僕の人生はくすんでいますから。
何をしても、うまくいかない。色々な無理難題を押し付けられる。
自分のやることなす事に勝手に言及される、
周りとの劣等感を抱いて自信を無くしてしまう…
(もう限界だ、、)
そう思って公園のベンチで一人で黄昏ている僕明日川凪兎は、私立星羅高校に通う高校2年生だ。僕のクラスでの立ち位置はいわゆる《いじられキャラ》というやつだ。
いじられキャラと聞いて、羨ましいと思う人も少しはいる?と思うが、
この話を聞いたらそんなことは言ってられなくなるだろう。
ここからは、いじられキャラのきつい例を挙げていくよ。
授業で先生が、
「〇〇さん、次に発表する人を当ててください。」
と言う時がある。
その時に、先生がそれを言った相手が男子生徒だった場合、
8割ぐらいの確率で僕に当たる。
僕とたまにしか喋らない人も、僕を当てないといけないという空気に飲み込まれて
僕を当ててしまう。
「何か面白いこと言って」
「文化祭のこの役やれよ」
「〇〇さんに声かけてこいよ」
などなど無茶振りは日常茶飯事。
そして、極めつきには、例えばテスト前勉強している時に
「お前が勉強しても点数とれるわけないんだから無駄やん」
と言われたり、逆にいい点数を取ると
「裏切りやん。きも。」
と言われたりする。理不尽だ。
他にも数えきれないほどあるが、キリがないのでここら辺で締めておこう。
今まで散々悪いところを言ってきたが、いいところもあるにはある。
まず、いじられキャラというのはいい意味でも悪い意味でも目立つので、
色んな人に知られる機会が増えて、話す機会も増える。
まぁ、他人を介してが多いんだけど。
他にも、僕がいじられて笑いが起こると、クラスの雰囲気が良くなる。
これは結構いいことだ。クラスは明るくいてほしいからね。
いじられるのはどちらかというと嫌だ。
でも、いじられて悪い気がしない自分もいる。
だからと言って、毎日楽しいかと聞かれるとそうでもない気がする。
そんなあやふやな感情が、胸の内を常に漂っていた。
あぁ、自分ってどんな風に生きたいんだろう。どうすればいいんだろう。
特別なにもできるわけでもない僕は、
自分の情けなさに悔しさと同時に涙が込み上げてきた。
思ったよりも涙が溢れてくる。こんなに泣いたのは久しぶりだな。
そんなことを思っていると、何やら人影が近づいてきた。
涙でぼやけていた目を擦り、顔をあげた。
同じクラスの桜島清花であった。




