Episode:19 石の都
19話投稿~。
やぁ、【シロアリ】に、毎日タダ飯を喰われている蝗の王だ。
9日にも及ぶ道のりを経て、ようやく【ドワーフ】の集落近くまで辿り着いたよw
彼らは、俺らと同じ様に岩山を掘って住んでいる種族で、段々と居住性や利便性を求めて掘り進んで往く内に、とうとうこの巨大な岩山を一つの”国”の様にしてしまったらしい。
以来、誰が呼ぶとも無く、その岩山の事を”石の都”、もしくは”岩の王国”と
呼ぶ様になったんだとか。
【石の都】の入り口は、周りの岩に見事な彫刻を施して、巨大な金属製の扉を嵌め込んだ造りになっており、正面と山の反対側にある裏口の2箇所しか出入り出来なくなっていて、門の大きさは縦7ダント、横5ダント程も有るらしい。
『【石の都】の成り立ちに付いては、だいたいこんな感じかな~。
ちなみに、その岩山に来た理由は、様々な種類の豊富な鉱脈が有ったからで、最初は単なる採掘場のつもりだったらしいんだけど、
予想以上に巨大な鉱脈だったんで、いまだに地下に向かって掘り進んで居るらしいよ~。』
「へぇ~、ただの【シロアリ】かと思っていたけど、意外に博識なんだ。」
『ちょっ!?ww ひどすぎね!?www』
「気の所為だw」
『そっか~w ならいいや~。』
………それでイイのか? 【フェアリー】ェ…。
『それでね~、今回紹介する予定のドワーフは【サンチョ】【ポンチョ】【パンチョ】って名前の三つ子で、それぞれが、装飾品・武器・防具の職人で、かなり良い腕してるんで、結構名が知られてる人達だよ~。
すごく仲良しな兄弟で、いつも三人一組で仕事を請けているんだ~。』
「ほほぉ、でもそれって効率悪いんじゃね?」
『まぁね~、それには理由もあってね。
彼らは極端に得意と不得意の差が激しくて、苦手な事はやりたがら無いんだ~。
【サンチョ】は一番の兄でインテリタイプ。 注文の窓口や交渉も彼がやってて、装飾に関するセンスと熱意は凄いけど、鍛冶場の熱さがキライ。
【ポンチョ】は二番目でヤンチャな性格。 武器造りへの情熱と発想は凄いけど、防具にはあまり興味が湧かないみたいで、デザインセンスが今一。』
【パンチョ】は末っ子で、堅実で真面目な性格で、仕事にも反映したのか防具への興味と造詣が深くて、武器とかは好きじゃ無いみたい。 彼もデザインセンスはちょっと…。
って感じで、好き嫌いと、得意分野が見事にバラバラなんで、三人がそれぞれ足りない部分を補っているんだよね~。
だから、三人一組で同時に幾つも注文を受ける事で、商売として成り立たせているみたいだよ~。』
「なんと言うか、えらい極端で変わった兄弟だな…。
…それで、紹介して貰うのはイイとして、依頼は受けて貰えそうなのか?」
『結構、可能性は高いと思うよ~。
それと言うのも、名が売れているってのは、腕が良いのも理由だけど、”変わり者”な事でも有名なんだよね~w』
「……大丈夫なんだろうな? そんな連中を紹介して。」
『変わり者って、悪い意味じゃ無いよ。
一般に知られてる【ドワーフ】に比べたら、随分と融通を利かせられるからね。
…当然、造った”作品”に対しての”拘り”は他の【ドワーフ】に比べてもかなり
頑固だと思うけど。
それだけ、良い物を造るための”知識を得る”って事に貪欲で、それに見合った”自負”も有るって事じゃないかな~。
まぁ、確かにその”奇行”っぷりも有名だけどね……。(ボソッ)』
「おい!聞こえてんぞ!!
なんだよ、その奇行って言うのは!?」
『あ~、いや、それ程珍しい事を仕出かすわけじゃないよ?
