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生徒会長のオトモ  作者: 和夏
本編
12/27

第10話


僕は、いま一人で夏祭りを回っている。なんでこんなことになっているかは、10分前の虎子からの電話のせいだ。

「ごめん、修太。風邪引いた」

「嘘だろ、何をしてるんだ大河」

「だから、夏祭りは一人でまわってくれ」

ということになり一人でまわることになった。とりあえず何から見よう

ん? あれは、宮星先輩じゃないか? 一人で何してるんだ? にしても浴衣綺麗だな。

「宮星先輩~」

「なに、キョロキョロしてるんですか。 こっちですよこっち」

「ああ、君か。いったい一人で何をしてるんだ?」

「一緒に来るつもりだった友達が急にこれなくなって、仕方なく一人で回ってたんです。宮星先輩は何してるんですか?」

「私は、友達がちょっと色々あって、行ってしまってな。どうしようかと思っていたんだ」

「じゃあ、僕と回りませんか?」

「君とか? 何かをおごってくれたら一緒に回ってやるぞ」

え、なんでそうなるんだ!!でも、仕方ないか。

「わかりました」

「じゃあ、最初はリンゴあめがいいな~」

最初っていったい何個奢らされるんだ?

「あの、何個ぐらい奢られるつもりですか?」

「まあ、それは屋台を見てから決める」

それは、いったい、いくつになるのやら。とりあえず僕たちは、リンゴあめを売っている屋台に買いに行く事にした。

「お兄さん、リンゴあめ2つ」

「あいよ、ほらリンゴあめ2つ」

「どうも」

あれ? 宮星先輩いったいどこに行ったんだ?と、辺りをキョロキョロしていたら。なぜか、向こうから宮星先輩が小さい男の子を連れてきた!!

「なんで、小さい男の子連れているんですか?」

「さっき、君を待っていたら泣き声を聞いてな、行ってみたらこの子が居たんだ」

えっと、言いたいことはわかったが、どうしよう?

「宮星先輩、この子どうするんですか?」

親を見つけないと。

「親も探しているだろうしとりあえず、私たちも探してみよう」

まあ、それしかないよな。「わかりました」

「ねえねえ、名前は何て言うのかな?」

「お姉ちゃん、僕の名前は、中平アンクだよ。」

え、アンクってどう書くんだろう?案区、じゃないよな安功かな?

「なにを、ぼ~っとしているんだ?とりあえず盆踊りをしている広場まで行こう」

ここの夏祭り会場は真ん中に広場があってその周りを屋台がおおっている。

「ねえねえ、僕わたあめ食べたい」

どうしよう?

「宮星先輩、どうしますか?」

「君が、かってあげたらいいんじゃないか?」

また、僕が買うのか。早くしないとアンク君泣きそうだから仕方ないか。

「はい、わたあめ」

「ありがとう、お兄ちゃん」「いいよ、いいよ」

かわいい顔が見れたからいいか。

「ほら、わたあめが落ちるぞ」

「ありがとう、ねえねえ、お姉ちゃんたちは、付き合ってるの?」

「そんなことはない!! 絶対にない!!」

全否定された。少し悲しい

「別に、付き合ってないよ」「ふう~ん。まあいいや。僕次は、あの射的したい」

「宮星先輩どうしますか?」「そうだな、してあげればいいんじゃないか」

また、僕が払うのか。そろそろお金がなくなる。

「ねえ、駄目?」

駄目だ、可愛くて逆らえない。

「いいよ」

「やった!!」

喜んでるみたいだしいいか。でも、この射的弓でやるみたいだけどいけるのかな?

「わ~ん、1個もとれないよ~」

ほら、やっぱり

「ほら、貸してみろ」

宮星先輩が助けに行ったぞ。

「なに、ぼっ~とたってるんだ? 私がやりたいんだが」

またか!!

「もう1回お願いします」

「あいよ」

さて、宮星先輩どれぐらいすごいんだろう?

「よくわかった。こんな感じか」

マジか!!全部当たった。

「やった~ありがとうお姉ちゃん」

「宮星先輩すごいですね」

「すごいだろう。全国大会レベルをなめるなよ」

宮星先輩弓道で全国行っていたのか。景品の熊の人形全て倒すとかすごいな。

「3つとれたから君にも1つあげよう」

「ありがとうございます」

「ほら、もうすぐ広場だぞ」本当だあと少しで広場だ。その時手をつないでいたアンク君が手を離した。

「お母さん~」

よかった。お母さん見つかったみたいだ。

「アンクどこいってたの。心配したのよ」

「よかったね。お母さん見つかって」

「お母さん、あのねこのお姉ちゃんたちが一緒にいてくれたんだよ」

「そうなんですか。ありがとうございます」

「いえいえ、お母さんが見つかって良かったです」

「じゃあ、お姉ちゃんたち、花火見に行くからじゃあね」

あ、すっかり忘れていた。後5分しかない。

「君は、なにをぼ~っとしている。早く走るぞ」

「は~い」

僕たちはなんとか花火大会に間に合った。

「なんとか間に合いましたね」

「ああ、そうだな」

と、話をしていたときに花火が上がった。

「綺麗だな」

「ですね」

僕が花火を見上げていたら。

「君には、好きな人がいるのか」

急になにを言うんだ。この人は。本当のこと言えないからなどうしよう。

「私はいるんだ、昔会った王子様が……」

それは……

「こんな話はどうでもいいんだ。もう少しで夏休みが終わるが、宿題は終わったのか?」

何でこのタイミングでこんなことを言うんだ?実は半分くらい終わっていない。でも、こんなことを言えないしな。

「もちろん、終わりましたよ」

「ならいいのだが」

(これで、花火は終了いたします)

「終わったな、では。帰ろうか」

「ですね」

「お姉ちゃん~お兄ちゃん~」

確か、この声は……

「アンク君じゃないか、どうしたんだ?」

「お姉ちゃん、これあげる」そう言ってアンク君が渡してきたのはクッキーの切り抜きだった。

「これどうしたの? さっきくじ引きで当たったの、でねお姉ちゃんとお兄ちゃんにあげようと思って」

「ありがとう。アンク君」

「じゃあね、お姉ちゃんとお兄ちゃん」

『じゃあね』

「良い子だったな」

「そうですね」

さて、帰って夏休みの宿題を終わらして、テスト勉強するか。


どうも和夏です。夏休みの話はこれで終わりです。次は、家にいきます


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