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力の行方 ルーフェイア・シリーズ08 作者:こっこ

Chapter:03 変化

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25/65

Episode:25

「――学院じゃ、間に合わないな。日にちがなさすぎる。
 仕方ない、殿下か、その父上にお願いするか」
「あの」
 勇気を振り絞って、先輩の独り言をさえぎった。

「あたし、あの、そういうの……心当たりが」
「本当か?」
 シルファ先輩の問いに、うなずく。

「モノ自体はすぐ出せますし、直すのも2日あればできます。
 えっと、だからあの、迷惑じゃなければ……」
 何だか凄く悪いことをしてる気がして、言葉が尻すぼみだ。

「大丈夫だ。むしろ助かる。
 無駄になるかもしれないが、念のために当たっておいてもらえるか?」
「はい!」
 やっと先輩の役に立てた気がして、あたしは弾む足取りで部屋を出た。

「えっと……」
 こういう屋敷だと、外へ簡単に連絡が出来ない。ここに備え付けの通話石や、学院から預かった通話石なら問題ないけど、連絡先がなにしろシュマーだ。まさか正規のルートで、連絡するわけにいかない。

――このへんのこと、何か考えておかないと。

 こんなことがあるたびに、連絡ひとつで手間取ってるようじゃ、イザというときに間に合わないだろう。
 ともかくここの人に上手く言って外へ出ようと、屋敷の中を歩き出す。使用人部屋は、一階の北側にあったはずだ。

「おや、シエラから来たお嬢さまが、こんなところまで何のご用です?」
 やっと見つけた女中さんが、声をかけてきた。あたしたちのことは、屋敷の全員にきちんと伝えられてるみたいだ。

「殿下のお相手に呼ばれたのでしたら、こちらは見当違いの場所ですよ。ご案内しましょうか?」
 前言撤回、ちゃんと伝わってない。けど「護衛だ」と訂正すると、もっとややこしくなりそうな気がしたから、そのままにする。

「あの、そうじゃなくて……ちょっと外へ、出たいんです」
「外へ? それは私には、判断がつきませんねぇ」
 本当にこういうところは、たかが外へ出るだけでも一苦労だ。警備が厳重なのはいいけれど、その分コトがなかなか運ばない。

「先輩から、用事を言い付かったんです。ダメでしょうか?」
「あら、そういうことですか。でしたらちょっとお待ちくださいね」
 この人たちも、用事を言いつけられることには、慣れてるからだろう。すんなり納得してくれて、どこだかへ連絡して、専任の人のところへ連れて行ってくれた。

「ありがとうございます、助かりました」
「いえいえ。殿下からお嬢さまには、よくするようにと言いつけられてますしね」
「そう、なんですか……」

 いったい殿下、何を考えてるんだろう?
 不思議に思いながらも、シュマーのほうへ、ムダになるかもしれないことも含めて連絡する。
 それから部屋へ戻ると、思ったとおり、みんなが集まっていた。





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