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廃カス課金プレイヤーがチート知識で神職『リミットブレイカー』になるまで  作者: なんくるないさ~
第一章 始まりの街編

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プロローグ

クスクス笑って頂ければ幸いです(^^)

少しでも面白いと思って頂ければ、ブックマーク、評価をお願い致しますm(_ _)m





<おめでとうございます!>



<あなたは全ての条件をクリアしました!>



<これより神職【到達者(リミットブレイカー)】の職業を解放しま――> 

プツ、、、


…………

…………

…………

…………

…………

…………


「えっ、、、、、、、、、」


急に目の前が暗くなった為、おれはベットから飛び起き、自分が被っていたVRのメットを外すと、それを手にとって確かめてみた、、、


…………

…………

…………


「なっっっっっっっっっっっ!!!!!!」


声にもならない声という表現が正しいのかはわからない。


が、周りには人がいるため、おもわず叫び狂いたかった声が行き場を無くし、熱くなった喉元では、おおよそ人が発していい訳が無いような音を、ぐるぐると循環させていた。


脳内の沸点が、容易く限界点へ到達したことを体で感じ、頭を搔きまくりながら、完全シカトを噛ましやがるVRゲーム機の電源ボタンを、壊れたおもちゃのように連打していた。




―――時刻は深夜2時。


ここはとある海の見えるキャンプ場のテントの中。


付かなくなったゲーム機を目の前に、ムンクの叫びを模倣し、ただ涙を流し、脱力していた。

暫くはそのまま(阿)呆けていたとしても、誰にも見られることはないだろう、、、


しかし、こんなヘルメットを凝視していたところで何も変わりはしない。


気を取り直して海でも見に行こうか、、、


いや、、、

きっと無理だ、、、

涙で前が見えない、、、




―――時刻は深夜3時、、、、。


まだ余熱で脳内の細胞がダラけていたが、ようやく再起動することが出来た。


ゲーム機が切れてしまった原因は、目立った外傷も無く、再起動も出来ない事から、おそらく長時間の使用による故障のようだ。


来る日も来る日も1日18時間は使用していたもんな、、、

1年前に買った最新モデルのゲーム機だったのに、、、

そういや昨日高温になったり変な音が鳴ったりしてたっけ、、、

まぁここまでフル稼働してたら、そりゃ壊れもするよね、、、

ふふふっ、、、



んなこと関係あるかーーー!!!!

ちくしょう!!!

ちくしょう!!!!!

ちくしょう!!!!!!!!

やっと神職解放出来たと思ったのに!!

もう1度あのミッションをやれってか!!

ふざけんな!!!!(自業自得)

ふざけんな!!!!!!!(自業自得)

ぷざげんなー!!!!!!!!!!!(自業自得)






―――時刻は深夜4時半、、、、、。違うな、朝だ。朝。


呆けていても生理現象は訪れる。


テントから這い出し、少し明るくなった景色を眺めながら、キャンプ場のトイレへ歩き出す。


用を済ますと、缶コーヒーを手に取り、気持ちを落ち着かせようと海へと向かう。


少し自己主張をしがちな腹につっかえながら、海辺の階段に腰を下ろし、寄せては返す波の音を聞きながら、今のこの状況と少し向き合ってみようと思った、、、




29歳無職の独身。


彼女がいたことがなけりゃ、この年まで働いたこともなかった。


幸い親が裕福であった為、親の脛をかじるどころか、毎日毎日せっせと、木槌とノミで削り取り、生きていた。



中学生へ上がるころにネットゲームと出会い、それからはほぼ通学もせず、家でゲーム三昧のような日々を送っていた。


母親がキレた。


ゲーム機をなんとか隠して登校し、ほぼ1日を保健室のベットで過ごせる計画を立て、ゲーム漬けの生活を続けていた。



高校受験をするつもりがないことを伝え、じゃあ何をするのかと聞いてくるもんだから、毎日ゲームに決まっているだろうと答えてあげた。


父親がキレた。


泣く泣く高校受験を無事にやりすごし、中学と同じよう、出席日数をギリギリ確保しつつも、変わらずゲーム漬けの毎日を送っていた。



高校卒業後、お年玉やらなんやらで貯めたお金が結構あったので、自立する為に家を出ると親に伝えた。

もちろん、誰にも邪魔されず毎日ゲーム三昧を送るためだ。

自主的に自立したいと言った事がよっぽと嬉しかったのだろう。

初めて人が真剣に万歳三唱してるのを見た。

腹を抱えて笑ったら怒鳴られた。



親の比護の元、ぬくぬくぬくぬく育ったガキが1人でやって行けるのか心配になったのだろう。

家を出て行く日に親のクレジットカードを手渡された。

えっいいの?まじで?

ちゃんと大切に使うのよと念を押され、笑顔で愛してると伝えた。

ひきつった顔をしていた。



ある程度立派なタワマンに、ある程度高価な家具を取り付け、幸せなゲーム人生を開始した。

ウーバーって最高。


あまりにも出歩かないのもまずいかと思い、キャンプ用品を買い漁り、親にバイト友達とキャンプ中という擬装写真を送付し、ソロキャンプをしながらテントの中でゲーム。

自然って癒されるぅぅぅぅ。



転機が訪れたのは今から3週間前のある日。

課金につぐ課金を、親のカードで支払っていたことがバレた。

先月の請求額3桁万円。


妹が刃物を持って追いかけてきた。


カードも銀行の通帳も止められ、タワマンの部屋からも出て行けと言われた。

持てる限りの高級家具とキャンプ用品を持って、楽園を後にした。




そして、現在にいたる。

家具を売って暫くの生活費を確保し、こうしてキャンプ場で変わらずゲーム生活を送っていた。


しかし、こんな生活もずっとは続けられない。

いつかは現実と向き合う日が来るのだ。


そう思いながら海の際を眺めていると、何か箱のような物が流れついているのが見えた。

少し気になったため、近くまで行ってみる。


宝石箱くらいの大きさだろうか。

手に取って確かめてみた。


あれ?見たことあるぞ?


これはさっき脳内エンドルフィンを大量に発生させてくれやがったゲームに出てくる立体パズルだ。


達成しなければならないミッションで、解く必要があった為、必死こいてやってたのを覚えいる。


フツフツとさっきの怒りが込み上げて来て、上等だと思いパズルを解き始めた。



1度やったことはあったが、あのゲームの中でも最難関のパズル。


格闘すること1時間余りだろうか、ようやく終わりの兆しが見えて来た。


周りには海辺で散歩しているキャンパー達が、素敵なロケーションの中、いい年した大人が何をガチャガチャ真剣におもちゃで遊んでいるのかと、痛々しい目で見ないように見ていた。




「―――よし!解けた!」


思わず人の目も気にせず叫んだおれの顔は、朝日に照され汗だくになっていた。


いやいやしかしこれはすごいすごい。


よくここまであのゲーム通り再現したもんだ。


難易度もそのままに、箱の作り込みも見事なもんだ。



さて、中には何が入っているのかな、、、


そう思い手を伸ばして扉を開けた、、、



―――その時!


箱から、目も開けていられないような凄まじい光が辺り一面を照らした!



反射的に目を閉じた瞬間、どこか体から重力が抜けたかのように、一瞬の浮遊感を感じたところで、


おれの体はその海辺から、スッと消えてしまった。




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