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力の行方 ルーフェイア・シリーズ08 作者:こっこ

Chapter:04 策略

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Episode:37

◇Sylpha
 ルーフェイアが行ってしまうと、急に周囲が寂しくなった。華奢で繊細で泣き虫だが、あの少女には華がある。
 そのあたりのテーブルからグラスを取って、さりげなく辺りを見回していると、声をかけられた。

「いっしょに踊ってもらえませんか?」
「――すまない、失礼する」
 それだけ言って場所を変える。

 育ちの良さそうな貴族の子弟たち。殿下もそうだが、自分の力で得たわけでもないのに「権力」というものを振りかざして、平然としている。
 だが彼らから地位と権力を取ったら、恐らくなにも残らないだろう。

――つまらない、な。

 実力の伴わない力など、所詮は付け焼き刃だ。頼ろうものなら必ずどこかで足を掬われる。
 なんとなく胸元のペンダントをいじって、タシュアを思い出した。彼と比べればこの会場にいる貴族の子弟など、石ころにしかみえない。

 桁外れの実力と、それをさらに上回る精神力。普段それを見せることはないが、タシュアは付け焼き刃などという言葉とは無縁だ。
 今ごろ、何をしているのか。
 と、気配がした。

「――エレニア、どうした?」
「それが先輩、ちょっと困ったことが……」
 どうしたものか、そんな表情でこの才媛が起こったことを報告する。
「あの殿下にも困ったものです。とりあえず下級生たちが、あとをつけてはいますけれど」
 さすがに憮然とした調子だ。

「殿下は……今どこに?」
「つい先程、屋外へ。ナティエスが知らせてきました」
「まずいな。行こう」
「はい」
 2人で急いで向かう。

「他の子は?」
「全員外です」
 脚にまとわりつく裾をさばきながら、横切っている会場が、どこかおかしい気がした。さっきまでと何かが違う。
 なんだかやけに引っかかったが、私はともかく外へ急いだ。殿下のことのほうが先だ。

「あ、先輩!」
 シーモアとナティエスが振り向く。
「殿下は?」
「あっちです」
 2人の案内で、庭園の奥へ走り出す。
 だがとつぜん前に、何人もの男たちが立ちはだかった。




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