授与式とお豆さん
ちょっと時間を置いての投稿となりました
その分面白さ倍増…
なわけないじゃないですか!!
スルーされ長い間放置されていたネコはついにシビレを切らし(?)部屋の中に入ってきた
ネコはやっぱりただのネコじゃなかった
それはあの時、窓の外からじっとこちらを見ていた時からわかっていた…
というのもこのネコ…
尋常じゃないくらいに太っている
まる…いや、円だ!
こいつには円周率が適用できる!!
「ララさん…だったかな?」
「あっ…はい。ララ・スティーブンソン・吉岡でやらせてもらってます」
「フフッ…この世界の方はとても名前が長いのですね
おっと…申し遅れました。私の名前は
ёжсуです」
「・・・よろしくお願いしま…」
「無理だ!!発音できん!」
ララが友好的に話を進める為妥協し、受け入れようとした瞬間あんにゃに阻止された
「ほ?聞き取れませんでしたか…
それでは…そうですね
ヴΖΘΙΜΛ
これならどうで…」
「無理だ!!デブりんにしろ!」
「あんにゃちゃんデブりんはひどいよ…」
「デブりんですか…それで通じるのであれば別に構いませんよ」
「じゃあそれで」
ネコはその外見的特長をもろに反映された名前を快く受け入れた
「ところでёжсуさん」
ララはあんにゃが付けた名前を見事に無視し、本名で呼びかけた
「何で発音できんだよ!!」
あんにゃはそんな事よりあっさりデブりんの独特の発声に適応出来てしまったララに驚き反射的に突っ込みを入れた
ララはあんにゃに気を使いそれでもデブりんと言うのはイヤなので
「じゃあ…ネコさん」
そう呼ぶことにした
「なんでしょうか?」
デブりんもとい本名ёжсуは"ネコさん"を自分のことだと即座に理解した
そして、
シックリきていた。
「ネコさんは何のご用件があって家に上がり込んで来やがったんですか?コノヤロー」
「ララ…?」
ララはネコとはいえども無断で人の家に上がり込んで来たのを何気に良く思っていなかった
それがついうっかり言葉に表れた
「用件は…そうですね
ワープポイント、つまりあなたの書いた絵を頂きにきたのです」
「私の絵を?」
「そう。先程の件で既にご存知の通りあなたの絵は次元を超える扉になってしまっているのです
それを譲って頂きたい」
「それを一体なんに使うんだ」
あんにゃが割って入った
「それはこの世界の者に扱える代物ではありません
なのでこちらで有効に活用させていただきます」
「有効に…とだけ言われてもわからんな
もう少し詳しく教えてくれ」
「えぇ、では簡単にご説明いたしましょう
私達はここより遠く離れた場所で暮らしております
距離にして…この星の言い方ならば
およそ8兆5000億キロメートルといったところでしょうか」
「遠いな」
ピンときてないがとりあえずあんにゃは言ってみた
「いえいえ、そうでもないのですよ。
すぐにいけますよ
ほら、こんなふうに」
そう言った途端ネコの前足(と思われる部分)が消えた
「な!!どうなってるんだ…」
「その絵と同じです
私は足をワープさせたんですよ」
「ネコさんすごーい♪」
「感激してる場合か!
いや、待てよ!?何かおかしい…
そんなことが出来るんならなんで!
なんでララの絵なんか欲しがるんだ?」
「ネコ:ほ?」
「あん:は?」
「ララ:えっと…」
「言うことが無いんだったら無理して入ってくるな…」
「えへっ…♪」
「ああ…そういうことですね?
つまり、扉なぞ使わずともワープすることが出来るのに、何故扉が必要なのかと…」
「そーなの?」
「そうだよ。ララ」
「理由は簡単です
私は意のままに体を全部、一部だけでもワープさせることが可能です
ですが、それは頭の中に思い浮かべる事の出来る場所のみなのです
知らない場所へは移動できない
私達はワープすることであなた達よりも広範囲に渡り活動領域をもっています
しかし、それが出来なければ…それはあなた方人類と大して変わりありません
結論を言うと私達はその活動領域を更に広げる為にその扉が必要なのです
ララさんの絵から出てきた生き物は私の見たことのないものばかりでした
つまり、それは私達の知らない場所に繋がっているということです」
「ほえー…すごいね。あんにゃちゃん」
「お前が開いた扉だろ…」
「理由はお話しました。
どうでしょう、お譲り頂けませんか?」
「あ…ん…特にこちらに害はない気はするが…」
「良いよ!あげる」
「本当ですか?」
「おい、ララ勝手に決めんな!!」
「だってあんにゃちゃんこれはララが書いた絵だし…ここにあっても変なのが出てくるから困るだけだよ」
「いや、まあ…確かにそうだけど…」
「はい。どうぞ♪」
「ありがとうございます
おっと…また何か出かかってますね」
あんにゃがどうも納得いかないご様子の内に授与式は平和に穏やかに一瞬で終了した
「まぁ、いいか…」
