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2 待つ女

想い合っていると思っていた男性から言われた。

「私は君とは違う女性と結婚する。だが五年、待っていて欲しい。」

好きだと言われた事はない。手をつないだ事もない。でもわたしは彼が好きで、彼もわたしを好きだとわかっていた。


「で、どうするの?待つの?待たないの?」

お酒を飲みながら聞いてくる。今日はどうしても話を聞いて欲しくて友だちのジェーンを呼び出しての食事会だ。

「一応、待とうかな、なんて、思ってる。…バカかな?」

「いや、良いんじゃないの。あんたが決めたなら。」

「…」

「ふふっ。口、開いてるよ。…反対されると思ってた?」

「…うん。」

「そうだね。あの方は貴族だし、あんたは平民だし?」

「うん。」

「生まれ育ってきた環境が違うもんね。」

「うん。」

「でも、あの方はあんたを好きだよ。あんたの事を大事に思ってくれてる。」

「うん。…ホントは…ホントは待たなくて良いって言われたの。待っていて欲しいけど、待たなくて良いって。女性の五年は長いからって。…ただ五年後に会いに来て良いかって。幸せになってるか確認しに来て良いかって。」

「うん。」

「待ちたいの。」

「うん。」

「信じて待っていたい。」

「うん。良いんじゃない?」

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