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異世界の女子どもが俺のぱんつを狙ってる  作者: シャイン樽画
第一章 旅立ち ~俺のぱんつを狙ってる~
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 17枚目 あなたのせいすいが、ほすぃ

「はあ……しっかし、レッドドラゴンかぁ……」


 つい頭を抱えて、溜め息をついてしまう。


「そう悲観に暮れないの! 幸い、レッドドラゴンを討伐するとかじゃなく、レッドドラゴンの体に付着した神力を何とか消し去ればいいってところが、まだ救いがあるわ……」


 何か、今日はスイーツが優しいな。

 いつも辛辣なご意見下さるのに。


「うっさい。いつも優しく貴方のこと見守ってるでしょ? まるでドSの悪女みたいな言い方しないでよね」

「お、おう……」

「大体、貴方がしんだら、アストレイア様が悲しむでしょ……あの方の悲しむ顔はもうこれ以上見たくないのよ」

「でもさぁ……神力を消し去れって、具体的にどうすればいいんだ?」

「わからないわ……そもそも神力を消し去るという話を聞いたことがない……普通、神様から授けられたものをわざわざ取り除いたりしないし……」


 まあ、そりゃそうだよな。

 異世界ラノベでは、神様から与えられるものって大抵チートだし、余程の変わり者じゃなきゃ、それを消し去るわけないもの。


「そもそも神様から授けられたものを取り除くとか、不敬でしょ」


 とにかく、相手は竜王レッドドラゴンだ。

 準備に準備を整えて、慎重にやらないとマズイだろう……

 まず何からするべきか、腕を組んで考える。


 とりあえず、タイムリミッドを確認しておくか……

 そう思い、俺はギルドの受け付けカウンターに向かった。


「アニエスさん、例のAランク冒険者達っていつ頃到着するんですか?」

「ノギーツの冒険者ですか?」

「あ、はい」

「まだ伝書鳩で伝えたばかりですからねぇ……早くて3~4日後だと思いますが……」

「なるほど、わかりました。ありがとうございます」

「え? あ、いえ、どういたしまして?」


 アニエスさんは、俺の態度から何か感じ取ったのか、戸惑っているようだった。

 焦ってるのが伝わったか?

 まあいいや。


 さて、期限はわかったが、あと3日……

 それまでに準備を整えないといけないのか。

 短いな……


「なあ、そもそも、神力が付着するってどういうことなんだ?」


 スイーツに尋ねてみる。


「ごめん、それもわからない……でも、多分だけど、神力探知をするために、女神様の目や耳の代わりになるものを、レッドドラゴンの体にくっつけた感じじゃないかしら?」


 なるほど。さしずめ、盗撮用の小型カメラをドラゴンの体に設置したようなものか……

 あるいは、付着というからには、もっと小さいものなのか?


 せめて付着したのが毒とかの類なら、患部にぱんつ被せて取り除けるんだが……

 いっそ、神力が付着したところに、俺のぱんつを投げつけてみるか?

 うまくいけば、ぱんつが神力を吸い出してくれるかもしれない。


 俺は、想像の中で、自分がレッドドラゴンにぱんつを投げつけている図を想像した……



『グオオオォォォォ! 我ノ仲間ト成ルナラバ、世界ノ半分ヲ……』

『うるせぇ! ぱんつ投げつけんぞ! ゴルァ!』

『グアアア! 目ガ! 目ガ!』



 うん、何と言うか……すごく変態的な絵だ。

 しかも、リスクが高い。

 少なくとも、ぱんつを投げつけて届く距離まで、レッドドラゴンに近寄らなければならないのだから……


「あ、そういえば、女神様は『神力を洗い流す』と書いてなかった?」

「そういえば……」

「もしかして、水で洗い流せる感覚で、神力を取り除けるのかも……」


 そう言って、スイーツはガラケーを操作して、過去ログを漁る。

 後ろからガラケーの画面を覗いてみると、確かに『洗い流す』という記述があった。


 洗い流す、洗い流すかぁ……

 リュックに水筒でも入れて背負っていくか?

 いや、どうせなら、少しでも効果があることをしたいな……

 ただの水じゃないものを使うとか……


 あ、聖水!

 教会で清められた聖水は、浄化の力が強いと聞くぞ。

 普通に水ぶっかけるより、神力を洗い流せるんじゃないか?


「そうだ! シスター・クレアに頼もう!」


 シスター・クレアは、さっき、修行から帰って来た時、一緒にギルドに来たからまだ、この辺りに居ると思う……


 俺は、キョロキョロと辺りを見回して……

 いた!

 シスター・クレアはギルドの建物から出ようとしていたので、俺は慌てて声をかけた!


「シスター・クレア! 待って!」

「あら? ユータさん?」


 俺は、さっとジャンプした!


「えっ……」


 空中に飛び上がると、体を小さく折りたたんで着地する。

 手は三つ指をついて、頭をぐりぐりと地面に擦りつける……

 ド~~ン!

 いわゆる、日本の伝統芸能・ジャンピング土下座だ!


「お願いします! シスター・クレア! 聖水を俺に下さい!」

「へ……」

「お金ならいくらでも払います! もちろん、今は手持ちが少ないので、シスターが望む金額は、すぐには支払えないでしょうが……」

「あの、ユータさん?」

「代わりに、俺のぱんつを差しあげてもいいので、どうかお願いします! 貴女の聖水を俺に下さい!」


 俺は、これまでにないぐらい真剣な表情でシスターを見て言った!


「うわぁ……」


 すると、シスター含む、その場に居た人達が一斉にドン引きするのが見えた。

 何故、ドン引き?

 こちとら、一所懸命にやってんだぞ!