もしかすると世界を揺るがすかも知れない大変な事態なのかも知れないが、ただのどこにでもいる普通の女子高生でしかないあんにゃにはどうしようもないことだったのであっさり諦めた
「ふふふ。ネコさんもふもふ…」
「…」
しばらくモフられた後ネコは
「そろそろ帰らなければなりません」
と今まで何度となく聞いたことのあるツマラナイ台詞を最後に帰ろうとしたが
「ちょっと待ったあ!!」
あんにゃ・ブロイザー・スウィフトがそれを許さなかった
「どうかなさいましたか?」
「どうもこうもないぜ…このままじゃ私達はただ失っただけだ。
これでは次回に繋げない」
「もう終わっちゃえば良いよ!」
「そうはいかないよララ。
このまま終わるわけにはいかない。何故ならば…
私とララにまだ、何の進展もナイノダカラッ!!」
「ならばどのようにすれば宜しいのでしょうか?」
「今回はいつもより文字数割り増しの特盛回だ。
一波乱起こさないとただのダラダラ長ったらしいグズグズ回になる
なので、ここで…R-15を多いに活用させてもらう」
「あんにゃちゃん…さっきから何言ってるの?」
「ネコ!お前がどうしても帰りたいの言うのならば…その前にララのパンツをずり下ろすくらいのことをやってから帰れ!」
「なんでララなの!?あんにゃちゃんが自分で脱げばいいよ!!」
「私じゃダメだ。理由もちゃんとある
私は女子高生ブランドのタグを付けておきながら…
私は…
紐パンなんだよッ…!!」
あんにゃは囁く様に小さく、だが力強い声で言った
「しかも黒」
「なぜ色まで言ったし…」
「やはり世の男子諸君が女子高生に期待するのは純白おパンティーか縞パンと相場が決まっている」
「そんな…第一ララがそれを履いていると決まった訳じゃないよ!!」
「剥いでみればわかるさ…」
あんにゃの目付きがターゲット捕捉モードに切り替わる
ネコを呼び止めておきながら結局自分で手を下すことを選んだあんにゃに
もう…迷いや躊躇いはない
「死ぬ気だね…あんにゃちゃん」
「あぁ…最高の状態で果ててやる。」
二人はお互い見つめ合いあんにゃは総合格闘技のような構えをとり、ララは四股を踏み親指で鼻をピンッと弾いた
「さっそくだが決めさせてもらうぜ!」
あんにゃはそう言うと超スピードでララの背後へ回りスカートの中に手を突っ込む
「はっ…!?」
ララの気付いた時には既にパンツに手をかけていたが、ララが振り向いた瞬間にスカートがヒラリ
あんにゃの目線から下着がまる見えになり
「ぶふぉあッ…!」
予期せぬダメージを与えた
「あれ?」
ララは状況が掴めなかった
お尻の辺りに感触を感じて振り向いたら、見覚えのあるヤツが鼻血を出して倒れている。
「やっ…やるな…ララ…」
「あんにゃちゃんいつの間に後ろに行ったの?」
ダメージは思ったより軽く鼻血もすぐに止まり素早く立ち直すあんにゃ
「今度はそうはいかないんだぜ」
今の立ち合いで後ろに回るまでもないと思ったあんにゃは今度は正面からのアプローチを試みた。
が…
距離を詰めようと駆け出したと同時にララも動いた為に
「あっ!!あんにゃちゃんいつの間に!!」
ララのBもしくはCカップに
挟まった様なそうじゃない様な感じになった
膝から落ちそのまま崩れる血みどろ少女
「あんにゃちゃん!!」
「うぅ…」
「勝負あった様ですね」
幸せそうな表情でうつ伏せになったあんにゃからは既に戦意は失われたようである
「あんにゃちゃん今日これで2度目だよ…
本当に死んじゃうよ」
「ぁ…あぁん…ん…」
「ふぅ…仕方ないですね。治して差し上げましょう。」
そう言うとねこは片前足を時空の穴に突っ込み、そこから何かを取り出した
「ほぇ?マメ…ですか?」
「これはニャン豆です。さあ、あんにゃさんこれを食べなさ…!?
首の骨が折れて飲み込めないようですね…
では、押し込んで差し上げましょう。」
「ん…ねこさん…これでどうなるんでしょうか?
あと、何で首の骨が…」
「まあ、見てて下さい」
「ぅ"…うぅ…う
ウゲッ…!?マズッッッ!!」
「あんにゃちゃん♪」
「ホラ。目を覚ましましたね」
「おぅ"っ…!!まっず…てか臭ッッッ!?
てめえ何てもん食わしやがんだ!!」
「ねこさんあの豆は一体…?」
「あの豆…ニャン豆は…
とにかく臭くてマズイ神様の豆です
その尋常ならざる臭みで生死の境をさまよう者さえ甦らせる」
「神様のって…その1フレーズだけで聞いた印象が随分変わるな…」
「とにかくスゴいお豆さんだってことですね」
「そうです。神様のスゴいお豆さんです」
「おい…その言い方だとチガウ意味にも取れるぞ」
「は?」
「ほ?」
「…いや、何でもない…」
「そうだ!!ネコさん、それは人間以外にも効きますか?」
「人間以外ですか?まあ、私達に効くんですから他の生き物にも効くかも知れませんね?」
「やった!!じゃ、ネコさんちょっと待っててね!
すぐ連れてくるから!!」