他の【ドワーフ】の同様に、興味の湧いた対象意外は、目に入ら無くなるだけなんだけどね~。
その度合いがね~、極端なんだよね。
わっちが直接知ってるのは一例だけなんだけど、1月程家に鍵が掛かっていたんで、何も聞いてはいないけど旅行にでも行ったのかな?
と思っていたら、三人で家に引き篭もって研究や作成に掛かりきりだったみたいで、ひと段落ついて出て来た時は風呂にも入って無いからクサイ上に、碌に飲み食いもして居ないから、【食死鬼】みたいに痩せこけていたんで、廻りは本当に【アンデット】かと思って、【ドワーフの僧侶】に魔封じの魔法を掛けられたんだ~。
まぁ、実際は違うから効か無かったんだけど、その所為で”聖なる力”の効か無い【新種の食死鬼】!?
とか、勘違いされて更に大騒ぎになってさ、一歩間違えばそのまま”討伐”って為り兼ね無い騒ぎに発展したんだよねw
その騒ぎの所為で、かなり有名になったみたいだしww』
「そんな名前の売れ方は、嫌すぎるだろ!www
…まぁ、取り敢えずはその三兄弟に拉麺喰わせて、洗脳するか。
その方が確実っぽいしなw」
<王様、”洗脳”とか嫌な単語使うの止めようよw>
「普通に僕らの”拉麺”なら気に入って貰えるワン」(キリッ)
<そそ、漏れらの拉麺なら大丈夫だしw>
<それに、肉体労働系なんでしょ?>
<だったら、最高の組み合わせでしょw>
『わっちらも大丈夫だと思うし~w』
『そそww ぼっくらも保障するよ!』
『…いざとなったら、この”怪しい薬”で…www 』
『ふぇっ!ふぇっ!ふぇっ!』
<<<<< それはやめろぉぉぉおおぉぉ!!!? >>>>>
・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
そして、遂にやって来ました。
【ドワーフ】の住むと言う【石の都】の入り口に。
…なるほど~、聞いた話よりも遙かに荘厳で精緻な彫刻が為された”門と扉”は、城門と言ってもおかしく無いんじゃね? って思わせる程見事なモノだった。
ただ、聞いてた話しよりもかなり多目の、入り口を警備して居る【ドワーフ】達が、妙にピリピリしてるような感じがして、気には為ったけどな。
それでも【シロアリ】達が、俺らの身元を保障してくれたのと、ドワーフの首長から俺らの話しを聞いているらしくて、すんなりと、門を通してくれた。
近くに行くまでは判ら無かったけど、合わさった扉には”隙間”が一切無くて、彼らの技術力の高さを窺わせるモノだった。
門からの長い入り口を抜けると、道幅10ダント程、天井がかなり高い【主路】に出た。
【主路】の両側には、とても岩壁を削って造ったとは思え無い程 見事な造りの、多岐に渡る”工房兼住居”が並んでおり、
此処が【石の都】と呼ばれ出した理由を納得させる、光景だった。
「……気の所為かも知れんけど、妙に活気が無くね?
まぁ、これが普段通りなら良いんだけど、なんか聞いてたイメージと違くね?」
『…うん、さっきの入り口の警備兵と言い、なんか変だね?
ナニかあったんだろうか…?』
「…多分、あるんだろうな。
それは、これから挨拶しに行く【ドワーフの首長】に聞けば、ハッキリするだろ。」
『ん? 三兄弟の家に向かうんじゃ無いの?』
「うんにゃ、一応俺って【軍団】の王な訳だし、そんな奴が一族引き連れて初めて訪れたってのに、此処の”長”に挨拶もしないで、なんか色々と活動してたら普通にマズイだろ。
只でさえ、今は不穏な雰囲気だってのに。
さっきの門番達も、そう思ったからこそ【首長】の館までの道順を、詳しく説明してくれたんだと思うぞ?」
『へぇぇ~~! やっぱり色々考えてるんだね?
