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最上階の十三人―一階層、上がるたび、誰かが落ちる

作者:妙原奇天
 嵐の外海に一本の塔が立つ。救助ヘリは来ない。海面はじわじわと上がり、下層は一層ずつ水に沈む。十三人は生き延びるため階段を登るが、奇妙な規則が彼らを締め上げる。「一階層、上がるたび、誰かが落ちる」。事故か、他殺か、塔の意志か。友情は疑いに変わり、約束は条件に変わる。最上階に辿り着いた一人が扉を開くと、そこにはまた同じ十三人が待っていた。塔は試している。人間の心という、もっとも崩れやすい構造を。選ぶか、手放すか。波と足音が重なるとき、彼らの名前はひとつずつ消えていく。

・世界観とルール
海面上昇:現実の自然現象。下層は時間経過で完全水没。
規則:「上がるたびに一人が落ちる」。落ち方は事故/他殺/自傷/“塔の揺れ”の四態。
カウント:残り人数=残り階層+1 を満たすと最上階の扉が開く。
ループ:最上階の扉の先は“同じ十三人の開幕”だが、微妙に異なる配置・記憶の残滓。
ブレーカー室(中層):一度だけ揺れを止められるが“代償”が必要。
黒板:踊り場ごとに一文だけ現れるメッセージ。書き手不明。

・主な登場人物
相沢レン(17):主人公。元水泳部。体力と倫理の板挟み。「最後に誰の手を離すか」で揺れる。
砂原ユイ(17):現実主義。損切りの速さが生存を支えるが、罪悪感に脆い。
佐伯ツムギ(16):聴覚過敏気味。小さな異音を拾う“塔の声”の翻訳者。
北条カイ(18):元ボート部。力持ち。序盤の“落下”に最も関わるジレンマを背負う。
米倉シン(17):機械に強い。ブレーカー室の真相鍵。
牧野タクト(17):冗談で場をつなぐ調停役。中盤で“笑い”をめぐる決断。
早乙女レイ(18):献身型。終盤の“代償”を引き受ける覚悟。
高森アヤメ(17):観察者。最上階の扉の意味に最初に触れる。
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