Episode:17 不思議な種族、フェアリー
17話投稿。
やぁ、蝗の王だ。
突然だが、この世界の”夜”が どうゆうモノか知ってるかい?
電気などの人口的な明かりが無いこの世界では、夜とも為れば真っ暗になる。
そりゃあ 月明かりや星明りは有るけれど、夜道ともなればそれじゃあ心許無いんだ。
なんで急にこんな話をし始めたかって?
HAHAHAHA!
もちろん、さっき勢いのまま出て来たもんだから、途中の山道で夜になっちゃったからに決まってるだろう?
<あほかぁぁぁぁぁぁーーーーーー!?>
<HAHAHAHA!じゃ無ぇよ!>
<行き当たりばったりにも程があるだろ!?>
<朝なら兎も角、夕方出発とか無いわw>
<ナゼ、途中で野宿しなかったし…。>
「…無計画すぎるワン…。」
「大丈夫だ、何も問題は無い。
そもそも俺ら軍団は、赤外線で暗闇でも見えるし、【吾作】も【ロボ】も
”獣属性”なんだから、暗視能力は在る。
普通に行けば9日の行程も、不眠不休で突っ切れば4日の朝には到着だw」
<いや、問題有りまくりでしょ!?>
<不眠不休する意味が解からん。>
<何故、そこまで急ぐw>
「と言うより、藻マエラこそ何故休みたがるしw
漏れら不眠不休で1月は活動出来るだろ?」
<【吾作】と【ロボ】は無理だってw>
<彼らを僕達の基準で考えたらダメでしょ。>
<食料はポーチから出せるから、それに関しては無問題だけどね。>
「……………………おおぅ!」
<<< …ホントに忘れてたんだ…。 >>>
「…なんか、すみませんワン…。」
<いや、悪いのは主に王様だしw>
「だが、後悔も反省もしない!!」
<最低だよ!あんたw>
<人で無しw>
<まぁ、俺ら虫ケラだしw>
なんと言うか、こんな感じで心温まる会話をしながら、最初の夜は更けて行ったんだw
<<< ……無ーよw >>>
・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
そして、一夜明けて。
山の麓にある小さな森の側で、【魔獣】の動向を監視しに来ていた【アリさん】
相手に、屋台を広げて拉麺作ってますw
こんな処まで出張って来ているとは、【アリさん】マジ勤勉すぎです。
せめて少しでも、美味い拉麺を食べて貰える様に頑張って作りますYO!
「「 アリアリ♪ 」」
(*´Д`) ヤローカワイイじゃネェカ
【アリさん】達が満足して帰った後、屋台を閉めて移動の準備をしていたら、眷属が大量の”うに”を見つけて来た。
今夜は”うにごはん”にしようとか話してる眷族達を見ながら、未だに”栗とうに”の名前に納得イカナイ俺は、異世界の不条理さを考えていたが、視界の隅で妙な顔して”うに”を見ていた【ロボ】に気づいて、『嗚呼コイツも同類か』と親近感が沸いたりしたw
そんな感じで、2日目は終了。
そして、3日目。
森の中を突っ切る細い街道を、のんびりと歩いていたら、街道から少し外れた
辺りで【フェアリー族】の行商人が、切り株の上で休んでいた。
【フェアリー族】と言うのは【神々】が2番目に造ったとされる種族で、子供の
エルフを体長20ダル位に小さくして、背中に蜻蛉や蝶の羽を生やした様な
姿をしてる。
身体が小さい代わりに、魔法を始めとした不思議な力を持ってると言われており、好奇心が旺盛で、大抵の【フェアリー族】は風のように気ままに旅をしているので、この様に行商しながら旅費を賄っているらしい。
『おにーさん達、最近噂になってる13番目の種族のヒトだっちゃ?
記念にサービスしとくから、何か買っておくれよ。
ついでに、色々な話を聞かせてくれたら、もっとオマケするよ~w』
「んじゃ、そろそろ昼時だし此処で店広げるか。」
<<< 了解っス。 >>>
「分かったワン。」
「くまっ。」
『ちょっwww 店ってなんぞwww』
そんな彼女?の突っ込みを余所に、手馴れた動作で瞬く間に”堅牢な馬車”が
展開して”拉麺屋台”に変形してゆく。
『へぇ~! こんな風にしてお店に変わるんだぁ~。
こんなに珍しい物、初めて見た。
で、このお店では何を売ってるの~?』
「此処では、俺らがこの世界に持ち込んだ、”拉麺”と言う食い物を売ってるのさ。
まぁ、食い物を語るのに言葉は不要。
今回は初見って事で奢りだ、まずは食ってみなよ。」
『やった~♪ おにーさん太っ腹だね!
