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第97話 処女

長らくの休載本当にすみません。

泣いていた。

涙が頬に伝っており、やはり自分も寂しかったのだと理解する。


「ぁ…そのごめんね…」


優人さんは少し慌てつつも私に頭を下げる。

私はポロポロあふれでる涙を無理矢理に引っ込めさせて、彼の頭をポンポンと叩いた。


「別にいいですよ…互いに少し落ち着きましょう」









優人の家



取り合えず落ち着こうということで優人さんの家にいき、ついでに汚れた体を洗おうということでお風呂に入らせてもらった。


「は~…極楽」


大きな風呂は酷く気持ちよく、ポカポカ気分である。


《服は僕のシャツとズボン着てて。脱衣所に置いてあるから》


ドアの外から優人さんの声が響き、人影が見えた。


「はーい」


一応そう返事をすると優人さんの影は消えた。

それを確認してからお風呂から出て服を着る。


「大きいなー…」


厚手の長袖シャツを上から着るが、やはり大きいので鎖骨はズルズルだし下も膝小僧が隠れるくらいにズルズルに長い。


「あ、下着…」


そう思ってチラリと横をみると、私の下着及び服は洗濯機の中でグルグルと元気に回っている。


流石に着れないのでノーパンを我慢してハーフパンツを履く。勿論ユルユルだが紐をグィイッと絞りまくってなんとかした。


そうしてズルズルシャツにブカブカズボンの小学生というマニアックな姿が出来たが…まぁ、別にいいだろう。我慢しよう。


その姿で脱衣室から出た。


「あ、出来たんだ…って、髪を乾かさないと駄目だよ」


外で優人さんが待っていてくれた。

彼は一枚タオルを手に取ると私の頭にのせた。


「じゃあ、僕はちょっと出掛けてくるよ」


「どこにいくんですか?」


「うん。ちょっと死んでくる」


「は?」


隼人にね、行かないでくれって…すごく寂しくて茜ちゃんを殺しかけたって謝ってくるね」


「いや、本当に死にますよそれ。行かない方がいいですよ」


一旦互いに落ち着こうと言ったではないか。


「いや、落ち着いたら死ぬ覚悟が出来たし、いくよ…。逃げたくないしね」


「はぁ…」


「じゃあ、いってきます」


そういって優人さんは家からから出ていった。


残されたのは私だけ。


「ふぅ…」


さて、どうしようか。

流石に追いかけることは出来ない。


この全身ズルズルノーパン状態で外にいけるほど私の羞恥心は壊れてない。


どうしようかな~?ひまだな~…と思って足をブラブラさせていると…。


ヴァァンン!!!


ドアが破壊された。


「……」


「茜!!」


破壊されたドアの向こうから現れたのは、赤木さんである。早いな。

血相を変えて私を見据えている。


「優人さんは…無事ですか?」


「とりあえず腹パン一回だけしてこっちにきた」


どんなスピードだよ。

とは思いつつも取り合えず彼が生きているならば、私も本題をいおう。


私も逃げたくはない。


「日本に居続けてください」


「それは無理だ」


即答だ。ショックだ。


ぶっちゃけ私は自分が気持ち悪いくらいに溺愛されてるのをしっているので、言えば案外…とか思っていた。


なんだかショックである。意外と私は愛されていないのかも?


ふむ。


「居てくれるなら、処女あげます」


昔、ファミレスで別れ話をしているカップルで女がそんなことをいって別れ話がなくなったのを思い出していってみた。


「…ッブゥ!!」


吹かれた。

でも、結構効果はあるようだ。


「行かないでくれるなら、処女をプレゼントしますよ。なんなら毎日のキスもついてきます。おっぱいも自由にしていいですよ」


深夜のテレビショッピングのオマケのように私は自身が提供出来るものを並び立ててみる。

女子小学生が提供出来るのはもう体しかない。


「それは…っぐぅ…ぅ」


一瞬迷った顔を見せたが、すぐに首をふった。


「ダメだ」


「……」


……イラつく。

なんなんだコイツは…これ以上私に何を出せというんだ。


あーもー!本当にムカつく!苛立つ!寂しい!どこかにいくなんて嫌だ!


「じゃあ、分かりました。他の人に処女を捧げます」


ムカつきから私はそう口を溢した。


「…あ゛?」


赤木さんはとてつもなく冷たい氷のような声を出した。

しかし、私はそれに気づかず話を進める。


「そうですねぇ…白虎隊の誰かにでもあげますか。それとも、全員と交わるのも…グゥ!!」


言っている途中で首を掴まれ、そのままベッドに押し倒された。


「…俺を怒らせたいのか?」


あ、ヤバイぞ。瞳孔開ききってる上に声が氷通り越してドライアイスみたいになってやがる。


あ、怖いぞ。無表情の顔に血管が浮き出てまくっている。


あ、殺されぞ。手の握力がじょじょに強まっ…グァ!?


「…ッグゥ…ッゴ…ッーっー」


ギチギチと喉を締め付けられ、息が出来るか出来ないかの間で力調節される。

足をバタバタさせてみるが赤木さんの片足で制され、必死で腕を剥がそうと両手で抵抗するがどうにも出来ない。


赤木さんは冷めた目に無表情のままで自由になっている左手で私の服の中から手を入れ、腹を直にさわった。


そして、耳元で囁く。


「ここに孕ませるぞ」








休載明けそうそうにムーンライトノベル行きとか嫌だ。


茜は処女をあげるということがどういうことかいまいち分かってません。耳年増なだけです。ついでにまだアレは来てません。

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