表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
50/70

(10)

「た……たすけて……」

「ゆ……ゆるして……」

 村中の若い男と若い女(股間にそう言うモノを装着)のほぼ全員に(一部自粛)されながら……俺は……まだ、生きていた。

 しかも……かろうじて……正気を……本当に正気なのか、これ?

 ここまでの目に遭って、まだ、正気って……逆に、俺、元からおかしかったのか?

 俺以外にも、まだ、何かされてる奴らが居るようで……悲鳴が轟いている。

「おい……お前ら、来いッ‼」

 どう言う異世界だよ、ここ?

 下手なオークより兇悪な人間の農民って?

 俺と、完全に心を折られた奴隷人間どもは……よろよろと立ち上がり……。

 そして……あれ?

 悲鳴の源は……家畜小屋?

 でも……何か……周囲にやたら高い塀が……?

 しかも、他の家畜小屋に比べて、使ってる木材も、やたらと頑丈そうで……。

 まるで……何かを隔離してるような……。

「中ば見ろ」

 村人様が指差したのは……その何かを隔離してるとしか思えない家畜小屋。

 嫌な予感しかせずに……。あ……馬鹿……。

 一番、心が折れてそうな感じの奴が、ふらふらと、言われるがままに……。

「……うわあああああッ‼」

 初めは……ポケ〜っとしてたのが……段々、人間性を取り戻し……いや、人間性と言っても、取り戻したのは恐怖の感情かも知れないけど……。

 どん……。

 そいつは……腰を抜かして……失禁。

「な……なんだよ……?」

「い……いやだ……見たくねえ……」

「見ろ」

 百姓サマは冷い声で、俺達にそう御命令される。

 1人……1人と……その家畜小屋(にしては、やたらと頑丈そうな)の中を見る。

 ある者は……吐いた。

 ある者は……恐怖の表情が顔に貼り付いたまま……まま……まま……何分経っても、表情が変わらない。

「やめて、やめて、やめて、やめて……()()()()()()()()()()()()‼」

 ある者は、そう絶叫。

 そして……俺の番……。

 中では……。

 な……何だ……これ?

「ああ、病気に罹ったけん殺すしかなか家畜どもに、媚薬ば飲ませて……白んぼどもの相手ばさせとるとたい♥」

 えっ?

「なにせ、白んぼじゃけんのぅ……。いくら人間に似とるちゅ〜っても、あいつらとやるよ〜な人間は、頭んおかしか奴だけたい。家畜とやらせても、家畜の方が病気になりかねんけん……」

「あああああ……」

「何ば、怖がちょる? こぎゃん(こつ)では、先が思いやられっのう……」

「へ……?」

「お前らも、あの白んぼ共と同じ運命たい♥ それが……人間ば裏切って白んぼに味方した報いたい♥」

 えっ? えっ? えっ? えっ?

 い……いや……待って、待って、待って……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