「ユ、ユータさん! 何、誤解を招くようなことを、大声で言ってるんですか?」


 シスターは、何やら困惑した表情で言った。


「その言い方じゃあ、まるで私が貴方のぱんつを貰いたがってるように聞こえます……そもそも、何で『貴女の』聖水と、私に限定するんですか? それじゃあ、まるで聖水は聖水でも……」


 ざわざわ……ざわざわ……


 シスターの周りから人が引く。

 主に女性が。

 何か、引いた上で、ひそひそと言っている。


「ぱんつ魔が……ひそひそ……」

「でも、シスターも聖水がどうとか……ひそひそ……」

「うっわ、そういう関係?」


 何か、好き勝手言われてるな、俺。

 まあ、いい。

 この世界で、ぱんつ魔と言われるようになって、この手の蔑みはもう慣れた。


 だが、どういうわけか、シスター・クレアは顔を真っ赤にして、ひそひそ言い合っている人達に向かって、大声で言う。


「ち、違うんですよ! 違うんです! 私とユータさんは、そういう関係ではないですから! ユータさんも頭上げて下さい! 土下座とかやめて!」


 ちょっ……見捨てられた!

 これからレッドドラゴンと対峙せにゃならん今、シスターに見捨てられるわけにはいかんのに!


「そ、そんなぁ! シスター、見捨てないで下さい! こんなこと頼めるのは、クレアさんだけなんですよぉ! 貴女の聖水だけが、俺の命なんだ!」

「やめてー! わかりましたから、頭を上げて下さい!」


 それから、シスター・クレアは、頭を抱えながら了承する。


「と、とりあえず、この話は明日、教会の方でしましょう……ここは人目があるので……」

「そんな! 恥ずかしいことしてるわけじゃないし、俺は一向に構いません!」

「私が構うんです! それに、今日はもう遅いですし! とにかく明日、教会で!」


 そういうことになった。


・・・・・・


 あくる日……


「はぁ……ユータさんのせいで、冒険者ギルドに居られなくなったじゃないですか……しばらく、あそこには顔を出せません」


 シスター・クレアは、教会からの道を、てくてくと歩きながら、そう言った。


「シスター、これからどちらへ?」


 てっきり、すぐにでも聖水が貰えると思って、小樽をリュックに入れて背負って来たのに……


「流石に、あそこまでやられたら、聖水をお譲りしないわけにはいきませんが……タダというわけにはいかないので……」

「はっ! わかりました……シスターが望むのであれば……」


 シスターの言いたいことを察して、俺はズボンに手をかける仕草をした。


「あの……その下品な冗談はもういいですから……はぁ、疲れる……」

「お疲れなら、お肩をお揉みしましょうか? 女王様!」

「結構です」


 俺が両手をわきわきさせる動作を見て、シスター・クレアは、まるで気持ちの悪いものでも見たような表情で言った。

 心外だなぁ。

 これでも、真面目にやる時はやる男だよ、俺は。


「もう! これ以上セクハラするようなら、お金とりますよ!」

「うっ……」


 つい、調子に乗り過ぎたようだ。

 いやあ、シスターをからかうと楽しいからなあ。


「まったく……えーと、実は、ユータさんのぱんつの力、いい機会ですから、ちゃんと確かめようと思いまして……」

「確かめる?」

「ええ」


 ああ、そういや、シスター・クレアには、ぱんつの話をしたけど、ぱんつを試すことについては「心の準備をしたいから……」と言われたんだっけ。


 いいぜ! 俺の方はいつでも準備OKだぜ!

 シスターが望むなら、この場で脱ぎたてを被ってもらっても!

 俺のぱんつが光って唸る! お前に被れと輝き叫ぶ!


「じろりっ」


 ズボンに手をかけたところを、シスター・クレアに凄い形相で睨まれた……


 うん、人の嫌がることを続けるのはよくないよね!

 てか、普段真面目な人を怒らすと、マジ怖いな……

 俺はズボンから手を離した。


「具体的には、どうするんですか?」

「これから行くところに、重病の方がいらっしゃいます。不幸中の幸い、ただちに命に関わるとか、そういう病気ではないのですが……私の回復魔法では、どうしようもない状態でして……かと言って、お医者様にかかるほど、その方は裕福ではありません」

「その人を、ぱんつの力で治すと?」

「そういうことです」


 シスターは、頷いて言った。

 なるほど。

 ぱんつ被りの能力のうち、怪力の方ではなく、回復・解毒の方か。

 要するに、その病気の人に、俺のぱんつを被らせるのね。


「あれ? でも、シスター?」

「何ですか?」

「いいんですか? えーと……俺は別にいいんですが、俺のぱんつ、結構臭いですよ? そんなものを弱ってる人に被せるっていうのは……その、倫理的に、人としてどうかと……」


 俺が歯切れの悪い言い方をすると、シスターは少し考えて……やがて口を開く。


「実は、レッドドラゴンの話を聞いた後、マールさんと話す機会がありまして……その時に、ユータさんのぱんつのこと、改めて色々お聞きしたのですよ」


 シスターが、こちらに振り向いて言った。


「それで、ふと試したいことを思いつきまして……」

「試したいこと?」

「ええ、私に、貴方のぱんつを被らせて下さい……」

作者「9月1日、16枚目投稿後に、総合PVが1000アクセス超えました! やったー! 皆様に感謝!」


作者「2013年だから、今から4年前か……初投稿でショートショートをアップした時は30アクセスぐらいだったから、1000アクセスが素直に嬉しい!」


作者「あの年は、本当に不幸が続いて大変だった……一度、筆折ったもんなぁ……」



作者「うわぁ……ダウンロード版の某ドラクエ3って、すごろく無いのか……グラフィックがSFCのだから騙されたぁ! スマホ版準拠っぽいね……へんげのつえェ!」

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