それじゃあ、お言葉に甘えて頂きま~す♪』
ずるずるずる、ごくごくごく。
ぢゅ~、ずるずるずる。
『ぷは~、ごちそうさま!
美味しすぎて、一気に食べちゃったよ~。
こんな美味しいモノ初めて食べた~♪』
……速っ!!?
しかも、”完食”だと!?
あの20ダル位の身体のドコに入ったし!?
さすが、”不思議”で有名な種族。
【フェアリー族】マジパネェ!!
<スゲエェェェェェェ!?>
<いま、30秒くらいで喰いきったよ!?>
<それより、ドンブリに顔つっ込んで喰うとかw>
<ドコに入ったしw>
「くまっ!?」
『えへへ~っww
わっちらの食事を初めて見た、他の種族のヒト達は皆驚くなぁ~。』
<そりゃ驚くわw>
<なにも おかしい事は無いな。>
『あ、そうだ自己紹介もまだだったよ。
わっちは【タルト】って言うの~。
…そうだ! 鬼熊ちゃんもお腹空いたよね?
この蜂蜜あげるね~w』
「くま~~♡」
そんな感じで、美味いもの喰って気分良くなった、フェアリー族の【タルト】は
【吾作】に蜂蜜をくれた後、背負った小さな袋から、大量の商品を
出し始めた。
……さすが、”不思議”生物。
四次元ポケ○トも完備してやがるw
「コイツの名は【フリードリヒ】って言うんだ。
字はこう【吾作】書く。」
『ちょっwww意味不wwww
おにーさんが、何を言ってるのかわからないよw』
「白くて腹黒いQBみたいに言うなw
いいか考えるな! 魂で感じろ!!」
<また無茶振りをw>
<相変わらず、王様の無茶振りは天下一品やでぇ!!>
……まぁ、そんな漫才をやりながら、【タルト】に俺達の旅の目的を話した所。
どうやら、【タルト】は拉麺をかなり気に入った様で、【ドワーフ】に拉麺を浸透させて調理器具を造って貰う計画を、全面的に協力すると言ってきた。
ついでに、このまま【ドワーフ】達の【石の都】まで付いて来て、知り合いに紹介してくれるそうだ。
ピロリロリ~ン♪
『フェアリー族のタルトが仲間になりました。』
そんなこんなで3日目終了w
そして、迎えた4日目。
【フェアリー】が5人に増殖してましたww
『ちょっwww ゾウリムシじゃ無いんだからwww』
『分裂増殖ちゃうわww』
『昨夜の内に連絡取って、来て貰ったんよw』
『いままで見た事も聞いた事も無かった、美味い食い物だって聞いたよ?』
「OK! そう言う事なら問題無い。
四の五の言わずに、まずはコイツを喰って貰おうか!」
「自家製シナチク山盛りラーメン、特盛り熟成赤味噌味だあぁぁぁぁ!!」
『『『『『おお~~!?』』』』』
『なんか、濃厚なスープに細長いモノが漬けてある?』
『へぇ~、珍しスィ~~w』
「その細長いモノが”麺”と言って、小麦粉と卵を混ぜ合わせて熟成させた食い物だ。
熱々の内に食べてくれよw」
『『『『『 それじゃあ、頂きまぁ~~す♪ 』』』』』
ずるずるずる、ごくごくごく。
ぢゅ~、ずるずるずる。【×5】
……怖っ!!?
5人全員でドンブリに顔突っ込んで喰うとか!?
<集団で洗面器に顔突っ込む自殺みたい!?>
<5人も居たらシュールすぎる!?>
<見た目に合わず、ワイルドすぎるだろぉぉぉ!?>
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
『これは、大ヒットしる!』
『うん、間違い無く流行るねw』
『特に、濃厚な”味噌味”だっけ?』
『あれは肉体労働系の種族達、それこそ【ドワーフ】の好みに直撃だね。』
『うんうんw』
「そして、【ドワーフ】が調理器具を造って、俺ら意外にも拉麺を作れる様に
なったら、この世界の新たな食文化として根付く筈だw」
『そしたら、何時でも何処でも拉麺が喰える様になる!』
『楽しみだね!』
『いざとなったら、この”怪しい薬”で洗脳してでもw』
『ふぇっ!ふぇっ!ふぇっ!』 ←【笑い声】
『怖っwww』
………俺の知ってる【フェアリー】と違う………。
こうして、俺の幻想に少なくないダメージを残して、4日目が過ぎて逝ったんだ。
【フェアリー】→(*´∀`)σ)Д`)←【王様】




