Episode:11 セイレーン、儚き幻想の彼方
11話投稿ー。
今日は、会った事の無い種族に会いに行こう!
1号~5号は早速、支度すれ。
<……また、唐突にw>
<何時もの事だけどね。>
<まただよ(笑)>
<猫耳さんの所?>
<我が侭だなぁ、相変わらずw>
今回、訪ねるのは【セイレーン】の集落だね。
<お、遂に江田島平○に会いに逝くの?>
<実はずっと気になっていたしw>
<おら、ワクワクが止まらねえぞ!>
<孫悟空乙w>
勘違いするな、藻マイラ。
江田島平○など、ついでに過ぎん!
【セイレーン】ですよ! 【セイレーン】!!
見目麗しく美声で、女性だけしか居ないと言う、その【セイレーン】と、お近づきになりに逝くんですよ!
< ナ ゼ ぶ っ ち ゃ け た し w >
<言い切ったw>
<さすが王様!そこに痺れる、憧れる!!>
<一生憑いて逝きます!>
<王様は漏れらの埃です!>
前回は6号~10号だったからな~、今回は藻マエラを連れてかないと
不公平だろ?
<王様サイコーw>
<抱かれてもイイっすw>
<うっかり、惚れそうになりましたぁ!w>
<うほ!イイ王様!!w>
・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
…そんな訳で、
漏れらは現在、【ワン・ターレン】に聞いた森の手前に来ています。
<速!?>
<これが、王様のスタンド能力か~。>
<<ここで、4号(5号)は絶対違うと断言してみます。>>
<御坂シスターズ乙w>
元の世界の伝承に拠れば、『その美声で船乗り達を魅了した』と、あるから水辺に住んでるかもしれん、川を探して上流に向かおう。
<りょうか~い>
<あっちの方から水の匂いがするよ。>
<うん、水音も聞こえるね>
<距離はどのくらいかな~?>
<3モルダントくらいじゃね?>
……空気に混じった”水の匂い”と、微かに聞こえる”水音”からしたら、そんな感じだな。
んじゃ、そっちに行くか。
音も無く、気配も希薄な状態で、廻りの景色に溶け込みながら、のんびり景色を楽しんで歩く6人の昆虫人。
……なんか、平和すぎて昼寝したくなって来たわw
ああ一応説明しとくと、漏れらが足音起てないのも、気配が希薄なのもデフォルトなんで、別に意識してやってる訳じゃくて、無意識にそうなっちゃうだけだからw
しばらく歩いていると、大きな樹の下に【トゲに覆われた丸くて茶色い木の実】が、大量に転がっていた。
懐かしいなー、昔よく喰ったな。
今度、栗ごはんもいいかもなーw
<はぁ?>
<王様それ”栗”じゃなくて”うに”だよ?>
<似てはいるけど、山の中に”栗”は棲めないでしょw>
<このドジっこさん♪ (*´∀`)σ)Д`)←【王様】>
………………………………………ゑ?
いや、”栗”は木の実で、”うに”は水棲生物の方でしょ!!?
<また変な事言い出したしw>
<もー、山にある木の実は”うに”、海に棲んでる生き物の方は”栗”>
<こんなの常識問題だよ、王様……。>
<このドジっこさん♪ (*´∀`)σ)Д`)←【王様】>
エエェェェ (;´Д`) ェェェエエ
又か? 又なんですか!?
”異世界の常識シリーズ”ですか? そうなんですか!!?
<もー、間違えたの恥ずかしいからって、そんな”フリ”しなくたって良いのにw>
<そんな事しても、漏れら”知識”の共有してるから嘘は通用しないっスよ?>
<しょーが無いなぁ、王様は~w>
<このドジっこさん♪ (*´∀`)σ)Д`)←【王様】>
ええええええぇぇぇぇぇ!!!!!!?
ちょ!? どゆこと??
……はっ!?・・知識・・・愉快犯!!?
あのやろおっぉおおおぉぉぉぉ!!!記憶いぢりやがったなーーーーっ!!?
『くすくすくすくすくす』←【サイオン】
やっぱりかーーーーーーーーっ!!!?
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
……蝗の王です、なんとか誤解を解いたとです。
……蝗の王です、どっと疲れが来たとです。
……蝗の王です、いつか”神殺し”を手に入れるとです。#
<お、やっと着いたみたいだね。>
<結構、大きな渓流だねぇ。>
<深さも其れなりにありそうw>
それじゃ、この川に沿って上流に行ってみっか。
其れから暫らくの間、黙々と渓流を遡って行くと、一つの生命反応を
感知した。
<なんだろね?>
<大きな生体反応だね>
<この反応なら、かなり強い生物だよね?>
手掛かりは何も無いんだ、一応行って見よう、…原生生物なら狩って、お土産にも出来るしな。
……そして、念の為に気配を殺して、茂みの中を移動する俺らは、こちらに背を向けて水浴びする女性を見つけたんだw
背中しか見えないから顔立ちは判らないけど、腰まで届く長くて艶のある黒髪は素晴らしかった。
(ちょ、王様マズイんじゃあ?)
