15話 ごまかし
最近PVが増えてモチベ上がってまふぅ((o(。>ω<。)o))
ガコンッ! と、いう音と共につまづいて、思いっきり扉に顔をぶつける。
痛い。痛いけどそれよりヤバイ。柊さんがこっちガン見してる。
…………椅子のバカヤロォオオオォォオオオオオ! ふざけんな! お前後で覚えとけよ。お前なんて、フルボッコにしてクリーンセンターに出してやるからな!
「ちょ、ちょっと……大丈夫?」
柊が倒れた椅子を拾い上げ、立て直す。その後に、俺の顔を見て「痛そう……」と呟いた。
「ぜ、全然大丈夫だから! じゃあトイレ行ってくるね!」
早く行かないとバレる! 急げ!
扉を勢いよく開け、廊下に足を出そうとした。
だが、後ろから何かに腕を引っ張られたため、早く行きたいのに1歩が踏み出せない。
その腕を引っ張った者の正体は一瞬で分かった。なぜなら、ここには俺以外に人は1人しか居なかったから。
「ひ、柊さん? どどどどうしたんですか?」
明らかに挙動不審になっている俺を睨んでいる柊の顔は、何かを疑っているような、そんな気がした。
「アンタ……なんでバッグ持ってんの?」
ウフフ。オワタ。俺の人生オワタ! ミッション大失敗!
「い、いや、こここれはだな……」
「怪しいわね……」
「ただトイレに行くだけなのに、なんでバッグを持っていく必要があるの? まさか逃げようとでも思ってるんじゃないでしょうね?」
「ち、違う! 俺は逃げようとしたんじゃない! ……その、 バッグからティッシュを出そうとしただけなんだ!」
「な、なんでティッシュをトイレに持っていく必要があるのよ!」
理由は思いついた……だけど、こんなことは絶対に言いたくなかった……でも言うしかないんだ。頑張れ俺!
「俺は……俺は! このティッシュをトイレに持っててオ○ニーしようとしたんだ! だから逃げようとしたんじゃない!」
俺はポケットティッシュをまるで勇者のように勇ましく、堂々と柊に見せてつけて言った。
「なっ…………」
「分かったか! だから俺は逃げようとしたわけじゃない! 用が済んだらまた戻ってくるーー」
「死ねぇっ!」
柊が俺の顔にスマホを投げつける。それは一直線に飛びかかり、見事に命中した。
「いってええええええええええ! 鼻がぁぁぁぁぁぁっ! 鼻があああああっ!」
「きゅ、急に何言い出すのよこのバカ! ほんっとありえない! 頭おかしいんじゃないの!」
「なんでって聞いてきたのはお前だろうが……じゃあ行ってくるぞ。また戻ってくるから待ってろ」
「…………」
柊は真っ赤だった顔をふんっと、横に向けて黙り込んだ。
「今日は痛いことばっかだ……」
そんな独り言をいいながら、俺は携帯とティッシュを持って、廊下へ出た。
落ち着いてから思ったけど、普通に電話がしたかったって言えばよかったな。
と、思い、俺はそうすればよかったと後悔した。