ただの変な”拉麺飛蝗”かと思ってたYO!!』
<うむ、なにもまちがってはいないな!w>
<うん、王様はただしく変なヒトだしねw>
<と言うか”変態”と言う名の紳士だしw>
「いろいろと残念なヒトには違いないですワン。」
「!?まさかの裏切り!!!?」
…ぽん!
「くまっ!」
……くっ!
【吾作】の優しさが、裏切られて渇いた心に沁み込んで行くようだ…。
…行くようなんだが…。
クマに同情される俺って奴は………。(泣)
<<<<< こ れ は ひ ど い w >>>>>
『一番ひどいのは、おにーさん達だけどね~w』
……お前も 言う資格は無ぇけどな!!w
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
そんで、十字に分かれた【主路】を曲がり、街の外周部分に造られた、上の階層に行くための輸送路を抜けて、【首長】の住む館へとやって来た。
館の入り口でベルを鳴らして、出て来た家宰(執事)に訪問した用件を伝え、【首長】が来るまでに通されていた応接間で待つ事しばし。
……なんだか憔悴したような【ドワーフの首長】が現れた。
『初めてお目にかかる。 最も新しき種族の王よ。
ワシは、この【石の都】のドワーフを束ねる【首長・キホーテ】と言う者。』
……そう来たかw
今度は”ラ・マンチャの騎士”かよ!w
そう言えば、あの物語では彼のお供に”サンチョ・パンサ”ってのが居たな。
あの三兄弟の名前はコレの前振りだったのかw
てっきり、ドラ○エ5の”サンチョ”かと思って居たわw
あ、ちなみに”パンサ”ってのは”太鼓腹”って意味で、名前じゃ無いらしいよ。
『本来ならば、一つの種族の王とも在ろう方の訪問に、都を挙げて歓迎をしたい処なれど、事情があってそれも儘為らんのだ。
今は、訪れるには大分、時期が悪いと言わねばならんだろう。
有体に言えば最悪の時期だな。
…無論、【アバドーン】殿に、なんの落ち度が有るハズも無い。
ワシは歓迎しておるし、【石の都のドワーフ】達も、お主達を歓迎するだろう。
マズイのは、我等【ドワーフ】の置かれた現状だのぅ。
ヘタをすれば、我等【石の都のドワーフ】は、来年の今頃には滅んでいるかも知れん。
それ程、今は厳しい状況に我等は居る。
…まぁ最も、ここ2・3日で状況が動くと言う程、差し迫った危険は無いのぅ。
訪れた目的は知らんが、手早く済ませれるなら、それに越した事は無い、さっさと目的を遂げて、急いで此処をあとにしなされ。
お主等にまで、災いが及ぶ前にな。』
ふむ、どうやらマズイ時期に訪れたようだな。
最初は素っ気無いと思われた【首長】も、厳つい顔に似合わず親切心から心配してくれてる様だしな。
ともあれ、此処で彼らに全滅して貰う訳にも逝かない。
【石の都】はドワーフの集落としての規模は1・2を争うほどで、そんな彼らが
滅ぶと為れば、【ドワーフ】はその数を大きく減らす事になる。
それは、世界のバランスに少なくない影響を及ぼさずには居られ無いだろう。
ならば、俺達【軍団】は、その理由とやらを見過ごすべきでは無い。
「【首長・キホーテ】殿、貴方も我等【軍団】がこの世界に降り立った時に、【神々】の言葉を聞いた筈。
我等が【造物主】より託された使命は、たった一つ。
『”この世界のバランス”を保ち、平和を維持せよ』です。
貴方達【石の都のドワーフ】達が滅べば、ドワーフの総数は激減し、それはこの世界に対して、少なくない影響を及ぼさずには居られ無いでしょう。
それは、我等に与えられた使命に、直接関係して来る問題でもあります。
