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 ◇


 堂田社長との通話を終え、そのまま配信を続けていく。


「残り時間も少なくなってきたのじゃ……とは言え、言うべきことは言い終えたのじゃ?」


 ・のじゃ? って言われても知らんけどw

 ・ねーマホロちゃん、それってオレにもできるやつ?


「ん? あぁ、普段から洗顔してるなら簡単じゃろ」


 ・そっかー、見かけたら買おうかなー

 ・顧客が増えたぞ?

 ・宣伝効果ばっちりじゃん

 ・なんで急に?

 

 ……確かに。

 特に何かしたわけではないと思うんだが。


 ・んー……なんか、マホロちゃんが本当に楽しそうに話すからさー、ちょっとやってみようかなって?

 ・あー、わかる

 ・わかるわー、オレもちょっとやってみたくなったし

 ・みんなマホロちゃんに影響されすぎだろw

 ・って言いつつも?

 ・オレも買います

 ・オールインワンはあんまり使ったことないけど、楽そうだよねー

 ・ねー……でもちょっとコンビニ行くくらいならそれでいいかも?

 ・[獅童ゆら]アタシも今度買ってみようかなー?

 ・ゆらママもよーみとる


「ゆら先輩まで……?」


 ゆら先輩としえるは、そういうのもしっかりしてると思ってたけど。

 ……いや、今のは失礼な言い方だな、反省しよう。

 オールインワンは別に悪いモノじゃないんだから。

 ……たぶん?


 ・オレには今マホロちゃんが何を考えてるか手に取るようにわかるぞ

 ・ほう?

 ・なんて?

 ・『ゆら先輩ならコスメ知識ちゃんとありそうなのにオールインワンを使うなんて……いや、オールインワンは別に悪いモノじゃないよな』

 ・こわいこわい

 ・流石にそんなこと考えてないやろw


「…………………………」


 ・あっ(察し)

 ・エスパーだ、エスパー月民

 ・どっちかというとメンタリスト?

 ・そんな大層なもんじゃないよ

 ・マホロちゃんがわかりやすいだけ?w

 ・それw

 ・いや、それにしたってあれは怖いわw

 ・しかも的中してるからな……

 ・的中してるのか? マホロちゃんは何も語らないぞ……

 ・こういう時に黙るのがマホロちゃんなんだよ

 ・否定すると嘘つくことになるし、でも素直に認めたくもない

 ・繊細なマホロ心ってやつかぁ

 ・そこんとこどうなんですかマホロちゃん?


「……そうじゃけどー? 思ったけどー? だからなんなんじゃー?」


 ・ヤケクソすぎるw

 ・しかも的中してるの認めたし

 ・まぁ無言の肯定だったし……

 ・そういえば今回の件でマホロちゃんの性別は男で確定したってことでいいんだよな?

 ・あっ

 ・バカ

 ・誰も触れないようにしてたのに……


「……そうじゃけどー? だからなんなんじゃー?」


 ・マホロちゃん?

 ・もう全てがめんどくさくなってるな……

 ・しかもそうじゃけどーってw

 ・認めてるんだけど、いいのか?

 ・まぁ今更だけどさぁ?

 ・そもそも初配信の時点で『俺』だし……

 ・普段からちょいちょい俺っ娘になるし……


「お主らさぁ……そこは普通『男だったの!?』とかなるところなのじゃ?」

 

 ・今更すぎて……

 ・ぶっちゃけ初配信からしばらくは騒ぎになってたけど

 ・そもそもアレ、変に炎上しないようにゆらママが逸らしてくれただけだし

 ・配信に慣れてきて変なの湧いても対処できるようになったから気にしなくなったんじゃね?

 ・確かに


「……マジで?」


 性別は企業秘密とか言ってたアレ、そういうことだったの?

 ……うわぁ、恥ずかしい……あらためてお礼……するのも変か?

 

「こういう時どうすればいいんだ……教えてくれ五飛、ゼロは何も教えてくれない……」


 ・急になんだ?

 ・ガ◯ダムWだな

 ・五飛ってうーふぇいって読むんだ

 ・……笑えばいいと思うよ

 ・それ違うやつw

 ・マホロちゃんって妙にネタが古いよな……

 ・それがわかるお前らもな?

 ・急に刺してくるじゃん


「だってわし100歳越えてるしー? ネタが古くても当然じゃろー?」


 ・そういえばそうだった

 ・普段はこっちがネタにすることなのに……

 ・本当に案件で疲れ切ってるんだなw

 ・色々と珍しいマホロちゃんが見れた一日だったぜ

 ・まるでもう終わったかのようなコメント

 ・もう少しだけ続くんじゃよ!


「わしのセリフ……まぁ良い、そろそろ締めるとするか……」


 ・終わっちゃヤダ!

 ・やめないで!

 ・引退しないで!


「え、わし引退するの?」


 ・しないで!w

 ・案件配信で引退は斬新ダナー

 ・やめろやめろw

 ・それってVやめろってこと?

 ・日本語難しすぎない?

 ・『日本語は頭がおかしいよ』

 ・海外ニキもよーみとる

 

「いい具合に海外ニキも来たし……それじゃ、本当にお疲れ様でした!」


 ・え

 ・おん?

 ・おつマホロ~は?

 ・いってらっしゃいは?

 ・いやこれ朝活じゃないから……

 ・本当に疲れてるんだなぁ……


「わしはもう寝る! おつマホロ~!」


 ・おつマホロ~!

 ・なんかほんとに珍しい日だったな

 ・新しいマホロちゃんを見つけた気分だぜ

 ・切り抜き班!

 ・うっす!

 ・おいっす!

 ・しゃっす!

 ・[猫野タマ]にゃっす!

 ・なんか変なのいなかった?

 ・いつものことだろ?


 コメントが盛り上がっているのを確認しながら、配信終了ボタンを押したのだった――。

これにて2章終了です。

明日以降も同じ時間に予約済みなので、彼らの物語の続きをどうぞお楽しみください。

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