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破邪の玉と酒

『ほれ、みてみ』


というと破邪の玉という秘宝をみせてくれた。


地球をビー玉にしたような美しさだった。


『これがもうひとつ集まるとやくさいがおきるといわれとってのぅ』


『非常に甘露なんじゃぁー!酒に浸すといいあじがでるのじゃ!』


『どんだけー!宝石からだしとるとかどんだけー!』


『このまま、帝国の首都にむかうが主もくるかえ?』


台座に座って足をぷらぷらさせるダイナをみて心がポカポカした。


ロリコンじゃないよな俺!?


いくあてもないし、流れに身を任せよう。


『あぁいくよ。名物で酒をのみたいな』


『ドワーフがたくさんおるからのぅ、うまい肴もたんとあるわい!』


やったぜ!酒があればなんでもええわ!


あぁ手がふるえるんじゃあー!


『さ、さけをくれ!』


『わるいのぅ!全部のんでしもうたわぃ!』


おいぃぃ道中どうするつもりだ!?


『素面で旅しろってのかよかったりぃー』


『の?旅の面白味をしらんとはやはりわかぞうよのぅ』


『なんかむかつくなー炉利のくせにばばあってせこくねえ?』


『ワシをなんじゃと思うとる。長寿の家系の鍛冶屋ダイナじゃぞぃ』


『ブラックスミスとはうってつけだな!おれにあう得物を作ってくれよ!』


『かまわんが、鉱物はもっておるのか?』


いらいらしはじめるダイナを尻目に酒王であるおれは話を続けた。


『鉱物はもってねえけど、あっそういえばカーちゃんからバッチャの遺産だって指輪もらったなぁとおもってたら、うぉっ』


『なんじゃ!?このキレ細やかな細工の施された指輪わ!?』 


『実に興味深いのだ。魔力でもなく力でもなく、おそらく熱というエネルギーで溶解させて彫ったのじゃろう』


『婆さん正解』


『だれがばーさんじゃ!まだぴちぴちじゃろうが!』


ははは、と受け流しておいた。


歳食ってるだけあって目利きが違うね。


『帝国って世界地図にするとどこらへんなんだ?』


『そりゃ!中心よ!』


えらくあばうとだな。こいつさてはバカだな。


『だいな!3×4はいくつだー?』


『×ってなにぞ?』


かけざんがないのか!?


『倍になっていく数式のことだよ』


『そんなもんたしゃーええじゃろがぃ!』


『掛け算の方がはやいんだよ』 


『わしのがはやいぞ?』


だめだこりゃ。異世界の会話は難しいなぁ!


酒があればなぁ!!!!


せや!クリエイトとかとなえたらどうやろ!


『クリエイト!!!』


『どしたん?きゅうに』


『クリエイト!クリエイト!?開発!?発明!創造!』


だめだ、漫画とちがう。


となえてもでてこーへんわ!


『ときにぬしよ!つのばやしではないのだな!』


ツノバヤシとは隕石に付着していた寄生虫が人体にやどるとツノをはやして魔力が使えるようになるという諸刃の剣てきな存在であった。


『なんですかそのツノバヤシってなんかきいたことあるなシコシコ動画でみたきがするな』


『なんじゃぬしよ?シコシコ好きなのかや』


『漢なら、シコシコやってまた歴史に一ページ!』


劇画チックになってどすのきいた声で言う酒王。


『なんかよーわからんが、酒と鉱物くれたらつくったるぞぃ!ぬしがきにいった!』


雷岩族の発生の地をとおりかけた瞬間であった。


閃光が走り馬車が止まった。


いななくうまたち。


『我はラムゥト!わけあって汝らの旅をサポートしにまいった』


雷岩族は雷が石に落ちてできた核をもつ岩の精霊てきな存在である。

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