(うむ変態と言う名の紳士としては、
このまま覗きを続けるのは沽券にかかわるなw)
(変態と付いてる時点でアウトでしょw)
(覚悟を決めて堂々と出て行くしかないな。)
(…ナンだろ?嫌な予感しかしないんだけど…) ←【正解】
ガサガサ
もしもし、お嬢さんちょっとお尋ねしたい事が…………。
((( ちょ!? イキナリ出ていくとか!!? )))
そして、漏れらに気づいた女性は堂々と振り向いて、こう言ったんだ。
『ぬう!何奴!?
ワシを【セイレーン族】族長・次女、【枢斬暗屯子】(17才・処女) と知っての
狼藉であるかぁーーーーーー!!?』
………………ごふっ!!←【吐血】
(キアァ━━━━━━(T∀T)━━━━━━ !!!!!)
(いやあぁぁぁぁぁ!? 化けモン!!?)
(ヒゲ生やした乙女とか!!?)
(それより、王様がリジェクションで、血ィ吐いたぁぁぁ!!?)
(いや! リジェクションは別の世界だから!!w)
(予感的中!?)
『…ぬお!? いきなり血を吐くとは面妖な!!?』
(…オマエが一番面妖だっての…)
(バルクアップした筋肉で乳と言うより”大胸筋”なんですが…)
(服着ろ!目に猛毒すぎるだろ!?)
(それより、さっき【セイレーン】って名乗ったよ!?)
(なんと言う【嘘・誇大な表現・まぎらわしい】ですかw)
(ジャロに訴えるとかってレベルじゃ無ぇーぞ!!?)
(俺の知ってる【セイレーン】と違うw)
…………むくっ
(あ、復活した。)
「驚かせてしまい、申し訳ありません”美しいお方”。
我らは、怪しい者ではありません。
【造物主】に生み出された13番目の種族、”軍団”の長、蝗の王と、
その眷属たる飛蝗達です、お見知りおき下さい。
本日は、【セイレーン】の長に挨拶すべく、【ワン・ターレン】殿に教えられたこの森に
赴いたのですが、道に迷ってあのような場所に出てしまったのです。
願わくば、”長”の処に案内して戴きたいのですが。」(キリッ)
『ふっはははっ!第一声が”美しいお方”とは、正直な御仁よ!(ニヤリ)
そういう仔細があるならば、是非も無い事、 ご案内申す!
我が後について参られい。』
(ちょ!? どうしちゃったの!? 王様?)
(アレを”美しい”とか、有り得ないでしょ!?)
(……あ、もしかして……。)
(なんか、分かったの?)
(多分だけど、さっきのインパクトが強すぎて、まだ”主脳”がオチてる
状態なんじゃ…?)
(……うわw)
(だから、身体中に幾つか存在る”補助脳”が日常生活を営んでいるんだよ。)
(なんと言うエイトマンw)
「それよりも、美しいお方。
出来れば、お召し物を身に着けて戴きたいのですが。
若い眷族達には”目の毒”ですので。」
『ほほう、”我がエロス”はそのような小童さえも、幻惑しよるか(ニタァリ)』
(目に”悪い”って言ってんだよ!?)
(断じて”エロス”なんてチャチなモンじゃねえだろ!?)
(もっと、恐ろしいモノの片鱗を味わったよ!?)
『ふむ、では暫し待たれよ、蝗の王殿。
先ほど洗った、ワシの”越中”も乾いた頃ゆえ。』
すぱーん、すぱーん!
(”越中”フンドシかよ!?)
(タオルで『すぱんすぱん』股間を拭くなぁぁぁぁ!!?)
(後ろ向いても、見える【全方位視界】が憎すぎる!!w)
(これ、何て罰ゲーム!!?)
・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
蝗の王です、只今化けモン殿の案内で、渓流沿いの道を進み【セイレーン】の
長に会いに逝く途中です。
………帰りてぇw
………マジ帰りてぇww
大事な事なので、2回言いました。(泣)
くそぅ、気絶してる間に”補助脳”が、案内してって言っちまったしなー。
”補助脳”は自我とか感情が無いから、それを考慮しないで【目的遂行】の
為の判断を下すからなー。
気絶するまでは、確かに【セイレーン】の長に会う心算だったから、
運が悪かった。(涙)
…ゆらぁ…
ん? 今水の中でナニか動いたような……?
