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元管理職、経済力で異世界を支配する  作者: わた
一章

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35/49

閑話 魔王

前回が説明のような文章だったので今回は一人称視点の話です。

少し読みにくいかもしれません。

「あ~、暇だ〜」


そんな声が出ちまった。

ここ数百年は運動してないからな。


最後に運動したのはいつだったか?

魔法ぶっ放して〜な〜


100年間ぐらい寝ていたから体がガチガチだ。

久しぶりに暴れたいな。でも戦争したらめんどくさいからな。

実際に魔物を暴走させて二回ほど遊んだ。

だが、自分の力は発揮できないし、後々いろんな幹部から怒られるしで面倒だった。


は〜っ、

机の上には書類が山のように積まれている。


一枚だけ手に取ってみた。

やめた。

面倒くせえ。


部下に任せた方が成長にも繋がる。

完璧だな。よし、決定!


「ワン!」


ん?なんか変な声が聞こえたぞ?

外に行ってみるか!


長い間閉じこもっていたせいか、やけに新鮮に感じるな!声がしたのはこのあたりか?


ガサガサ。ここか?


「ワンワン!」


何だコイツ?見たことがない生物だ。


近づいてみるか。おっ、逃げない。

勇気あるな!こいつ。


俺をじっと見ているな。


軽く魔力を流してみるか。俺の魔力は大体の生物を気絶させるからな!


「……?」


倒れないぞ!何も感じてない顔してやがる!

さらに強めてみるか!


「……?」


倒れない!こいつ面白い!触わってみるか!


「ワン!ワン!」

うわっ!びっくりさせんなよ!


でも、敵意はなさそうだな。急に触ろうとしたから驚いたのか?


「ごめんな、触っていいか?」

「ワン?」


おおっ!ふわふわだなお前!

そのまま持ち上げるか!


軽い!

暴れることもない。


じっとこっちを見てる!


「お前、かわいいな!飼うか!」


そうして数日が過ぎた。


「あ~、暇だ〜!」


謎の生物の世話をしている間は暇じゃないけどよ。一日二回の散歩ぐらいじゃ足りねえよ!


仕事はどんどん湧いてくるしよお!


「ワン!」


こいつ急に鳴き出したな。

「ん?どうした?」


じっと一点を見ているぞ?

あっちか?


「ワン!」

「おいおい、急に歩き出してどこ行く気だ?」


ついていくか

こいつ城の中を迷いなく進んでいくな。


「お前、そんなとこ行ったことあったか?」


廊下を曲がり、さらに奥へ行こうとしてんのか?


ていうか、その先は


「……おい、そっちは」


封印庫だぞ。

古代の遺物や、危険すぎて使えないものをしまってある場所って聞いたな。


「普通は入れねえんだけどな?」


結界が張られているはずだ。


「……は?」


結界、無視したぞ今。

なんの躊躇もなく入っていきやがった。


しかたねえ。俺も入るか。


ギイッ、ガチャン。

ここ、魔力が濃ゆすぎだろ。


「お前、ほんと何なんだよ?」


うわっ!急に箱の前で止まった。


見た目は古びた石の箱だな。

誰も触れたことがないやつだ。


「それ、やめとけって」


遅い。


おい!箱が、すこし光ったぞ!

まずい!解除しかけてる。


「おいおいおい、待て待て待て!」


慌てて魔力を叩きつける。

強引に抑え込でみるか。


シューッ。


ふーっ。光は落ち着いたな。


「……危ねえだろがよお。」


こいつ何も分かってない顔でこっち見てやがる。


「お前、やばいやつだな?」


そのとき、急に扉が勢いよく開いた。


「魔王様!!」


げ、来た。


幹部の一人だ。

顔が怒りで固まってる。


「どこにいらっしゃるかと思えば、仕事を放置した上に、封印庫で何をしているのですか!?」


「あー、ちょっとな?」


「ちょっとではありません!!書類は山積み、報告は未処理、さらにこの危険区域に無断で――」


長げえよ。

めんどくさい。


「で、それだけか?」

「それだけではありません!!」


幹部が下を見やがった。


「……それは、何ですか?」

「拾った」

「拾った……?」

「なんか面白そうだったからな」

「処分します」

「……は?」

「危険性が不明です。封印に反応した時点で排除対象です」

「やめろ」

「ですが、」

「やめろって言ってんだろ!」


幹部が止まった。


「それに手出したら、次はねえぞ」


「……失礼しました」


ちっ、ようやく出ていきやがったな。


「お前のせいでめんどくせえことになったな」


また歩き出しやがった。今度は出口の方か?


「……今度はどこだよ」


そのまま城の門の方へ向かってるみたいだな。


「外、行きてえのか?」

「ワン!」

「……ははっ」

「しゃーねえな」


久しぶりに外に出る理由ができたな。

でも、どうせ行くなら遠くに行きてえ。


そうだ!

人間の見た目、力で街に出て、面白そうな人間がいたらそいつを仲間にして喧嘩でもしよう。

俺の性別は男でいいや。


楽しみを見つけた魔王は止められない。

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