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ドラゴン娘とラノベ作家の現代生活  作者: 福耳 田助
2章:ドラゴン娘は現代生活を学ぶ
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12月6日(7) ドラゴン娘照れる

一話だけですが、ギリッギリで2017年最後の投稿に間に合いました。

本当はクリスマス頃に二、三話投稿するつもりだったんですが、無理でした。

理由を一文で表すならば、

“風邪と結膜炎のダブルパンチでメリー苦しみます”。

未だに咳が止まらず、接客業なのに辛いです。



「「「ありがとうございました~♪」」」

「どうも~」

「………」ぐったり


 雑貨や小物等の買い物を済ませ、二時間程して戻ってくると、そこにあったのは大体予想通りの光景だった。

 大小合計七つの大量の紙袋。

 結構な金額が表示されたレジ、それでも予算内なのは流石にプロか。

 そしてぐったりと力の抜けたディーネ。


「…大丈夫か?」

「…大丈夫じゃない」


 疲れ果ててるな。

 まぁファッションに興味ない人間が強制ファッションショーさせられれば当然か。


「うう、何なんじゃ、あの熱意は…。 次から次に色んな服を持って来よって、あれは本当に見立てていたのか? どうも弄ばれていた気がするのじゃが…」


 それは多分合ってると思う。

 お姉さん方皆、儲けが出たのとは別の意味でツヤツヤしてたし。

 飾り立て甲斐があったんだろうな。


「寸法を測る時も妙にあちこち触られたし。 肌のけあ(・・)、ってなんじゃ。 何もしとらん」

「…」


 しまった、やっぱり残れば良かった。

 見るのは無理でもその辺の会話を聞いてるだけでも楽しそうじゃないか。

 しくじった。


「…其方、今何ぞ不埒な事を考えなかったか?」


 鋭い。


「気のせいだ。 それより…」

「? なんじゃ?」


 今ディーネは買った服の内の一式をそのまま着込んでいる。


 上は白のニット、下は青地にチェックの膝丈スカートと厚手の黒タイツ。

 足元はダークブラウンのブーツに、グレーのソックスで防寒もバッチリ(ディーネにはあまり関係ないが)。

 これらをベージュのムートンコートで纏めている。


「その服、似合ってるな」

「む、そうか? 確かに先程までの格好より動きやすくてしっくりくるが」


 見た目は完全に現代の女子だ、それもかなり可愛い。

 さっきからすれ違う人間が男女問わず、皆ちらちらと見ていた。

 特に男共は先ずディーネを見て、次に隣にいる俺を見て露骨に肩を落としている。

 気持ちは分かる。

 立場が逆なら俺もそうしてる。


「ああ、可愛いと思うぞ」

「…そ、そうか」ふいっ


 何やら顔を逸らされてしまった。

 怒らせたかと思ったが、よく見れば耳が赤い。

 ひょっとして照れてる?

 流すか呆れるかだと思ったのに、想定外の反応。

 そういう反応を返されるとこっちも照れる。


「「…」」


 いかん、気まずい。

 何だこの甘酸っぱい空気は。

 付き合いたての十代カップルか。

 空気を、空気を換えねば。


「えーと、取り敢えず一度車に荷物置きに戻ろうか。 抱えて歩いても邪魔だしな」

「う、うむ、そうじゃな」

「そうしたらもう昼だし、飯にしようぜ」

「(キュピーン)ほう、外食は初めてじゃな。 何を食べるんじゃ?」


 そして一瞬で霧散する甘酸っぱさ。

 それはそれでどうなんだ?

 ちょっと複雑。


「…ここには飲食店街、色んな食い物屋が集まったエリアがあるから、そこに行ってからどこに入るか決めようか」

「色々な、か。 楽しみじゃのう♪」


 ま、俺達はこの方が合ってるか。


「何をしておる、早く行くぞ!」

「はいはい」






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