聞かせて貰え無いでしょうか。
貴方達を窮地に追い込んでいると言う”問題”とは何なのか。」
『……………ふぅ。
分かった、お話し致そう。
正直、我等では、有効な打開策は浮かんで無いし、この話しを聞いてお主等が諦めるなら、それはそれで関係無い者達まで 巻き込まなくて済むだろうしな。
それに、聞かれたとて問題など何も無いだろうしのぅ。』
俺がその言葉に無言で頷くと、いまだ、躊躇いを残しながらも話しはじめた。
『…最初の”災い”は、この【石の都】の地下から来た。』
「地下?」
『そう、この【石の都】の地下に広がり、今も尚、広がり続けて我等
【石の都のドワーフ】でさえ、目印を見落とせば迷い兼ねない程、入り組んで
長大になった採石場。
他の種族達ばかりで無く、我等【石の都のドワーフ】でさえ、最近ではそう
呼んでいる、別名【星屑の大迷宮】の底の底、最も深き地の底から、”それ”は現れた。
……いや、ワシ達が掘り起こして、覚醒させてしまったのだ。
あの忌まわしい”魔神”をな……。』
「……魔神……?」
『その体色は地の底の闇のように黒く、頭部には太く捩れた2本の角が生え、
ドワーフの成人の胴回り程の太さの腕は、我等が身に纏う全身鎧を一撃で
拉げさせる程の剛力を秘めておる。
5ダントは在ろうかと思われる巨大な体躯と強靭な肉体は、我等が振るう戦斧や槌にもビクともせぬ上に、歯や口腔までも黒い”口”からは、ワシ達を一瞬で炭化させてしまうほど高温の炎を吐く。
そして、全身真っ黒な身体の中で、そこだけが赫く光る三つの目から出された
光線に当たれば、外傷は無いのに息絶えてしまうのだ。』
「…それで、その魔神とやらは、まだ地下に?」
『ああ、その通りだ。
この【石の都】に限った事では無いが、【ドワーフ】の坑道には崩落した時に連鎖的な被害が出ぬように、各階層を区切る出入り口には、堅固な扉を設置して、その廻りを強固に補強してある。
その堅固な扉が有るので、奴もおいそれと出ては来れないで居る。
……今の所はのぅ。』
「それほど長くは持たないと?」
『そうは言わんが、このまま奴の事を忘れて、暮らして往くには心許無いと言わざるを得んな。
奴が居る限り、【石の都】は放棄せねばならんだろう。
悲しい事だが、【ドワーフ】では奴を倒すのは無理だ。
…実際、魔神が現れた時、廻りの【ドワーフ】は勇敢にも槌を手にして戦ったのだ。
知らせを受けて駆けつけた警備兵も一緒にな。
結果は、さっき話した通り。
自慢と取られるだろうが、我等【ドワーフ】と呼ばれる種族は、その頑健な身体と力が強い事から優秀な戦士でもある。
頑固で有名な性格は容易く諦める事を良しとせず、皆勇敢な心を持っている。
にも関わらず、魔神に目だった傷も与えられずに、あっと言う間に70人もの同胞が命を散らせ 30人が重症を負った。
無念では在ったが、有効な手段が無いままでは、無為に死者を増やすばかり。
涙を呑んで逃げ帰るしか無かった。
…その際、重症を負った30人が ワシの命令に逆らってまで遣ってくれた、命と引き換えの時間稼ぎのお陰で 奴が上の街に出る前に、首尾よく閉じ込める事に成功したのだ。
ワシ達は100人の同胞が命と引き換えに与えてくれた、束の間の安息の中で即急に今後の指針を決めねば為らなかった。
あの扉ですら、いつまでも魔神を留め置けるとは、思えなかったのでな。』
「…当面、魔神は”扉”で阻んでいるとして、他の災いとは何です?
貴方は、さきほど『最初の”災い”』と言われた。
ならば、他の懸念事項とは?」
『”人間”の事だ。
あの、狡猾で卑劣な”悪魔”共め!
