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力の行方 ルーフェイア・シリーズ08 作者:こっこ

Chapter:06 反撃

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55/65

Episode:55

「ルーフェイア、こっちからシルファ先輩たちがくるから、行って合流してくれるかしら? 私たちは殿下と一緒に、もと来た道順で外へ出るわ。
 そうそう、これ、あなたの太刀よ」

 つまり、あたしに単独で陽動をやれと言うんだろう。
 もっとも屋内にいた敵うち、かなりが出払ってるみたいだから、別にムチャを言っているわけじゃない。

「了解しました。できるだけ派手にいくようにします」
 使いなれた太刀をうけとりながら、先輩に答える。
「頼むわ。でもムリだけは……しないようにね?」
「はい。先輩たちもお気をつけて」

 そう言って二手に分かれた。
 今度は……足枷がないから思いっきりいけるだろう。
 向こうの角から飛び出してきた相手に、あたしは太刀を構えた。
 さほど訓練もしていないかのような不安定な刃をよけて、あっさりと切り伏せる。

「ルーフェイアっ!」
 死角になっている方向から鋭く呼ばれた。シルファ先輩の声だ。
 もうひとり残っていた敵を薙ぎ払ってから、そっちへ視線を移す。

「先輩!」
 視界にシルファ先輩、ナティエス、ミルの姿が入る。さっきエレニア先輩とシーモアにも会ったから、これで全員だ。

「無事か?」
「はい。先輩たちのほうこそ、なにもありませんでしたか? たぶん――テロがあったと、思うんですけど」
 目の前にいるのだ。大丈夫なのはわかってたけれど、やっぱり心配で尋ねてみる。

「ああ。かなりひどかったが、私たちは全員、無事だ」
「よかった……」
 ほっとする。あの爆発はかなり大きかったから、巻き込まれたら命だって危なかった。

「ともかく行こう。陽動だから、派手にいくぞ?」
「あ、はい」
 返事をしてふっと思いつき、呪文の詠唱を開始した。

「空の彼方に揺らめく力、絶望の底に燃える焔、よみがえりて形を成せ――フラーブルイ・クワッサリーっ!」
「なにっ!」
 炎系でも最上級なのが悪かったのか、シルファ先輩が慌てる。
 でも魔法のほうは思惑通りで、幾つか先の部屋が瞬時にして消えうせた。

「ルーフェイア、これじゃ火災に……」
 その辺はぬかりはない。
「幾万の過去から連なる深遠より、嘆きの涙汲み上げて凍れる時となせ――フロスティ・エンブランスっ!」
 上級の冷気呪文を放って、熱くたぎっていたそこを瞬時に凍りつかせる。これなら火災の心配は無用だ。

「はっで〜♪」
 ミルが歓声をあげる。でも彼女に、言われたくないかもしれない。
「こんどはどっちだ!」
 この騒ぎに、残っていた敵が駆けつけてくる。
 そこへあたしは、無言で突っ込んだ。

 太刀が閃く。
 一閃、二閃。
 あがる絶叫。
――呆れるほどに弱い。

「さっすが。じゃぁあたしもかな?」
 声と同時に気配を感じて、あたしはすっとよけた。苦無がわきを通りすぎて、向こうの敵に突き刺さる。
 即効性の毒が塗ってあったんだろう、その敵はたちまち倒れた。
 その間に、もうひとり切り伏せる。




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