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テラ  作者: 浜北の「ひかり」
Normal TERA
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27/47

Air:27 自分!?

 次の角を左に曲がると僕は扉にぶち当たった。

「テラ・・・。」

ようやっとゴールが見えた。恐らくこの中から呼んでいるのだ。

「君は誰なの?。」

と声を掛けた。

「来てくれたのかぁ。僕。」

!?。どういう意味だ。僕はここにいる。この中で呼んでいるのは一体・・・。

「君は誰なんだ。何のために僕を呼んだんだ。」

「僕は君の心の中に住むもう一人の君さぁ・・・。」

何だよ。このどっかのマンガで聞いたことのあるようなこの設定は・・・。しかし、どういう意味だ。この扉の向こうで話しているのが僕ならば、僕はどこにもう一人の自分を宿しているというのだろう。

「僕は君であり、君は僕だ。僕と力を合わせて、一緒にお父さんを救おう。」

「お父さんを救う?。見ず知らずの君なんかにそんなこと頼めるか。大体。なんだ。君は本当に僕なのか。」

「いやだなぁ。普段の君はそんなに疑り深い人じゃないじゃないか・・・。」

「!?。」

確かに。僕は人を疑うということはほとんどしない。逆に結構人を信じ切ってしまっているだろう。

「そんな君が僕のことだけは疑うわけ。へぇ。自分の中にいる僕だけは信じられないんだ。」

「・・・信じられるか。そんな非現実的なこと・・・。」

「ここはバリファ。この世界では現実的じゃないことだって起きるのさ。」

何だ。心の中の自分はこの世界のことを理解しているのか。なぜだ。なぜそんなにこの世界を理解することができる。明らかにこの中にいるのは自分ではない。じゃあ、いったい誰だ。

「君は一体誰なんだ。」

「また同じ質問・・・。さっきも言ったじゃないか・・・。」

「・・・。」

「・・・そう。そんなに疑うのなら、見せてあげるよ。僕自身をね。」

扉の向こうでそう言うのが聞こえた。すぐに扉が開いた。そして、僕はその顔に驚いた。まさしく僕だった。本当にもう一人の自分がそこに立っている。だが、一つだけ似ても似つかないことがある。もう一人の僕の身体は光に包まれているのだ。

「これで信じたでしょ。僕は君であり、君は僕。」

「・・・。」

確かに。だが、一つだけ気になることがある。こいつはなぜ僕と同じ格好をしていて、光を放っているのだろうか。

「なんで・・・。なんで君は僕と同じ格好をしているんだ。そして、何で、僕のことをそんなに知っている。」

「そんなもの人の記憶と性格を見れば十分さ。それよりも、僕の存在は君が引き出したんじゃないか・・・。」

「えっ!?。」

次回は11月3日です。

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