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彼女の断罪

「ごめんなさいロゼリさん…ごめんなさいリリアン…わたくし…間違っていたわ…良くない噂を流すなんて、こんなのって…わたくし前世から何も変わってない…今の人生でやり直しをして…今度こそ性格の良い完璧な女性になろうと思っていましたのに…ナターシャとしての生を大切にしようと決めましたのに…入学式の時、リリアンや王子やロゼリさんを見かけてわたくしはこんな浅はかな行動を思いついたのです…“わたくし”の軽率な行動により、王子に捨てられた“わたくし”…わたくしはそんな愚かなリリアンを救いたかった…今思えばそれだけを思いながら行動していればよかったのですが、わたくしにはどうにもロゼリさんが怖かった。これから起こりうることはロゼリさんさえいなければ起こらないことだと思いこんで、わたくしはロゼリさんを孤立させようとあの噂を流したのです…でも、全ては杞憂だったのですね…リリアンは“わたくし”のようなことはしないでしょうし、ロゼリさんもリリアンに良くしてくれている…見かけでしか判断してなかった。前世から何も成長できていないわたくしが愚かでした。本当にごめんなさい…どんな罰でも受けます…。ですので、どうか…身勝手なのは承知ですがアイネ家だけは…両親にまで罰がいく事だけはお許しください…」


私とリリアンは互いに顔を見合わせてキョトンとした顔をして首をかしげる。

そしてすぐに頷きあい「作戦ターイム!!」と二人で叫ぶ。

その余りにも楽観的な声に泣いていたナターシャは泣き止みまたポカンとした顔をしていた。二人はコソコソと話し合い、満足したのか「うん!」と二人そろって頷き、満面の笑みを向けてナターシャに向き直った。


「いやですわナターシャさん。わたくしたちはナターシャさんに“罰という罰”を加えようなんてこれっぽっちも思ってませんのよー」

「そうそう、人のうわさも何とやらっていうじゃん?私の悪評もそのうちほとぼりさめるし、ていうか、婚約者であるリリアンと仲良くしてたら嘘だって分かってそのうち無くなるでしょ!罰だなんてオーバーだなぁ!何?前世の事もあって怖くなっちゃったのか?」


「アハハ」と笑うロゼリと「フフフフフ」と笑うリリアンからは少し不気味なオーラが出ている。

「…ということは、お咎めなしですの…?そ、そんな…!!それでは甘すぎますわ!!」

「いやいやいやいや、そんなこと言ってないよー?私たちは罰を与えるよ?と言ってもナターシャにはとっては“罰かもしれない罰”…かな?状況が状況なだけに判断が難しいけど、悪評を流すのは罪だったからね。」


陰口をたたかれ傷ついて泣いたなんて言ったら泣いたことを知らないリリアンがまた荒ぶりそうだし、ナターシャさんも責任からまた泣いてしまうかもしれない。

私はそんなことは望んじゃいない。


「そうですわね、“人によっては罰にはならない罰”ですしね。勿論この噂を貴方が流したなんて表沙汰にはしませんし、極めて穏便な解決策ですわ。」

___だからナターシャにはこれで貸しが出来たといえる。使えるものは親でも使うのが現世のリリアン様だよ。

リリアンは笑みを深くしながら

「…例の件もこれでようやく前に進むと二人で喜んだものですわ。」と言う。

「一体なんですの…」と小声で不安そうに漏らすナターシャ。

「ふふふ、私たちが決めたのは、ナターシャさんには私とリリアンの親友になってもらうってこと!!」

「…は?」

「それに、二人で作るクラブに入っていただきます!!クラブは三人じゃないと結成できないなんて言われちゃって途方に暮れていたんです。」

「え?」

「ロゼリさんなんてやめてね?これからはロゼリって呼んで、私もナターシャって呼ぶか…」

「ちょ、ちょちょちょちょっとまってください!!え?は?なんですかそれ!わ、私とリリアンとロゼリさんが友達になるってことですか?」

「ただの友達じゃなくて親友よ」と腕を組み、ふんぞり返りながら鼻息を吹くロゼリ。

「どう違うんですか!それに、二人で作るクラブに入れだなんて…」

「あら、ナターシャはクラブに入っていまして?学園生活を謳歌するのにクラブは不可欠じゃないかしら?それにロゼリの事がまだ嫌でアラを捜したいんでしたらクラブに入ってでも身近に観察したほうが良いんじゃなくて?」

ナターシャは唖然としている。もう呆れてものも言えないようだ。


「あと、これは私とリリアンの二人言だけど、転生者しか居ない空間のほうが話しやすいことも多いんじゃないかなーって思って作ろうって話になったんだよねー。」

「あらやだロゼリったら二人言が大きいこと。ナターシャに聞こえてしまったらどうするの?」

そんな二人の茶番にナターシャは楽しそうに片手で口を押えながらフフフと笑った。

「フフフフフフ…ああ、おかしいですわ。貴方たちって本当に…。ああ、もう…その罰仕方がないですから甘んじてうけさせていただきます。あーホント、わたくしにとっては酷い罰ですわね。」

ロゼリとリリアンは顔を見合わせて笑い、二人そろって「よろしく、ナターシャ」と声をかけた。



ナターシャも「これからよろしく。ロゼリ、リリアン。」と笑いかけた。

ノア「それで?言い残すことは(銃を構える)」

雷炎「待って!!待ってって!!次の回は!!出番があるから!!」

ノア「なるほど…。」

雷炎「ホッ…」

ノア「(銃を撃つ音)」

雷炎「【即死】」

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