↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Ideal Crossing 異世界で後輩ハーレム!?~かなんさん今何してんの?後輩と世界平和してる~  作者: 伝説の黒猫
第1章 水の都アイシクル~深まる謎~
10/34

第9話 手掛かり

感想とか指摘をいただけるとうれしいです。作者はチキンハートなので、ぜひ何かしらのコメントをいただけると嬉しいです。

少女は酷く衰弱しているようだった。ボソボソと何か言っている。龍?龍がどうこうって言っている?だが、それ以上は聞き取ることができない。


体力を回復できるものがいるな。俺は回復魔法使えないし。

確かラウンジで売っているって言っていたな。

行くか。


「少し出かけてくるから、安静にしていてくれ」


聞えてないだろうが、奴隷の少女に一声掛けて行く。

急いでラウンジに向かう。


「体力を回復できるものがいる。あるか?」

「500ヴェルで薬草、1500ヴェルで栄養剤、3000ヴェルで漢方薬です。あとは1億ヴェルで万能薬があるんですけど切らしていて…」


1億ヴェル?

もしかして、セーゴはこのために貸してくれたのか?

まぁ、大丈夫だろう。


「雷魔法をくらった少女に使いたいのだが、どれがいいだろうか?」

「…レベルは?」

「1だと思う」

「それでしたら、栄養剤をハチミツと合わせて飲ませることをお勧めします。そして、すぐに万能薬の材料を取りに行くべきです。非常に危険な状態にあると思われます。もって三日が限度でしょう」

「そんな…」

「お気持ちお察しします。今から万能薬の材料収集のクエストを発行しますので、急ぎ向かって下さい。急げば帰って三日以内に戻って来られるはずです。詳細は記載するので、そちらをお読みください」

