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書き散らしたネタと詩の倉庫  作者: 夜月
ネタ文と詩
6/11

策略家肉食系女子と無口おバカ男子  :文

 





 策略家肉食系女子と無口おバカ男子の恋。



 策略家肉食系女子は、見た目は爽やか勤勉女子。中身は罠を幾つにも張り、陥れて頂く女子。獲物は取るまで逃さない。お前は何処かのハンターか。



 そんな肉食系女子がなんの間違いか、おバカ男子に恋をする。


 無口おバカ男子は、見た目は寡黙でスポーツマンな男子。中身はよく考えず行動する、からだを動かすのが好きなただのおバカ。悩んだらとりあえず動いてみる。ただの脳筋である。




 出会いは、少しの偶然だった。


 気まぐれに朝早く肉食系女子が登校すると、広いグラウンドに、ポツリと一つの影が落ちていた。

 彼女が近づいてみて見れば、そこにはそう、静かに淡々と体を動かし、キラリと光る汗を流すおバカ男子の姿があった(乙女フィルター装着済み)。


 肉食系女子のハートは盛大に撃ちぬかれました。バッキューーーーーン



 それからと言うもの彼女は、有無を言わせず、彼を捕獲するために周りに協力をお願い(強制)する。上下左右全てに罠を仕掛け、自らも使いおバカ男子のハートを取ろうと奮闘したのである。



 「◯さん! これ、どうぞ。家で作ってみたよ!(どうだ、手作りスイーツの威力は!?)」


 「(あ、オレの好きな甘いモンだ。うわあ、〇〇さんっていいひとだな)……ん、ありがと」


 「…………い、いいえ。部活、頑張ってね(ああああ、反応がよくわからない! くそ、そんなところも可愛いんだよ!)」



 でもおバカ男子は鈍感(おバカ)なので、なかなか肉食系女子の好意に気が付かない。




 そんなある日。



 階段を肉食系女子が降りていると、おバカ男子が下の方から段を上がってきた。


 思いもよらない鉢合わせに動揺した彼女は、ズルっと階段から足を滑らせてしまう。


 下の方にいたおバカ男子は落ちてくる肉食系女子に驚き、守ろうと手を伸ばす。



 そのまま二人は下まで落ちてしまった。




 はっと気が付けば、二人の唇はひたりと合わせられていた。


 そのまま数秒間固まり、状況を理解した肉食系女子はおバカ男子の上から飛び退く。



 「うあ、え、ご、ごめん!」


 「…………あ、いや」


 「助けてくれて、ありがと! じゃっ!」


 「……ちょ、」



 ダダダダダダ…………(走り去る音)




 恥ずかしさにお礼もそこそこに、肉食系女子は逃げ出す。


 未だ理解が追いついていなかったおバカ男子は、駆けて行く音が聞こえた時に、やっと状況を理解する。

 カァァと染まる頬。仲良くしていた人の初めての唇の感触は――――


 ――――――――とても、柔らかかった。



 この事件により、彼の方も肉食系女子への恋心が芽生える。



 やっとこさ芽生えた恋心と、彼女の執念により、二人の距離はぐんと近付く。


 クラスメイトから、知人に。


 知人から、友人に。


 そして、友人から――――――――――――――――






 「ずっと前から、大好きだよ。…………付き合って、くれませんか?」





 ――――――――恋人に。





 見事おバカ男子の心を掴んだ彼女は、おバカ男子の本性を知る。

 だがしかし、そんなところも可愛い! と肉食系女子は関係ないとますます彼への愛を深まらせた。



 おバカ男子も、策略家な彼女のことをおバカなりに理解し、包むように彼女の事を愛した。





 そんなこんなで、二人はラッブラブに過ごしましたとさ。








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