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縁の本棚  作者: 雪縁
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本日の一冊 「日本人の縁起とジンクス」

「日本人の縁起とジンクス」【PHP文庫】

              北嶋廣敏 文


 私は、ジンクスを信じ、縁起をかつぐタイプの人間である。

 これはきっと、幼いころからまわりにいた大人たちの影響にちがいない。祖母も母も、こういうことにはたいそうこだわる人たちだった。たとえば、旅行中の家族のためには陰膳を作るとか、茶碗をたたくと餓鬼が来るとか、初物を食べると七十五日長生きできるとか、そういった、いろんなジンクスを肌で感じとってきた。


 本書は、開運発福、健康長寿、心願成就、災難凶事、行事作法、冠婚葬祭、観天望気の章にわかれ、それぞれの縁起とジンクスの由来とルーツがたっぷりと書かれている。

 たとえば、「敷居をふんではいけない」ということ。敷居を踏めば敷居が痛み、戸の開閉ができなくなる。行儀の面でもよろしくない。しかし、本書の解説によれば、ただそれだけではなく、敷居は民俗学上では、「あの世」と「この世」の境界という概念として解釈されているらしい。「この世」と「あの世」とを区切る境は、どっちつかずで非常に不安定で、危険な場所である。だから、そこに枕をおいて寝たりしたら、幽霊を見たり、親が病に倒れるかもしれない。なぜ親なのか? それは敷居は親の頭と考えられているから。敷居を踏むのは、つまり親の頭を踏むことと変わらないことなのだ。


 これは「枕を踏むと頭が痛くなる」にも通じることで、枕の語源は「たまくら」(タマシイの蔵=タマシイの入れもの)の意であり、踏んだり蹴ったり投げたりのタブーを犯せば、頭が痛くなったり、頭痛持ちになったりするという戒めでもある。


 日常生活で、すでにあたりまえのこととして行動していることも、そのルーツを読むと、なるほど!とうなずいてしまう一冊である。



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