この【石の都】は”隣人”として、近くにある”グランディ王国”の奴らとも少なからず、商売の取引をして来たのだ。
ワシ達は主に金属の加工品を、奴らは主に食料や身の回りの雑貨等を、中でも最も多かったのは酒だな。
我等に限らず、【ドワーフ】とは酒が大好きなのでな。
だが 【魔神】が居る限り、鉱石は採掘出来んから奴らとの取引が出来なくなったのだ。
ワシ達では【魔神】に手も足も出ず。
さりとて、他から鉱石を調達しようにも、手間賃や輸送費を考えれば赤字になるので、儲けが無ければ いずれは飢えてしまう。
いままで取引して居たと言う、義理もあったので奴らにも事情を話し、今後の取引は無理になったと断りを入れ、
それぞれ、知人や親族、中には旅に出ると言う者も居たので、この【石の都】を離れる事にしたのだ。
これまで暮らした”故郷”を離れるのは身を切られるように辛い決断であったがのぅ…。
そんな我等に、あの恥知らず共は
『お前達の蓄えた財宝を全て、献上せよ。 さすれば我が国の”騎士団”並びに”魔法兵団”が件の【魔神】とやらを討ち取ってやろう。』
と言って来たのだよ。
あまりにも侮辱した、腹が立つ言い草ではあったが、ワシ個人の感情で、5万7千人もの同胞の生活を不意にする訳には往かなかったので、正直、申し出を受けるか悩んだが、財産の無い状態で放り出されても、結局飢える事になるだろうし、我等の弱みに付け込んで、そんな事を言って来る連中が支援をしてくれる筈も無し。
一番の理由としては”騎士団”だか”魔法兵団”だかに、【魔神】が何とか出来るとは思えなかったので、結局断る事にしたのだ。
そしたら奴らめ、取り繕うのを止めてワシ等に
『良いから言われた通りに、財宝を寄越せ。寄越さぬなら【石の都】を攻め滅ぼすぞ。』
と言って来たのだ。
なんと言う信義に悖る奴らよ!
その後、奴らはワシ等が逃げれ無い様に街道や国境沿いに、監視の目を配しておるのよ。
我等の戦士達が、奴ら如きに劣るとは考えて居らんが、ワシ等は女、子供、老人合わせても5万7千人、対する奴らは数だけは多く、兵士だけで10万人は居る。
戦いを挑んでも、数に押しつぶされるのが目に見えて居る。
故に、我等は内に【魔神】、外では飢狼の如き”盗賊共の国”に挟まれて、退くも進むも出来ぬ状態になっておるのだ。
これが、我等を滅亡の危機に追い込んでいる”問題”と言う奴だ。』
「…なるほど、話しは理解出来ました。
【魔神】もその王国(笑)とやらも我等【軍団】が、始末を付けましょう。」
『………………は?』
「別に冗談で言ってるのでも、彼らを過小評価している訳でもありません。
元々我等【軍団】は、世界のバランスを崩しかねない要素である 増えすぎて傲慢になった人間や、神にすらその発生原因の分からない【魔獣】を、神々に代わって監視する”監視者”であり、必要と判断すれば、たった一人で絶滅させる”処刑人”でもあるのです。
故に 【魔神】だろうが、一つの国であろうが問題ありません。」
『あ~、キホーテちんに”天の御柱”の事 話して無かったっけ~?』
『タルト、”天の御柱”とは何の事だ? ワシは聞いた憶えが無いのだが?』
『んとね~、彼此1年近く経つんだけどね~。』
【 シロアリ 説明中 】
『………………そうだったのか、外ではそんな事が……。』
「はい、ですから可能か不可能かに付いては問題無く”可能”です。」
『そう言った事なら、ワシの方からお願いする。
この通りだ、【アバドーン】殿。
【石の都のドワーフ】の首長、ドン・キホーテより、
【軍団】の王、アバドーン殿に 正式にお頼み申す。
【石の都】に暮す5万7千人の【ドワーフ】達の未来を、どうか 救って下され。』
「承知。
我等【軍団】、大勢なる者の王、【アバドーン】の名に於いて、その依頼、確かに引き受けた。」
………こうして、俺らは思いも寄らずに【ドワーフ】の依頼を受ける事になったんだ。




