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メイユンの過去
ついに明かされるメイユンの過去。彼女とリーモの関係はどのようなものなのか?
こうして旅館騒ぎは幕を下ろすかのように見えた。しかし、どんなに悪人であろうと大切な人を失ったメイユンの心は塞がっていた。
「メイユンにとってリーモはどんな存在だったの?」
俺は彼女にはつらいことだろうが聞いてみた。身内がどんな形であれ死ぬのは悲しい。
「あの人は、私が小さい頃に助けてくれた命の恩人です。」
メイユンは小さいころに両親を失った。彼女の両親はいい人たちだった。経済力もあり彼女はこれから順風満帆な人生を送るはずだった。しかしある時彼女の人生は一変した。彼女の家に悪魔族の奴らが襲撃してきた。家族は捕らえられ、彼女だけが残った。彼女は深く絶望した。このことを命令したのはリーモ彼女であった。無論彼女は今もそのことを知らない。知ってしまったら、立ち上がれなくなってしまうだろう。そして彼女を拾ったのもリーモであった。彼女は双子たちと同じように駒として拾われた。しかし、リーモは同じ獣人である彼女に愛着が沸いた。彼女も同じようにリーモが好きだった
心を閉ざしたメイユンにエルピスはある誘いを持ち掛ける。




