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さいのかわらは夢河原  作者: ぎん
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さくら市6歳少女誘拐事件4 捜査

次の週の月曜日。わたるは原付バイクを走らせていた。


この日は平日だが、わたるにとっては休日である。


朝7時に夜勤を終えたわたるは、自宅のアパートでシャワーだけ浴びると、簡単な私服に着替えて原付のカギを持ってアパートを出た。


国道の道を飛ばすこと20分。わたるはさくら市駅に到着した。


6歳少女行方不明事件。


それが起こった町の駅前である。


わたるはヘルメットを外して、駐輪場にバイクを止めた。備え付けのチェーンでしっかり前輪をロックすると、駐輪場を後にする。


行方不明事件をネットで調べていたわたるは、月曜日の朝にその行方不明となっている少女の父親が、目撃情報を求めてこの駅前でビラ配りをしているということを知った。


それはだいたい朝8時頃から。たった1人で父親が駅前に立ち、道行く人に声を掛けているのだという。


時刻は7時40分を回るところ。まだその父親らしき人物の姿はない。


わたるは駅前がよく見渡せるカフェに入った。


「いらっしゃいませー。お好きなお席にどうぞー」


わたるがカフェに入ると、焦げ茶色のエプロンをした若い女性の店員が明るく出迎える。


店内を見渡すと、カウンター席が10席。4人がけのテーブルが4席。店の奥に8人は座れそうな大きなテーブルがあり、反対の窓際にも横並びのテーブルがある。


わたるは窓際の席に向かった。


父親を観察するため、駅前が最もよく見える位置を吟味した。窓際の1番右端が最もよく見えそうだったが……。



「…………」


そこには先客。スーツ姿の女性が1人、外の景色を見ながらホットコーヒーをすすっていた。


窓際の席は、そこ以外空席だが反対側の左端は街路樹駅前がよく見えない。


かといって、女性のすぐ真横には座りにくい。


「仕方ないか」


わたるは女性の座る席から1つ空けて、右から3番目の窓際席の椅子に腰掛けた。


「すみません。アイスコーヒーと、このチョコクロワッサンを」


「かしこまりました」


わたるは目についた適当なコーヒーセットを注文して、スマートフォンを出し、それをいじりながら、時々駅前の景色に目をやる。



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