この世界で生きていくには病みすぎる
思うことは沢山ある。
あり過ぎて混乱してしまうほどだ。
落ちて平坦になって上がってを繰り返す凸凹な感情から、凸はどんな感情を抱くのか、凹はどこからどこまでの期間凹で居続けるのか。少女の感情はぐちゃぐちゃで平らな道なんてないのか。
小さな体で自問自答する中で、彼女がみつけた答えとは?
コミュニケーション障害から抜け出せない。
抜け出そうとしていないだけじゃないかと言われてもおかしくないが、私は何度も挑戦した。挑戦して何とか抜け出そうと答えを見つけようともがいた。一時は光が見えた。この道筋をたどっていけば大丈夫だと。
だが、また見失った。道は消え、光は途絶え、また迷子になった。またとまたと、その通り何度も繰り返している。
人の手本を頼りに気持ちをつなぎとめようともがいた。
何日も何日も恐怖と隣り合わせ。振り向けば恐怖がそこにいる。
会話できない。石になってしまう。
声が震える、出てこない、発音できない、
ひとりの時、物を口にすれば止まらなくなり、食べ続けて、胃が気持ち悪くなり、全身がだるくなり、座っているのも起き上がっていることが辛くなる。寝れば重鎮がのしかかり手足が動かない。呼吸も荒くなる。息切れがする、身体が痙攣する。
食べなければお腹はすいて、全身がだるくなる、力が入らなくなる。だけれど、食べれば具合が悪い。
少し食べただけで、もう座ってはいられなくなる。眠気とだるさに襲われて勝てなくなる。
夜は泣き止まない、顔全体が腫れて、深海魚、整形に失敗した面の様。悪夢を見て、朝方に悲しい夢でも見たのかまた泣き出す。
大切な人に心境を話すも、逆に悲しませてしまうし、傷つけてしまう。それに後悔して病んで、また泣いて、だれにも頼っちゃダメだと言い聞かせて寂しくてまた泣いて、その虚しさに呆れて、生きてる意味が分からず、ずっと にたい にたいと思い続けて十数年が経つ。家族に生きる言葉をもらっても、もう振り返れなくなっている。振り返れる元気も気も無い。
ほんと、はずかしい、恥ずかしいくらいみっともない。
いつかを夢見て、理想を夢見て、、1年またい1年とあっという間に過ぎ去っていく。気がつけばもう明日になっていて、夢を描くだけしかできない。実現したいけど、理想は理想で止まったまま。
ムリだよ叶えられない。叶える力も気力もない。想像することだけで精一杯。頑張ろうも綺麗事だけ。動けない。
最悪な人生を辿っている。
言葉が出ない。出なかったらどんなにいいことか。喋れないだけで世界がスムーズになる気がした。それは私だけの世界なんだろうが。ニコニコしていればいい。笑顔だけ見せて生きていけたらどんなに楽か。何を言われても何をしていても笑顔。誰といたって笑顔だけの私の世界。いらない言葉いらない労力は捨てて笑顔だけで1年また1年と過ごしてみたい。
ふと考えてしまった。こんな愚か者。
この広い部屋の中で小さく蹲って、持て余してばかり、一人には勿体無い部屋。
私なんか、小さな隙間で十分。
どうせ動く範囲なんてそんなもん。結局ここに居るんだから広く使ったってしょうがない。
病み始めの合図は解っている。
解っているけど、対処できない。
する気が無いのか、自分でもわからない。
動けない。動きたく無い。でも
スタートしてしまう
あと少しで
崩落。崩壊。
正式に言えば後悔と呼ぶ。
後悔は過去のこと
過去はもうどうにもならない。一度行動したことはやり直せない。
どれだけ思い詰めたって、悔やんだって、それを伝えたって元には戻らない、無かったことにはできない。泣いても叫んでも死んでもその事実だけは残ったまま。
過去が犯した罪は、同じだけの時間と身をかけて償っていかなければならない。
どんなに病んでも、病んだ分だけその人が幸せになる事はないし、同等の傷を負うことはできない。
過去を思い出して咎めても、その後悔はずっと死ぬまで心に刺しておくこと。消してはいけないもの。もし消すのであれば、それに関わった全ての人々に謝罪と敬意を持って残りの後始末も手間もかけさせぬよう死と向き合いなさい。
死を夢見るのであればそれは正解じゃない
正解なのは、死を持って生きること
半死半生と共に最後を迎えなさい。
決して、己の手で終わらせないことを約束しなさい。
今回も見て聴いて読んでいただきありがとうございます。
「約束しなさい。」それはきっと、彼女のけじめでもあり、これ以上周りに迷惑をかけないように生きる選択肢を選んだ瞬間だと思います。彼女も皆さんに拝見していただいて心が救われていると思います。
感謝感謝でいっぱいです。ありがとうございました。