ザッバアアアァアァァァァン!!!!
『【セイレーン族】族長・三女! 【成吉思汗子】(16才・処女)推参!!!!』
………………ぐふっ!?←【再び吐血】
(また出たあぁぁぁぁ!?)
(増えた!?)
(それよりも、王様が!!?)
(脅かすのが趣味なのか、コイツら?)
『むぅ! 汗子ではないか、突然水の中から現れたら、客人達が驚くであろう。』
『申し訳ありませぬ。(ニヤリ)
姉者が、見慣れぬ方々と歩いておられたので、つい悪戯心が湧きまして。』
『ふぅ、相変わらず”おちゃっぴぃ”な娘よ、仕方の無い奴めw
失礼いたしたお客人、之なるは我が妹、【成吉思汗子】(16才・処女)という者。
先ほどのは”邪気の無い”悪戯ゆえ、以後見知り置き下されい。』
(いや、邪気ありまくりだろ!?)
(ちっとも”おちゃっぴぃ”じゃねえよ!?)
(”おちゃっぴぃ”って言葉に謝れw)
『それと、此方の御仁は彼ら”軍団”の長、蝗の王殿。
どうやら驚くと、血を吐く”習性”が御有りのご様子。
今も、うぬの美しさに驚いたあまり、血を吐いたようであるな。』
(ねーよ!そんな”習性”w)
(つーか!どんな”習性”だよw)
(あと、美しいとか”吹いて”んじゃねーー!!!)
『ふむ、思わぬ時間を食いましたな、先を急ぎましょうぞ。
早く、族長にご紹介したいですからな。
惜しむらくは、今日は長女である姉者、【北斗羅王姫】(18才・処女)が
不在である事よ。』
『ワシと暗屯子姉様は、黒髪であるが。
羅王姉様は、毛先をドリルのようにカールさせた、輝くような長い金髪をして
おる。』
(…居なくてよかった…)
(たのむ帰してくれ、漏れらのライフはとっくにゼロよ…。)
(化物屋敷かここは!?)
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
……やっと、着いたか。(着きたくは無かったけど)
案内された住居は、確りとした作りであるが質素で、この部族も自然の一部として生きているのだと思わせた。
暗屯子殿が手招きしているので、住居に入って逝くと奥の座敷に黒くて長い髪の女性?が此方に背を向けて座って居た。
『母者、此方の御仁は”軍団”の長、蝗の王殿と、その眷属たる飛蝗殿達です。
本日は母者と、我ら【セイレーン】に挨拶しに参られたそうなので、ご案内申し上げました。』
『・・・・・・・・・・・・・』
『?……母者?』
くわっ!!!!
『ワシが【セイレーン族】族長! 【江田島平○】である!!!!!』
………ぶくぶくぶくぶくぶく ←【アワ吹いて気絶中】
(ちょ!?王様ぁぁぁぁ!!!?)
(コイツがそうかぁぁぁぁ!?)
(もうやめて!王様のライフはもうマイナスよ!!)
(もうヤダこの部族w)
『ぬお!? 【神託】では飛蝗と聞いておったが、”蟹”であったか!?』
(いや、オメエの所為だろ!?)
(蟹ちゃうわ!)
(それより!王様の口から魂出てるよ!?)
(押し戻せぇぇぇ!!?)
(これ、何て混沌w)
・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
……まぁ、そんな喧騒の中、無事に再起動を果たした俺は”蒸留酒”や”腸詰”などのお土産を渡し、挨拶を済ませて逃げるように(実際、逃げたんですけどね)その場を辞して来たんだww
そんな訳で、漏れら6人は背中の羽で空を飛び、家路を急いでいる最中だ。
<あ~怖かった。>
<マジありえねー。>
<漏れ、今回の件で”最強生物”としての自信無くなったわ。>
<記憶封印してぇ。>
……取り敢えず、漏れらだけこんな目に会うの腹立つから、残った連中にも
【なうろーでぃんぐ】で、”トラウマ”のお裾分けしる!!
<最悪だ、この人!?>
<いいぞもっとやれw>
<さすが王様!そこに痺れもしなけりゃ、憧れもしないけど!!>
<貴方って、ホント最低のクズだわw>
その後、拠点に帰った漏れらは、『土産話を聞かせる』と言って集めた95人に、【なうろーでぃんぐ】を使った【リアル疑似体験】を転送して、”トラウマ”のお裾分けを遣ったんだw
…その所為で、拠点は【阿鼻叫喚】の坩堝と化し、それから暫らくの間、漏れは皆からハブられますたw
だが!懲りぬ、引かぬ、省みぬ!!w
最後の最後に最低に終わるw
そしてホントに儚い幻想だった件w(伝説と現実のギャップ的に)