「ハチミツと栄養剤も用意してもらえるか?」

「わかりました、少々お待ちください」


クエストの発行を待っていると声をかけられる。


「かなーん先輩、こんにちは!クエスト行くの?一緒に行く?」

「…ナナ、頼まれてくれないか?」

「な、何を?」

「奴隷の少女が俺の巻き添えで魔法をくらって重症なんだ。俺は、万能薬の材料を採りに行かなきゃいけない。だから、ナナに看病してやって欲しいんだ」

「むー。まぁ、いいよ。頼まれてあげる。そのかわり、今度美味しいものご馳走、ね?」

「わ、わかった」

「その子は、どこにいるの?」

「俺の寮の部屋にいる。あ、ドアの魔法をあける鍵を渡さないとな」

「部屋に呼ばれ…」


鍵を渡す時に目が合うと顔を逸らされる。

心なしか顔が赤い。

なにかブツブツと不穏なことを言っているような気がするが、気にしない方向でいこう。


ナナと話している内にクエストが発行されたようだ。

ナナに後を任せて、材料の採集に向かう。

必要な素材は二つ。

麒麟(きりん)の角と、エルフのティア・ドロップだ。

最初の目的地は、ライハの洞窟というところらしい。

ボスモンスターの麒麟(きりん)が低確率でドロップするようだ。


ライハの洞窟には一時間ほどで着いた。

中に入るとすぐに鵺(ぬえ)に襲われた。

伝説上の怪物にこうも簡単に出会えると異世界だなぁと実感する。

鵺(ぬえ)は、雷獣といった感じだった。

常に雷をまとっていて、普通ならば倒すのが難しそうだった。


俺は、荒れ狂う火を、炎を思い浮かべる。

それに合わせて、ラテンやジャズ的なソロパートを弾くイメージでバイオリンを奏でる。

遅めから始めて、だんだんと速くしていく。

速く、速く。

テンポに乗せてリズミカルに。

情熱的な踊りで相手を誘うように、燃え上がらせるように。

恋い焦がれさせるように。


鵺(ぬえ)もただ聞いているわけではなかった。

雷を放つ。

しかし、これは無意味だった。

なぜなら、雷電のマントをまとっていたため、全てが防がれていた。

そして、聞いている内にバイオリンの音を聞き入り、動かなくなっていた。

そして、気付いた時には身体中が燃え上がっていた。

そのまま、体力がつき消滅する。


俺はそのあとも鵺(ぬえ)を狩った。

同じ要領で倒していった。

数えていなかったのでわからないが10匹ほど倒したと思う。

そして、ボス部屋を発見する。王城の門にでもついていそうな巨大な扉がある。

この奥におそらく麒麟(きりん)がいるのだろう。

意を決して扉を開く。


中には、大広間のような空間があった。

そこにたたずむようにしているモンスターが一体。

幻獣や霊獣と呼ばれるだけはあって、神秘的なたたずまいだった。

もしもモンスターをテイムすることが可能だったら、間違いなくこのモンスターをテイムしていただろう。


白馬のような見た目で額に一本角を生やしている。

これで翼がついていたらペガサスではないかと思ってしまう。

麒麟(きりん)俺が仕掛ける前に動いた。

開戦を宣言するかのように鳴き声をあげる。

その声に呼応するかのように俺に雷が降ってきた。

しかし、効果はない。


俺は、バイオリンを構え、演奏-魔法を発動させる。

今回思い浮かべるのは雷(いかずち)。

鵺(ぬえ)の、麒麟(きりん)の、龍の放った雷。

それをイメージしてバイオリンを弾く。

メロディーを響かせる。

劇的に。

雷に引き裂かれる大地を見て、自分が病魔に侵された天才を感じて、悲劇的に。

なぜ?と問うように。

怒りを激しくぶつける。

相手が元凶であるかのように。


雷魔法は正しく発動した。

させることができた。

しかし、奇怪な現象が起きた。

麒麟(きりん)はダメージをうけていない。

正確には違う。

体の部分に触れる前にかき消される。

まるで、護られているかのようだ。


「そうこなくちゃな」


俺はつぶやき、青銅の剣を取り出し、構える。

剣を構えると、刹那、理解した。

次の一撃で決まるだろうと。

守りが固い分体力が少ないことを直感的にわかった。


動かない。

どちらも、相手の一瞬の気の緩みを狙っている。

仕方なく、俺が先に切りかかる。

麒麟(きりん)も動く。

体制を低くして、角を突き出すように近づいてくる麒麟の角と青銅の剣がぶつかり、火花をあげる。強い。

思っていたよりも力が強い。

抑え込まれる。

このままだと押し切られる。


ふと、死の予感が頭をよぎる。

なぜか、冷静だった。

思い出が走馬灯のように駆け巡る。

そこで、愛(あい)の顔が浮かんだ。

そこで、俺の中で何かが切れた。

リミッターが外れるような感覚。

一気に巻き返す。

麒麟(きりん)の顔が驚愕に歪む。

そのまま一閃する。

ザッと何かが地面に突きき刺さるような音がして、麒麟(きりん)の体が崩れ落ちた。


倒せたようだ。

全身が重い。

麒麟(きりん)の体が消えてなくなる。

すると麒麟(きりん)の一本角が折れて残っている。

ドロップアイテム幻獣の角だ。

これが必要だったんだ。

万能薬のための素材の一つ。


ステータスを確認しよう。動くのだるいし。




**************************

名前:かなん  Lv.2 学生

HP:3/42

MP:8/184

精神安定度 :E

魔法適正値 :C+

聴音可能度 :S+

音楽理論初 :C

楽器技巧力 :B+

物理防御力 :F+

属性耐性 総合評価 D-

火:6 水:10 風:8 光:5 闇:20

アビリティ

《剣術(上)》《魔法-火・水・風・陰》《分析(中)》《言語処理(大)》《適応力》《幸運》

《合体魔法》

EX(エクストラ)アビリティ

【処理速度向上+1】

装飾品付与効果

雷無効

**************************



ん?

「【EX(エクストラ)アビリティ:限定解除(リミッター・ブレイク)】を取得しますか?」Yesと。さっきの何かが切れる感覚はこれだろうか?

まだ、このEX(エクストラ)アビリティについては、ほとんどわかっていることがない。

まあ、そのうちわかるだろう。

疲労のためか思考が投げやりだった。


俺は疲れていたのでボス部屋で10分ほど眠ることにした。

ボス部屋には、倒したものが洞窟を出るまでリポップしない。

そのため、今は一番安全地帯である。

本来ならこのまま今すぐにでも次の素材を取りに行きたいが、この体力では無理だろうと考えた。

得たアビリティは使い時を考えなくてはならないなと思いつつ、眠りに落ちるのだった。


EX(エクストラ)アビリティはユニークスキルに近いと考えていただければ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。