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秋雨  作者: 桜田環奈
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勘違い



「いや、まぁ、それもあるんだけど。


郁に話したっけ?


少し離れた弟がいるって。


その弟が仕事でこっちに来て、


あ、同じく転勤で、ね。


まぁ落ち着くまで、っていうか、


しばらく居候させてくれって言ってさ。


俺も弟可愛さについオッケーしちゃって、


それで今も、一緒に暮らしてるんだ。」



良かった、胸のザワザワは勘違いだ。


それに兄弟がいない私にとっては、


すごく微笑ましくて、羨ましかった。



「そんな事。


早く言ってくれれば良かったのに。


私はいつになっても平気だから、


弟さんが落ち着いてから考えよ?


きっと知らない土地で不安なんだと思うよ。」



京太は良かった、ありがとうと笑った。


それから出来れば弟に紹介したい、とも。


離婚してからは年に数回しか、


顔を合わす事がなかったらしい事、


年が離れているから甘くなる事、


あまり似ていない、とか、根性がない、とか、


話している時の京太はとても優しい顔だった。


京太が紹介したいと言うならば、


いつでも大丈夫だと伝えると、


家に帰って早々に京太から連絡が入っていた。



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