してんだよね……不思議。何が原因かわからんけど」

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