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転章

 あれから……何日経ったのだろうか?

 両手両足を失なった僕は、スナガに体を弄ばれ続けた。

 食事は……全てスナガの口移し。

 あいつの臭い唾液が混ったモノを食わされ続けた。

 そして……いつしか……あいつの……もっと臭く汚ない体液すら悦んで飲むように……助けてくれ……。

 誰か……助けて……。

 もう、心が折れそうだ。

 いつしか……あいつの事を……。

「お……おい……何が起きてる?」

 その驚いたような声は……。

 ようやく……ようやく戻って来てくれた。

 転移者の女の片割れが……。

「た……たすけ……て……」

「待て、今、義手と義足を取り付ける」

 そう言って、女は僕の手足が有った場所に何かを塗り付け……。


「♪御主人様ぁ〜 ♪今日も楽しい時間の始まりだぁ〜 ♪オラが御主人様の淫乱な@#$を満足させてあげるだぁ〜」

 楽しそうな声をあげながら、あの憎むべきレイプ魔が部屋のドアを開けた時……。

「えっ?」

 生え終っていた。

 僕の新しい手足が……。

 もっとも……木が蔦のような外見の触手が手足の形になったモノだけど……。

「あ……あの……な……何て……事さしてくれただ……」

 スナガは転移者の女に、そう言ったが……女は「どうしたものかね」って感じで、手を顔に当ててるだけだった。

「こ……殺す……殺す……殺す……」

「ま……待つだ、御主人様。オラとあんな情熱的なベロチュ〜さ何度もしたでねえかッ? オラの@#$さ、うれしそうに何度もしゃぶったでねえかッ? 御主人様は正気さ失なっとるだ。御主人様の体は、オラの@#$無しには……」

「うるさい、黙れッ‼」

「……そ……そんな馬鹿なぁ〜ッ? 人間はオラ(だぢ)の@#$に$%&されたらメロメロになる筈でねぇ〜かぁ〜⁉」

「うるさい……お前は、エロゲーのオークか何かのつもりかッ?」

「お……オーク? いや、()()()()()()()()()()()()()()()ッ」

 僕は、スナガの意味不明なタワ言を無視して……。


「お……お待ち下さい……」

 僕が、スナガの手足と@#$を引き千切り終えた直後……。

 声の主は……聖女様……いや……もう、ただの雌豚だ……。

「せめて……この方の命は、お助け下さい」

「う……うるさい……お前、この屑野郎の@#$に屈服したのかッ‼ 聖女だと信じていたのに……僕を裏切ったのかッ‼」

 雌豚とレイプ魔を、まとめて始末しようとした……その時……。

「がああああッ⁉」

 全身に激痛が走った。

 義手・義足になっている手足からさえも……。

「あのなぁ……。お前さ……『聖女様の為に自分の全てを捧げる』って『誓言』しちまったじゃねえか。聖女様を攻撃出来る訳ねえだろ」

 転移者の女は……疲れたような、呆れたような声で……そう指摘した。

「そ……そんな……」

 そして……。

「お……おい……何やってる?」

 元聖女の雌豚は……スナガに治癒魔法を使っていた。

 みるみるスナガの出血が止まっていき……。

「スナガさん……私は貴方を許します。勇者様も貴方をお許しになる日が来ますように……」

「許す訳ねえだろ、そんな奴ッ‼」

 あまりにフザけやがった雌豚の一言は……僕から理性を奪いかける。

「『言葉こそが神々が人間に授けた最古にして最強の魔法』……そうおっしゃいましたね」

 雌豚は、転移者の女にそう言った。

「ああ……でも……何をする気だ?」

「そして……神の力を分け与えられた者が発した言葉は……時として現実を歪め……その者の運命を変えると……」

「お……おい……何をする気だ?」

「私は、ここに『誓言』します。私は、もう聖女では有りません」

 転移者の女は……天を仰ぐ……。

「やっちまったか……。気持ちは判らんでもねえけどさ……。神サマなんてのはクソ野郎ばっかだ。神に選ばれた奴は……ロクな目に遭わねえ。転生者だろうが聖女だろうがな……。でも……」

 溜息。深い溜息……。

「でもよぉ……今のあんたの一言で……()()()()()()()()()()()()()()。判ってんのか?」

「判っています。さぁ……勇者様……お気が済むように……。しかし、スナガさんの命だけは……」

 ち……畜生……やっぱり……聖女のクセに……スナガの@#$にメロメロになったのか……。

 クソ、聖女は聖女でも、エロゲーの聖女じゃねえかッ‼ オークの@#$に、あっさり屈服するような……。

 うわああああッ‼

 でも……僕は……雌豚を殺せなかった。

「ちょ……ちょっと待ってけろ〜ッ‼ こんな状態で、生かしたままなんて〜、殺すより酷いでねぇだかッ‼ 殺してけろ‼ 殺してけろ‼ 殺してけろ‼ せめて、オラさ楽にしてけろ〜ッ‼」

 背後から……スナガの泣き喚く声だけが響いていた。

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