第1話 入学当日
魔法都市の中枢にある一つの建物。ここは魔法を極める者が集まる不思議な学園。そんな学園に一人の少女がやってきた。名前はアカネ。そんなアカネの成長の物語である。
私は案内に従い、一つの扉の前にたどり着いた。〈学園長室〉と書いてある。ノックをして、入った。
「失礼します」
扉を開け、中に入る。一人の男性が椅子に座っていた。男性がこちらを見た。
「はじめまして、私、アカネと申します」
眼の前には穏やかそうな表情の男性。体格はやや筋肉質な男がこちらを見ている。年齢は50歳程度だろうか。
この方がここの学園を治める学園長。
「やあ、アカネ君。聞いているよ。私の学園へようこそ。歓迎するよ」
学園長が微笑んだ。
「この学園に来てアカネ君がまずやることはね、今の実力を測ること。途中から来る子の大体の場合は転校が多いけどアカネの場合、ここが初めて入る学園だからね。実力測定から始めないとね。ここでは実力によってクラスが変わるから、自分にあった勉強が出来るよ」
学園長がどこからともなく水晶を取り出した。
「これは測定機。アカネの魔力量が測れる。あとは、適正魔法も教えてくれる。水晶に触れたら測定開始だ。わかったかな?」
学園長が水晶をこちらに持ってきてくれた。眼の前に置かれている水晶に触れる。
「段々と水晶の色が変化するよ。色によって適正魔法がわかるからね。魔力量はS〜Eの階級で表記されるよ」
水晶の色が変化する。赤、青、緑、黄色。色が転々とした。そして一つの色で止まった。
「止まったね。色は……黒色。闇系魔法だね」
「闇系……ですか。闇魔法、かっこいいですね」
「闇系魔法、よかったね。光系魔法と闇系魔法が他の系統より秀でているね。けどね、今はまだダイヤの原石だから。アカネがこれからどう過ごすかでただの石にもダイヤにも変わるから、ここからはアカネ次第だよ。」
学園長の言葉を心に刻む。
「次に魔力量だけど。魔力量はC。一番人数の多い階級だね。平凡と言ったところかな?」
「平凡、ですか。伸びしろがあると言う事ですね」
学園長が小さく笑ってる。
「アカネ君はポジティブだね。君なら上に登れるよ。頑張ってね。これ、階級の書かれたバッジ。学園に居る時は付けていてね。それじゃあね」
「わかりました、ありがとう御座います。失礼致します」
部屋を出る時に学園長が手を振ってくれていた。『嬉しいな、期待に答えないと!』
そうして、バッジと一緒に貰ったパンフレットを開く。学校の地図が書かれてる。まず向かうのは自分の部屋。荷物を置きたい。しばらくして、何とか見つけた。『何回か迷子になったが着いてよかった』
ドアを開ける。眼の前に広がったのは整えられた部屋。ベッドにはシワ一つない。『誰かが掃除してくれたのかな?』
クローゼットに持ってきている衣類をしまった。
「楽しく過ごせたらいいなぁ」
ここからアカネの学園生活が始まる。




