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(元)魔道王の転生物語 ~来世では絶対『幸せ』になる!~  作者: えみお


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7/7

魔導王…巨人を『追放』する。

「「・・・・・・・・・」」


 レドヴァンの後ろに控えていた『ザイの戦士』達が一瞬にして屍に変わる・・・その瞬間を私・・・ゼッケントとイリスは、ただ黙って見ていた。


 私はイリスの様子を窺う。


 すると、そこにあったのは毅然とした態度を崩さず、今まさに闘いに興じようとしているレドヴァンの一挙手一投足を目に焼き付けんとしている彼女の姿だった。 


(「もう・・・すっかり動じなくなったな」)


 ・・・レドヴァンほどの実力があれば、先の『巨人』の攻撃程度、難なく全て防ぐことが出来ただろう。


 自らは勿論、数多存在したザイの戦士達・・・彼等全員を手傷一つ無く守りつつ・・・。


 しかし、それにも係わらずレドヴァンに彼等を助ける意思は全く覗えなかった。

 

 以前、これと似たような光景を目にした際、彼女はレドヴァンのその行いに対して酷く憤慨し、後に彼に詰め寄ったものだったが・・・。


「今日は怒らないんだな。イリス」


「はい。もう分かっていますから」


 レドヴァンの、ある意味残虐ともいえる行為・・・今やその理由を知っている彼女に、もはや動揺の色は見えない。


 その変化を成長と見てとった私は、再び視線をレドヴァンの方に移した。


「さあ・・・今日も存分にみせてくれ。お前の活躍を!!!」











「まずは炎からいってみっか」


 俺・・・レドヴァンは、いつも通りの作業を開始した。


「『特大火球(ギガファイア)』」


 初撃としては余りにも強大な威力を持つ炎熱系最強魔法を生み出した俺は、取り敢えず目前の敵に対して放ってみる。


「発射」


 小さな太陽のようなそれは、自身の合図とともに打ち出されると、勢いよく『巨人』に向かって突き進む。


 放った火球は500メルほどあった彼我の距離を一瞬にして詰めると、あっという間に敵の目前に迫った。


「さあ、どうだ?」


 ・・・小さな村1つ程度なら一瞬にして灰燼に帰す程の威力を込めた超級魔法。


 それを怪物『巨人』の身体は・・・






 トプンッ






 なんと、飲み込んでしまった!


「・・・!また斬新な回避方法だな」


 てっきり巨大な体躯にモノを言わせ、力ずくで受けてくるかと思っていたが・・・


「まさか、飲み込むとは・・・」


 となれば、他の系統の魔法も似たような結果が出る可能性は極めて高い。


(「しかし、論より証拠。何事も試してみなきゃな」)


 そう考えた俺は、以後次々と魔法を繰り出していく。


「『超級水流(ギガストリーム)」


「『超級雷撃(ギガサンダラ)」


「『超級風裂(ギガウィンド)」


「『超級土石(ギガマッド)」


 基礎たる五大系統の超級魔法を立て続けに繰り出しては、彼方にいる敵に打つけた俺。


 だが、案の定というべきか、結果は予想を裏切らなかった。


 それこそ、大河に小石を投げ入れたかときと同様・・・「トプンッ」という音が聞こえそうな、僅かな波紋だけを残し、それぞれの魔法は化け物の身体の中に消えていった。


「・・・無理だな」


 自身の仮説が正しかったことを確認した俺・・・


 すると、それを待っていたかのように、今度は『巨人』の方から動き出す。


 




 ヒュン!






 初動も無ければ、音も無い。


 先程、俺達に向けて放ってきた透明な刃。


 正体も原理も不明ゆえ・・・そのようにしか表現出来ない『何か』が、一斉に俺に向かって放たれる!


 ギン!ギン!ギン!ギン!ギン!・・・


 ヤツの攻撃が俺の身体に触れる度、まるで剣士同士が刃を交わした時のような甲高い音が立て続けに響き渡った。


「ふーん。威力はこの程度か・・・」


 俺は多数纏っていた魔法障壁に守られ、無傷。


 やがて、攻撃を止めた『巨人』が少しの間、動きを止める。


 それは思考するための時間なのか・・・それとも何か別の意図があるのか・・・?


(「まあ・・・俺が待ってやる義理は無いな」)


 俺は自らに張られた結界を再度点検し、ほころびが無いことを確認。


 そして・・・飛行魔術を用いた俺は、そのまま接敵した!


「さて・・・化け物、ここからは本気だ!」


 俺は今までの戦闘で得た情報から、ヤツに対し効果的にダメージを与えられそうな魔法を考える。


(「液体状の身体・・・基本的な魔法は効かず、恐らく物理的な攻撃も意味を成さないだろう」)


 だとすれば・・・






「お前には、地球の外がお似合いだ!」






 俺は魔法を想像し・・・そして創造する!






「できたてホヤホヤだ!受けてみろ!」





 

 魔法発動!・・・超級転移!






 発動の瞬間・・・『巨人』の身体は淡い緑光に包まれる。


 その光景は、『転移石版』を使用したときに生じるものと瓜二つだ・・・。


 だから、もしこの光景を見ている者が何処かに存在するのなら、きっとこの後の展開も容易に想像がついたであろう・・・。


「ってことだ。じゃあな、化け物」


 もう二度と会わないことを願う。


「転移・・・開始!」


 俺の合図を受け取った魔法は、正確に起動する。


 そして・・・


「・・・・・・・・・ウォ?」


 ここに来てようやく聞くことの出来た鳴き声・・・


 それを最後に・・・






 シュン!






 怪物『巨人』はその場から消失したのであった。






 ここまで読んでいただきありがとうございます!

 これからも、鋭意作成し続けたいと思いますので、応援の程、宜しくお願いいたします!

 また、感想・レビュー・ブクマ・評価・コメントなどもらえると、作者は本当に喜びます!(ガチ!!!)

 ぜひ…清き一票を!!!

 

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