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 熱い……体が熱い。

 なのに……寒い……。

 どうなってる?

「おお、気が付いたか? 熱も引いたようだな。水持って来たぞ」

 声の主は……東南アジア系と日本人を1:1でブレンドして、日焼けさせたような感じの顔である以外は……いかにもなナーロッパの農民の中年男だった。

 そう言って、その男は……。

 床と呼んでいいんだろうか?

 屋内らしいけど……下に敷き詰められてるのは……藁。

 そこに、水の入った木の皿を置いてくれた。

「あ……ありが……あれ?」

 水の入った皿を取ろうとして……何かが変だと気付いた。

 ビシィっ‼

「何やっとる? お前に人間みてえな真似ばする資格が有ると思っとっとか?」

 違和感の正体に気付く前に鞭が飛んで来た。

「ひ……やめ……やめて……痛いの嫌ですぅ……」

 意識を失なう直前に成り上がれるとか夢を見たら……意識を取り戻したら、家畜奴隷に逆戻……ああああああッ‼ ここ、家畜小屋かよッ‼

「家畜がやるよ〜に、四つん這いになって飲み食いせい。お前には、それがお似合いじゃ……いや、待て……お前の場合、()()()()()かの?」

「え……?」

 そう言われて……改めて、自分の体を確認……無い……無い……付け根から無い……小学校高学年の頃に色気付いてから……何度も何度も何度も何度も……俺の@#$をしごいてきたモノが……。

 お……おい……。

「どこ行ったぁ〜ッ⁉ 俺の右手ぇ〜ッ⁉」

「ウチん村ではな……刃物で誰かば攻撃すっ時、わざと、その刃物に泥ば塗るんじゃ」

「えっ? え……えっと……何の為に? それと俺の腕と何の関係が……?」

「決っとるじゃなかか……。ウチん村に喧嘩ば売った阿呆が生き残ったとしても……そいつは……傷1つでも負っとりゃ……()()()()()()

 おいっ⁉

 どういう事だっ⁉

 何で、ナーロッパが、そんな所だけリアルなんだっ⁉

「お前も右ん腕に負った傷で破傷風になって死にかけとったが……使い道が有ったんでな……。生かしとく(こつ)にした。ただ、命ば助くっとに……腕ば切り落とすしか無かったけんどな……」

「そ……そんな……」

「おい、早よ水ば飲め。お前には、まだ役目が有る」

 ロクな役目じゃないのは判ってるけど……。

 でも……。

 俺は……現実主義者だ……。生きる為なら、豚にだって堕ちてやる。

 クソ……俺は、これでも、前世ではSNSのインフルエンサーだったんだぞ……。せめて……豚の中の№1には成ってみせる……。

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