お易い御用
ワスレテタワケジャナイヨ
「それで?私はサリヴァンをこちらの星に連れて行けばいいのか?」
ほんとに知り合いなんだ...一体いつ出会ったんだろう?やっぱり覚醒の時かな?
「うん,お願いできる?義姉さん。」
「お安い御用だ...と言いたいが,連れていった後はどうするつもりだ?」
「え?」
快諾...とは言い難い表情で義姉さんはこちらに尋ねてくる。確かに避難という目的だけが先行してその後のことを考えていなかった。
「突然連れて行っても金も住む場所も無いだろうに。」
「確かに...!」
完全に失念していた。どうしようか...僕の家に連れていく?部屋はあるけど兄さんや紬黄にどう説明しよう...
「...カミツレで預かろうか?」
「いいの?」
「部屋はある,食事もだそう...だがタダ飯食らいを抱える気はないがな。」
「私にできることならなんでも...!」
「あぁ,難しい事は頼まない。こちらの力...魔力と神力,それとそこのポストについての知識が欲しい。」
「それなら僕も協力出来るよ。」
あっ,でもこの姿のまま元の世界に帰らなきゃいけないのか...
「ありがとう...ではもう出発しても良いか?」
「私は大丈夫です。」
「あいわかった。皙も行くか?」
「え?行けるの?」
「勿論だ...では行くとしようか。ラドニアと言ったか?ではな。そこの男にもよろしく言っておけ。」
「は,はい!」
ほんとだ...ラスクさん全力で逃げてる...
「人を乗せての星間渡航は久方ぶりだな。」
「まちさんは?」
「あれは人間とは言えん。」
「それで言うと私たちも種族は神ですけどね。」
「ぬ,これは一本取られたな。」
「星間渡航はどれぐらいかかるの?」
「あぁもう着いたぞ?」
「え?」
「ようこそカミツレへ。」




