Photon:42 磔人
「テラ・アズド。あいつが誰だか。貴様にはよく分かっているよなぁ・・・。」
「・・・。」
ゼラは睨むような目でこちらを見る。僕はそれに答えれなかった。そこにいたのは父さんだった。
「・・・。」
「やつととらえたことで、この戦争にもようやっと終止符が打たれる。そして、この世界は闇が支配するのだ。そして、この世界だけに支配はとどまらぬ。こいつがやってきたという世界に我々は進出し、その世界でもこちらを同じように支配するのだ。フハハハハハハハ。」
「・・・クッ。」
(ふん。舌打ちをすることぐらいなら誰でもできる。しかし、今の貴様には能力を引き出す力もあるまい。お前らをとらえてきたクラムの網は能力を引き出そうとした瞬間に体に激痛が走る。つまり、能力を引き出そうとすれば、自分が被害を被ることになる。そんなことを分かっていながら、能力を使うやつがいるかなぁ・・・。」
「・・・。」
この野郎・・・。この世界で父さんを見つけることができた。でも、このままじゃあ僕には何にもできない。どうすればいいんだろうか。
「・・・。」
「テラ。貴様には父親の死にざまを見てもらうぞ。これでこの戦争は終わる。そして、父親の次はお前の番だ。」
「な・・・なんだと。父さんを殺すだと。」
「そんなことはさせないとでも言いたいか。しかし、今の貴様にそんな能力はない。」
「・・・。」
「はじめろ。この忌々しい奴の首をさっさと切り落とせ。」
「やめろ・・・。」
ゼラはこちらに顔を向け、冷酷な笑みを浮かべる。
「やれ・・・。」
「やめろー。」




